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東京大学|ZENPEN https://www.zenpen-kosen.com 大学編入を目指す高専生のために Sun, 06 Oct 2024 06:51:39 +0000 ja hourly 1 https://www.zenpen-kosen.com/2021update/wp-content/uploads/2021/01/cropped-fav-32x32.png 東京大学|ZENPEN https://www.zenpen-kosen.com 32 32 2025年:東京大学 工学部 物理工学科 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/1610/ Wed, 16 Oct 2024 08:00:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=1610 自己紹介

名前:ITTO
出身高専:新居浜高専 電子制御工学科
学科順位:1年次: 1位 2年次: 1位 3年次: 1位 4年次: 1位
受験年:2024年(2025年度)
受験大学(受験科目):東京大学工学部 物理工学科(合格),受験科目: 英語 数学 物理
併願大学:大阪大学基礎工学部電子物理科学科物性物理科学コース(不合格),大阪大学工学部(出願のみ),東北大学工学部(出願のみ)
部活や資格:TOEIC公開テスト 800点(L:445 R:355)

なぜ編入をしようと思ったか

高専2年次の頃,当時担当してくださった物理の先生の講義により,物理学のもつ面白さを目の当たりにした.

4年次には,核融合科学研究所(NIFS)にてインターンシップ研修を行い,研修を通じて,量子の世界のもつ不思議な理論・現象・ふるまいに惹かれたことにより,大学に進学して現代物理学に関する理論を深く勉強し,さらなる高度な実験や研究をやってみたいと思ったことが動機である.

科目ごとの勉強方法

数学

高専の定期試験においては,満点以外は許されないという心得の下で試験対策を行なった.最終的に満点を取得した答案は25枚となった.具体的な計算演習のみならず,抽象的な議論もしっかりと習得することで,表面上の理解ではなく,生きた理解となるよう,心掛けた.

以下,私が使用した編入対策の参考書を取り上げる.

例: (通し番号) 参考書名/主にその参考書を使用した学年/主観的難易度

(1) 編入数学徹底研究/3年次/普通

大学編入の対策にはおなじみの参考書.基本的かつ編入に必要な数学を
ある程度網羅できている.最初の1冊には丁度良い参考書.

(2) マセマ 微積・線形代数・常微分方程式・ベクトル解析/3年次/普通

徹底研究と並行して使用した.高専で習う内容とは違い,大学教養課程に則った内容で,おおまかに理論を把握して演習を積むことができる.厳密性には欠けるが,初学者が独学でその分野の概論を掴むには丁度良い参考書.全体を通してしゃべり調である為,苦手な方は他の参考書をあたった方が良い.

マセマシリーズのおすすめの勉強法は,まずやさしい説明・議論を読んで内容を理解した上で本を閉じ,本を見ないで(少々ちら見は許容)

改めて自分の言葉で説明・議論の一連の流れをまとめてノートを作っていくと,理解が深まり易い.

(3) 大学編入のための数学問題集/3~4年次/やや難

基本的な問題からかなり歯応えのある問題まで幅広く収録されている.

応用数学分野については,少々物足りないが,東京大学編入試験で頻繁に出題されている常微分方程式,確率,複素解析,線形代数を中心に問題Cまで解けるように
演習を行なった.

(4) 編入数学過去問特訓/4~5年次/やや難

全体的にやや難易度の高い問題あるいはかなり難易度の高い問題が中心に収録されている.編入対策がある程度固まってきたときの演習書におすすめ.

(5) 数学徹底演習/5年次/やや難

受験直前に,東京大学編入試験で頻繁に出題されている範囲の所のみ,追加で学習する際に使用した.この演習書は他のそれとは違い,初見の問題が多く掲載されていたので,様々な問題に対して対応できるスキルを身につけることができる.

(6) ベクトル・行列・行列式徹底演習/4年次/普通

その名の通り,線形代数を徹底的に学習することができる良書.編入試験でよく出題されるCayley-Hamiltonの定理や,固有値の性質,線型写像に関する問題が非常に多く収録されており,深い理解を得ることができる.

