名古屋で研究生活を送る編入生のブログ 第1回

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名古屋にいる人です。 現在は名古屋大学 工学部 4年です。

大学の研究室に正式に配属されて丸4か月が経ちました。 研究はそこそこ順調ですが、論文執筆や発表等には至っていないので、今回は高専や大学での研究室選びについて、体験談を交えつつ個人的な意見を書きたいと思います。

今回は、編入希望の高専生及び研究室配属前の編入生向けの内容となっています。

体験談

僕は高専時代、編入試験が終わるまで卒業研究は一切やりませんでした。

なので、5年生の9月くらいから約半年間しか研究できませんでした。

そんなに研究成果らしいものは出せませんでしたが、僕が高専を卒業してから僕が研究した内容を担当の先生が纏めなおして、物理学会でポスター発表したらしいです。 僕の名前は2番目に入ってました。

現在は大学の研究室で、高専の研究内容とほぼ同じようなことを研究しています。 高専では理論(シミュレーション)のみ、大学では実験と理論(シミュレーション)の両方をやっています。 高専はお金が無いので、実験設備がありませんでした。 大学の設備とお金は、高専とは比べものになりません。 名古屋大学は一応旧帝大の端くれなので、そこそこお金を持っています。 数千万円、数億円規模の装置が学内にゴロゴロ転がっています。 僕も高価な実験設備をがんがん使っています。

高専での研究と大学での研究の違い

高専では5年生の最初、大学では4年生の最初に研究室配属されるのが一番多いパターンではないかと思います。 ほとんどの人が大学院の修士まで進むと思うので、編入試験や院試を考えると、高専では半年と少し、大学では2年半くらいは研究することになるはずです。 高専のときからがっつり研究して自分で発表まで到達する人もいますが、結構大変だと思います。

 

僕自身が大学で、高専と同じような研究内容の研究室に入っておいて言うのもおかしな話ですが、高専で研究した内容を大学でも研究するんだ!と拘るのは個人的には嫌いです。 編入する大学は研究室の研究内容で選べ!みたいな意見も個人的には嫌いです。 大学を研究室で絞るのではなく、大学としての実力(ある意味ネームバリュー)で選ぶことで、入ってからの選択肢が圧倒的に広がります。 取って付けただけの表面の薄い専門知識で判断して、研究室選びにおいて大事な要素を見逃している人が多い気がします。 研究を本格的にできる期間の面でも、設備や金銭的な面でも、高専より大学での研究の方が重要であり、今後の人生に大きな影響を与えると言っても全く過言ではありません。

結局、どうやって研究室を選べば良いの?ということに関してですが、あくまでも個人的な意見なので注意してください。

高専の研究室選び

高専の研究室選びで重要なのは、

編入試験勉強をちゃんとさせてくれるか

先生とうまくやっていけるか(先生の性格面)

だと思います。

 

大学の設備が充実しているとは言っても、必ずしもそうとは限りません。 金銭的に厳しい状況にある地方国立大学の研究室の話をよく聞きます。 より良い大学に行けば、より良い環境で研究できます。 そのためにも、編入試験に確実に受かることは重要です。 編入試験が終わっていないのに研究室の作業が多すぎてまともに勉強ができず、第一希望の大学に落ちた人もいました。 強い人はちゃんと両立して受かってましたが。

 

担当の先生の性格も非常に重要です。 中学校のとき、仲が良い先生の科目が好きだったという経験はありませんか??

何を学ぶかということ以上に、誰に学ぶかということが重要なときもあります。

 

つまり長期的に考えれば、高専で無理に焦って研究成果を出そうとする必要は無いということです。 研究や学問の楽しさを見付け、高いモチベーションを持った状態で大学に編入学することが大切だと思います。 大学に入っても、勉強や研究を「楽しいこと」ではなく「やらなきゃいけないこと」としか捉えられない人は非常に勿体ないと思います。

大学の研究室選び

大学の研究室選びで重要なのは、

先生を尊敬できるか(先生の実力面)

先生とうまくやっていけるか(先生の性格面)

研究内容に心躍るか だと思います。

 

大学の研究室では、先生と自分との関係は「先生と学生」ではなく「先輩研究者と後輩研究者」になります。 当然ですが、世界で誰も分かっていないことを研究しないと意味がありません。 研究室の先生ですら答えが分かっていないことに対して取り組んでいくことになります。 そのとき頼ることとなる、「先輩研究者」を研究者として尊敬できるかどうかは最も重視すべき要素です。 論文を投稿する雑誌にもランクがあります。 ランクを評価するにはインパクトファクターなどがありますが、インパクトファクターが非常に低い雑誌にしか論文を出したことが無い先生が大学にいるのも事実です。 まともな論文を出す経験とノウハウをしっかりと持った先生についていかないとしょうがないと思います。 このように、担当の先生の研究者としての実力をしっかりと判断する必要があります。

特に何もなければ、3年くらい同じ先生と関わることになるため、性格的に先生と合うかどうかも重要です。

担当の先生に問題が無ければ、あとは研究内容次第です。 どうせやるなら楽しみながらやりたいですよね。 理論なのか実験なのか両方なのか、基礎なのか応用なのか実用なのか、研究の対象と手法と立ち位置をしっかりと把握して自分に合った研究室を選ぶと良いと思います。

 

でも結局は、研究室を先生の良さで選んでみると失敗しないと思います。 それぞれの研究の本当の面白さは、研究をある程度進めてみないとわからないものです。 研究室の担当の先生は、良くも悪くも大きな影響を受ける人物です。 内容が何だろうと、先生が素晴らしければ研究が面白くなっていき、先生と合わなければ何をやっても研究が嫌になっていくと思います。

僕は高専での研究内容とほぼ同じことを、大学の研究室でも研究していますが、今の研究室を選んだ理由は、研究内容ではなくやっぱり先生の素晴らしさです。

最後に

研究は、講義なんかより何倍も面白く、成長にも繋がると思います。

皆さんが充実した研究生活を送れることを願っています。

次は、研究結果を纏めることができたら書きたいと思います。

何か月後になるんだろう。