行列指数関数についても非常に詳しく解説されており,Henselの定理や,Leontief逆行列まで踏み込まれている.東京大学編入試験の対策には必携本である.完璧にしておきたい1冊である.

(7) 細野真宏の確率が本当によくわかる本/4年次/普通

離散的な確率に関する問題はこれ1冊で十分に習得することができる.入試問題も含めて全て完璧に解けるようになれば,東京大学編入試験に出題される離散的な確率の問題は十分に対応できる.

離散的な確率の問題については,抽象論をマスターするよりは,具体的な問題を周回していろいろな問題を解いて,感覚を掴んでいくのが近道である.しかし,連続的な確率の問題が出題されることもあるので,

高専の確率の教科書等で別途対策する必要有.なお,漸化式の問題をマスターしたい方は,YouTubeで,予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」(以下,ヨビノリ)の,「漸化式全パターン解説」を視聴することを勧める.

(8)マセマ複素関数 /5年次/普通

東京大学編入試験の数学で出題されている複素解析は,ざっくりと,いろいろな複素関数(指数関数,三角関数などといった諸初等関数の複素領域での計算法),写像,Cauchy-Riemannの関係式の利用,留数定理を用いた積分(実積分への応用)の4つに分類でき,例年幅広い範囲から出題されている.

マセマ複素関数では,4つのうち,いろいろな複素関数,写像の2分野について詳しく書かれており,演習をたくさん積むことができる.

しかし,留数定理をもちいた積分(実積分への応用)の分野については,かなり強力な定理であるJordanの補助定理については記載されていないので,別途参考書で学習するべきである.

(9) 工業系学生のための複素関数攻略への一本道/5年次/普通

先ほどのマセマ複素関数で記載されていないJordanの補助定理について,深く学び,演習を積むことができる必携本である.しかし,いろいろな複素関数,写像の分野についてはマセマ複素関数の方が詳しく載っているので,(8)と(9)の2冊で複素解析分野の対策をすると良い.

(10)高専の教科書に付随した問題集のB・C問題/3~4年次/普通

たくさん問題を解きたかったので,東京大学編入試験で頻繁に出題されている常微分方程式,確率,複素解析,線形代数を中心に問題Cまで解けるように演習を行なった.

物理

東京大学編入試験の物理は,最も傾向が不安定な科目であり,かつ高難易度な問題も頻繁に出題されている.そのため,ありとあらゆる問題を解いて経験を積み,本番では,正答を狙うよりは多くの部分点をもらいにいくという考えで臨んだ方が良いと思われる.数学でもそうだが,「私はここまで知っているぞ!理解しているぞ!」をためらうことなく全力で答案用紙にアピールすることをおすすめする.実際私も本番の時には,特に設問では問われていないが,無駄にその分野にまつわる話を広げたり,無駄に法則の証明をしたりした為,合格できたのではないかと考えている.

(1) マセマ力学・電磁気学・熱力学/3年次/普通

数学と同様,初学者が独学で勉強し易い参考書.おすすめのマセマシリーズの使い方も数学と同様である.

(2) よくわかる初等力学/3年次/普通

この参考書は,力学について理解を深めたい,もっと力をつけたい方には非常におすすめである.私はこの本を通じて,力のベクトルの作図において最も重要な点は「作用点を明確化する」ことであると学び,これが後の力学でかなり役に立ち,問題が非常に解き易くなった.

他にも,垂直抗力とは?摩擦力とは?といった一見よく知ってそうな物理用語でも,実はまだまだ知らなかったりすることが多いので,読んでて非常に面白い本であった.

(3) 物理のエッセンス/3年次/やや易

物理の基礎固めにはおすすめ.高校物理の内容ではあるが,抜けている分野や,忘れた分野(波動など)を補填する際に用いた.物理試験を受けるにあたっては,特に波動分野については,解いておくことをお勧めする.(忘れがちかつ近年出題されている分野である)

(4) 弱点を克服,大学生の初等力学/5年次/やや難

受験直前に,物理試験の大問1,剛体力学の分野のみ解いた.良問揃いかつ編入によくでる典型的な問題が多く収録されている為,非常におすすめ.

(5) セミナーライブラリ 演習 力学/5年次/普通

物理試験の大問1,剛体力学の範囲の対策に利用した.

(6) 基礎物理学演習I /4~5年次/普通

物理試験の大問3対策におすすめ.だが,全て解くのにはボリュームがあるので,時間があれば取り組んだので構わない.

(7) 詳解 電気回路演習上・下/1~5年次/難

物理試験の大問2では,まれに電気回路の問題が出題されるので,その対策に利用した.下巻については,直流過度現象の問題(特にコンデンサのふるまい)
はマスターしておくべきである.

(8)詳解 力学演習/5年次/難

物理試験の大問1,剛体力学の範囲の対策に利用した.現実的に出題される可能性が極めて低い問題については飛ばしても良いと思う.

しかし,少しでも試験に問われそうな雰囲気があれば,その問題は解いておいた方がよい.電磁気分野,数学などにもいえることだが,できる限り解ける問題のバラエティーを増やしておくことは非常に重要であり,初見の問題が出てきた時に処理する力も向上する.その際,解法をやみくもに暗記するのではなく,きちんと状況を整理し,類題が出題された時はどのように手を打つべきなのかをシュミレーションすることが重要である.

(9)詳解 電磁気学演習 /3~5年次/難

物理試験の大問2,電磁気学分野では,毎年のようにコンデンサに関する問題が出題されている.(勿論,その他の問題も出題されている.)なので,詳解電磁気学演習内のコンデンサに関する問題を全てマスターしておくと,自信をもって試験に臨むことができる.後述するが,今年の編入試験においても,コンデンサに関する問題が出題され,詳解電磁気学演習に載っている問題が出題されたので,命中したという気持ちになった.

(10) 演習 電気磁気学(森北出版) /4~5年次/やや難

私が,電磁気学の勉強をする上で最もやりこんだ問題集である.編入試験に出題され易い電磁気学の問題が網羅しており,今年の編入試験においても,この問題集の応用問題と同じ問題が出題され,命中したという気持ちになった.非常におすすめである.

(11) 趣味で量子力学 /5年次/やや難

10年ほど前,物理試験の大問3で量子力学に関する問題が出題されていたこともあり,その対策に利用したが,近年は,大問3であってもそういった高度な分野の問題は出題されていないように思える.

私は単純に興味があったので量子力学をさわったが,編入試験の対策においては,時間があれば概要を掴んでみる程度で構わない.(他,相対性理論など)

化学

特になし

英語

TOEICの勉強については,担当してくださっていた英語の先生からの依頼により,後輩に向けて書いたものをそのまま引用したので,参考にされたし.

1年次と2年次では,My wayやまるまるリスニングBookのような学校の教材を使って,暗唱できるまで何度もCDを聞いてシャドーイングし,課された課題はしっかりとこなしてきました.

3年次では,大学編入をすると決めたので,TOEICの点数をあげるために関先生の「Study Sapri English」(以下スタサプ)を使って,TOEICを受ける際の心構えや,勉強法などを講義動画で学び,練習を積み重ね,およそ400時間ほど学習しました.テキストは不要で,スマホがあればできるので,スキマ時間での学習がしやすかったです.(500点→630点)

4年次前期では,TOEICの点数もだんだんあがってきて,スタサプの内容がだんだん簡単になってきたので,「abceed」というアプリに切り替えました.このアプリでは,会員になれば,書店に売っているさまざまなTOEIC参考書をほぼ全て使用できるというものでした.そこで自分は,さらなる高みを目指して以下の参考書を使いました.(630点→745点)

  • TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000(2〜3周,最後のTOEIC公開テストではPart5の正答率が95%でした)
  • TOEIC L&R テスト 出る単特急 金のフレーズ(30周以上,単語を見て1秒以内に意味がでてくるようになるまで)
  • TOEIC L&R テスト 精選模試リスニング3(公式問題集より少し難しめ)
  • TOEIC L&R テスト 精選模試リーディング3(同じく公式問題集より少し難しめ)
  • TOEIC L&R テスト 読解特急3 長めの記事編(Part7の記事問題が苦手だったのでそこを重点的に勉強した)
  • TOEIC L&R テスト 難攻不落のPart7記事問題 完全攻略(これは記事問題に限らず,Part7の勉強に役立った)
  • TOEIC L&R テスト 極めろ!リーディング解答力 (リーディングが苦手だったので,ひたすら問題演習した)

実は4年後期に入るまで,公式問題集をしたことがなかったので(もっと早くしておけばよかったです)後期からは,公式問題集7・10をやってみました.出来はLもRも70~80%台で推移しました.リスニングのナレーターが本番と同様だったので,聞きなれをしておいたらリスニングの点数が伸びるかもしれないと思ったので,1.5倍速で,リスニングを聴きながらディクテーションとシャドーイングを綿密に行いました.(すると,本番でリスニングを聞いた時,遅く感じました)

ディクテーションは,聞き取れた英語をWordで書き出して,聴き間違えたところは赤で印を入れて,そこだけをリピートして聞き取れていないところをつぶしていきました.

リーディングは,今まで通り,abceedや参考書等で学習を続けました.

さらに,担当の英語の先生から,楽しく英語を学ぶように薦められ,Appleのスティーブ・ジョブズのiPhone発表のプレゼンを字幕なしで見たり,

自分の好きな本であるLonely Castle in the Mirrorを読みました.(日本語版だと,鏡の孤城と呼ばれる本で,もともと自分はこの本しか好きではありませんでした.昔の自分と状況が非常にマッチしていた物語だったので読みやすかったです.)

また,担当の英語の先生が授業中で行っていた構文解析(Sはどこか?Vはどこか? このitはどこを修飾しているか?)をTOEICのReadingを題材に,行っていきました.おそらく800点に行けた理由は,この構文解析と1.5倍速リスニングが非常に大きかったと思います.(745点→800点)

自分は,もともと英語が得意な人間ではなく,右往左往しながら勉強をすすめていきましたが,やはり定期試験前であっても毎日欠かさず英語の勉強をやってきたその努力というのは報われるのだと改めて実感しました.自分は,TOEICにテクニックはないと考えています.
いろいろ書きましたが,TOEICの点数を上げる一番の近道は.毎日欠かさず英語に触れること.それに尽きると思います.

以下,東京大学編入試験の英語対策に使用した参考書を取り上げる.なお,勉強期間は5年次に進級してからの3ヶ月のみであり,大急ぎで勉強してしまったので,もっと早い段階で余裕を持って英語対策をしている先輩方の体験談を参考にされた方が望ましいと考えている.TOEICはできる限り早い段階で高得点を取得し,東京大学編入試験の英語対策にあてるべきであると考えている.(私は間に合いませんでした.)

なぜなら,TOEICの問題と東京大学編入試験に出題される英語の問題は全くの別物と考えるべきだからである.(TOEICは,英問英答のみだが,東京大学編入試験に出題される英語の問題は,英文和訳,和文英訳等が出題され, TOEICとはまた別の対策が求められる.)

(1) 東大英単語熟語・鉄壁/5年次/やや難

他の英単語帳に比べ,ボリュームのある英単語帳であるが,なんとか3ヶ月で暗記し,本番でもある程度対応できた.

(2) ポレポレ英文読解のプロセス50/5年次/やや難

英文和訳の対策に利用した.歯応えのある英文和訳の問題が50個収録されている.最初は,自分の力で訳を書き,訳例をみてどこまで訳ができたか採点し,著者の西きょうじ先生の解説動画を見て理解を深め,プロセスに従って訳ができるように練習した.毎日継続して例題を解いていくと,だんだん力がついてきていることが実感できた.

(3) ドラゴン・イングリッシュ基本英文100/5年次/普通

和文英訳の対策に利用した.あまり時間がなかったので,英訳するときに気をつけておくべき事項だけざっと目を通した程度で,例文の暗唱等は行なっていない.実際本番では,気をつけておくべき事項に基づいてある程度英訳に対応できたが,ここは完全に勉強不足である.

(4) Scientific American(科学的な内容の英文記事)/5年次/やや難

東京大学編入試験の英語は,科学的な英文和訳に関する問題,科学的な和文英訳に関する問題,科学的な英文の長文読解問題の大問3問構成であるので,スマートフォンのアプリケーションとしてScientific Americanを導入し,毎日1つの記事を読み,科学的な英文を読むことに慣れる練習をした.初めは自力で英文を読み,次に日本語訳で文章を読んで,どこまで自分は英文を読めているのかを把握し,読めていなかった所は読めるようになるまで復習を行なった.

専門科目

特になし

試験当日

試験内容

例: 設問番号: 出題分野(個人的な試験の出来/主観的難易度)

ホテルは,第1次試験と第2次試験共に,Ueno First City Hotelに宿泊した.(受験生がよく泊まっているフォーレスト本郷の方が試験会場からは近いが,私はそのホテルの予約ができず,歩いて15分ほどのところにあるUeno First City Hotelを選んだ.若干遠かったが,特に不満はなかった)

東京大学編入試験の問題は,英語数学物理共に,大問1あたりの解答時間の限度を30分に区切ることをお勧めする.

英語については,昨年度は大問1の傾向がやや変わっていたが,今年は2年前までの傾向に戻っていた.

数学については,私は確率の問題を苦手としていたので,本番では1→3→4→2の順番で解いた.

若干うろ覚えの部分があるため,実際の試験問題は過去問を参照たれたし.東京大学編入試験の過去問は個人で請求することが可能である.詳細は東京大学工学部ホームページを参照.

英語 (試験時間90分)

大問1: 英文和訳(5割/やや難)

地域によって建物の耐震基準が違うといった旨の話であった.例年に比べ,単語がやや難化し,和訳量も多いように感じた.

大問2: 和文英訳(5割/やや難)

大問2については,どんな内容であったかは忘れてしまったが,ドラゴンイングリッシュのテクニックを沢山取り入れることができた.

大問3: 長文読解(5割/やや難)

大問3についても,どんな内容であったかは忘れてしまったが,まるばつ問題は簡単に思えた.しかし,narrativeは何を指しているか?という設問については全くわからなかったと記憶している.

数学(試験時間120分)

大問1: 微分方程式(10割/易)

今年の微分方程式の問題は,例年に比べてかなり易しく感じた.(1)は定数係数3階同次微分方程式,(2)は誘導付きの変数変換して解を求める1階線形微分方程式,(3)はEuler型の微分方程式の問題であった.

編入数学徹底研究にでてくる微分方程式の問題が全て解けるのなら,つまずくことなく解答できると思われる.

大問2: 離散的な確率(5割/普通)

(1)は簡単な確率の問題,(2)以降は確率漸化式を4式立てて,解を導き,操作を無限回行った時に確率がどの値に収束するかという典型的な問題であった.途中凡ミスに気づき,修正をしたり等で時間をたくさん浪費し,終了時間間近となったので,解を導く所からは方針のみ記述した.

大問3: 複素解析(6割/やや難)

(1)は複素関数を微分し,zのみで表せという問題.長い計算を進めていったが,最後zのみで表すことができず終わった.
おそらくどこかで計算ミスをしていたのだと思われる..
(2)は留数定理を使った積分に関する問題.3種類の積分領域が与えられ,それぞれについて,積分値を計算する問題であった.
領域と極の配置がシビアであり,正確に領域図を書く必要があったが,特に難しいことはなく,容易に解くことができた.
(3)は実積分への応用に関する問題.前半は,Jordanの定理を用いて積分値が0になることを証明する問題で,これは容易であったが,後半の積分値を求める問題は,特にアイデアが浮かばず(実は簡単だった可能性有り),大体の方針のみ書いて飛ばした.

大問4: 線形代数(10割/易)

個人的には,微分方程式に続いて,この大問4についても例年に比べ易しく感じた.例年出題されている固有値に関する問題で,対角化の条件を用いたり,Gram-Schmidtの正規直行化法をつかって対称行列を直行行列によって対角化し,直交行列の各列ベクトルのなす角(勿論90度)を求める流れであった.
部分点を狙う為,対称行列の性質についての説明を最後に加えた.

物理(試験時間90分)

大問1: 剛体力学(7割/やや難)

倒立振子の運動の解析に関する問題であった.例年に比べやや難化しているように思えたが,誘導に乗ることができれば,一番最後の問題以外はあっさり解けたように感じた.
途中で,減衰振動となる条件を求める問題があり,高専で制御工学や電気回路の過度現象に関する講義などで扱っていた為,そのときの記憶を元に詳しく説明を加えた.また,倒立振子の問題自体は,ロボット工学と呼ばれる講義で類似の系を扱っていたいうこともあり,高専で学習した知識を総動員し,活かすことができた大問であった.

大問2: 電磁気学(8割/普通)

球型導体に電荷を加えた時に,導体の周りが作る電界の大きさ,電位が変位と共にどう変化するかをグラフに示す問題.
内側の球型導体の周りに外殻の導体があり,内側の導体を接地した時に,電界はどうなるか? また,導体間の静電容量はどうなるか?電荷を加えるとどうなるか?半分だけ誘電体に沈めた導体があり,そのときの静電容量はどうなるか?といった問題の他,仮想変位の原理によって物体間に及ぼしている力を求める問題など,様々な問題が出題された.(詳細は過去問を参照されたし)

出題された問題はいずれも,演習電気磁気学(森北出版)と詳解電磁気学演習で練習していた問題であった為,自信をもって解答することができた.

更に,少し時間があったので,異なる誘電体に対して,境界面と並行な成分の電界の大きさは等しいことを,Maxwellの方程式を用いて証明した.(この法則を利用する問題があった為,証明をすることによって部分点を狙った.)

大問3: 光学(4割/前半普通,後半難)

前半では,薄膜による干渉に関する問題が出題された.光路差を求め,波の干渉条件を使って,反射光が強め合うときの波長の値を求めるといった基本的な問題であった.私は編入試験対策ではあまり触れていなかった分野ではあったが,高専の物理の講義で扱ったことがあったので,その記憶だけを頼りになんとか解くことができた.

試験終了後,光路差の求め方を若干誤っていたことに気づいたが,方針自体は合っていたので,部分点はもらえるだろうと考えた.後半は,大問3らしい難しい問題が出題された.電界の反射と透過に関する問題だったと記憶しているが,こんな解答になりそうだという案だけを書いて後は白紙である.後で,高専の電気回路の講義で若干触れていた分野だったことに気づき,少し後悔した.

面接

面接は10分程度で終わった.面接官は10人程度いたが,非常に和やかな雰囲気で,特にメインで進行する面接官の愛想が良かった.面接開始時刻は人によって様々で,私は20人のうち2番目の面接受験者であった.面接室までは,担当のスタッフが案内してくださり,中待合のようなところ(1人)で数分待った後,面接室に入る.

面接室に入ると面接官10人ほどが L字に座っており,手前においてある机に座る.その机に座る前にリュックサック(荷物)を後ろの机に置いてくださいと指示される.面接が終わった後は,また担当のスタッフが出口まで案内してくれる.

面接内容について.まずは第1希望(物理工学科)と第2希望(電気電子工学科)の志望動機を聞かれ,次に志望調査票に基づいていくつか質問された.(その時,メインの面接官から,「あなたの志望調査票は読んでて非常にわくわくします」と褒めてくださった)

  • レーザに関わる研究室はたくさん存在しているが希望の研究室に所属できなくても大丈夫か? 
  • 核融合科学研究所(インターンシップで2週間研修を行った研究所.ここでは詳細は控える.)の研修内容について.
  • 核融合科学研究所の研修を通じて得たことについて.
  • 課外活動以外に何の活動をしているか?

の4つを聞かれた.面接練習はしていたので,流暢に質問に対し答えることができた.
面接官からも,「非常によくわかりました」とコメントをいただけた.

ここ数年,面接試験で落ちている人はいないので,自信を持って面接に臨めば良いと思う.東京大学編入試験はほぼ筆記試験の点数で合否が決まると思って差し支えないと思われる.

後輩に伝えたいこと

私は,進学に特化していない高専に在学しており,塾にもいかず,東大の先輩とのつながりもなく,編入仲間も作らず,唯一高専の先生やYouTubeに頼りながら(過去問の添削など),編入の勉強を進めてまいりました.

もともとコミュニティに所属することはあまり好きではなく,自分一人で東大編入対策ができるかどうか不安な部分もありましたが,先輩が書いてくださっている体験談(ZENPEN,note,高専から東大編入!など)を参考にし,参考書を購入して計画をたて,東大受験に向けて努力を重ねてきました.

結果合格しましたが,今僕と同じく,難関大学に編入したいが,チームに入ることが苦手で自分一人でやっていこうとおもっている方へ,自信を持って一人で受験勉強していったら良いと思います! チームで勉強している人を見たり聞いたりして,強そうだなと思うこともあると思いますが,全然一人でも合格を掴み取ることができます!

そのためには,周りの誘惑に流されず,高専の講義をしっかりと聞き,編入対策をしっかり行い,継続して勉学に励む必要があります.

2024年2月,高専テクノゼミさんの第1回編入模試を受験させていただきました.現在,科目は数学のみですが,全国ランキングも出してくれるので,客観的に自分の学力がどれくらいなのかを把握することができるのでここでお勧めしておきます.個人で参加できます.私は第1回編入模試(応用問題)で全国9位でした.

私は,割と珍しいとは思いますが,東京大学に合格し,大阪大学(基礎工学部)は不合格という結果となりました.試験の難易度,合格率両者とも東大の方が厳しく,実際本番でも,試験の出来を考えて,東大は不合格で阪大に合格するだろうと思っていましたが,まさかの逆の結果となり,大変驚きました.あくまで推測ですが,東大は本番の試験の点数で合格者を決めており,阪大は研究の進捗度も加味して合格者を決めているのかもしれません.

私は,勉学には熱心に取り組んできましたが,これといって何か没頭している研究はありませんでした.そんなこともあるので,少しでも学力に自身のある方は是非,東大にチャレンジしてみてください.私も非常に先輩の残してくださっている体験談にはお世話になったので,今回,できる限り詳しく体験記を書かせていただきました.何かお役に立つことができれば嬉しいです.

点数開示

第1次試験の点数開示を以下に示します.

英語: 165/300(55%) 数学: 282/400(70%) 物理: 243/300(80%) TOTAL: 690/1000(69%)

英語がかなり低く,数学は普通,物理は割と高めの点数となりました.この英語力だと,入学してからが不安なので,現在は,主に英語の勉強をしております.

オススメの参考書

今回ご紹介した参考書のほか,先輩が体験談等でよく名前にあがっているような参考書を使用するので十分かと思います.先輩方がよくその参考書の名前をあげているということは,その参考書は,編入試験向きかつわかりやすく解説されている参考書であることが多いです.ただ,同じ参考書でも,どのように勉強するのかは人によって様々なので,自分はどういった勉強スタイルが一番力がつくのかは,きちんと分析する必要があります.勿論,自分の気に入っている参考書で勉強するのもありです.

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2025年:東京大学 工学部 社会基盤工学科 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/1547/ Tue, 27 Aug 2024 08:00:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=1547 自己紹介

名前:S
出身高専:函館高専 社会基盤工学科
学科順位:1年次:2位 2年次:4位 3年次:4位 4年次:2位
受験年:2024年
受験大学(受験科目):東京大学 工学部 社会基盤工学科
併願大学:埼玉大学 (合格) 筑波大学(出願したが未受験)
部活や資格:バドミントン部 TOEIC810点(4年2月 提出)
TwitterID:@sei_0511_s

なぜ編入をしようと思ったか

なんとなくで京大面白そうだから入りたいとか思っていましたが、化学、物理に加えTOEFLの提出が必要なことを知り諦めました。京大を見たついでに東大も見ておくかと思って募集要項を見ると私の希望学科は英語と数学の二科目で受験できると知りもしかしたらいけるんじゃないかなと淡い希望を抱きました。あと東大行ったら日本一ってかっこいいなとか私の在籍する高専史上東大編入者はいなかったのでその一人目になれたらかっこいいなとかいう浅すぎる志望動機も含まれます。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1、2年は何もしてません。

3年の夏あたりにZENPENの存在を知りました。体験談を読む中で色々な大学に編入できることを知り、志望動機にも記述したように東京大学の受験を考えるようになりました。

軽く勉強して臨んだ3年全員強制のTOEIC IPでは550点でした。数学は徹底研究、マセマの常微分方程式、線形代数をやり、英語は単語はDUO3.0、英訳は和文英訳のハイパートレーニング、和訳は基礎英文解釈の技術100とポレポレを使いましたが、基礎がなってなかったので全くわからずほぼ全て太刀打ちできませんでした。TOEICは金フレ、文法特急、精選模試をやり、1月にTOEIC IPを受けて715点を取りました。

3ヶ月弱くらい勉強しましたが燃え尽きてここから何もしなくなります。

4年前期

何もしてません。

4年後期

年明け前くらいから流石に受験への焦りを感じ、1週間くらいTOEICの勉強をして挑んだ公式テストで720点でした。東大受験するなら最低でも800くらいは欲しいなと思い1ヶ月ほどTOEICの勉強を1日2,3時間やって2月に810点を取れたのでここでTOEICを終了し、このスコアを東大に提出しました。

数学は3年にやっていた範囲もほぼ全て忘れていたのでもう一度初めから徹底研究を1周し、ベクトル・行列・行列式徹底演習で線形代数を、マセマの複素関数で複素を、確率は細野で基礎固めを行いました。一通り基礎をさらったあとは、過去問特訓、大学編入のための数学問題集、大学編入試験問題数学/徹底演習を使ってひたすら演習を重ねました。東大の過去問も見て解けそうな分野も問題集感覚で解いたりしていました。

英語も3年と同様の参考書+ドラゴンイングリッシュ、やっておきたい英語長文500、鉄壁を使って勉強していました。

受験勉強全体を通して数学と英語は大体5:1くらいの比率で勉強していました。
1日の平均勉強時間 4〜5時間

5年前期

ここから受験まではほとんど過去問をひたすら解いていました。例年と傾向が少し違ってわからないような問題は、わかる小問のみ解いてあとは解けなくてもいいや精神で解けるところを確実に取りに行くことを意識し、過去問に取り組んでいました。確率が苦手だったので、確率は誰でも解けるような問題だけ書いて残りの大問三つで点数を取りに行く作戦を立てて過去問もその作戦通りに解いたりしていました。

英語はポレポレやハイパートレーニングをやりつつ過去問を解き、英語の先生に添削をお願いしていました。
1日の平均勉強時間 4〜5時間

試験当日

試験内容

英語

1. 英文和訳
例年通りです。まあまあできました。

2. 和文英訳
英語にしづらい長い文章って感じで自分的にはきつかったです。なので頭に出てきた単語そのまま書いてめちゃくちゃ適当になんとか埋めました。

3. 長文
下線を引かれている単語が本文中ではどんな意味で使われているかみたいな問題と⚪︎×問題が出たのは覚えています。単語帳やっていないせいでその単語の本来の意味すらわからなかったので適当に前後にあった英文そのまま書きました。

数学

1. 微分方程式
小問3つあって簡単だったと思います。2問目がぱっと見ややこしそうでしたが置換の誘導付きだったのでただの作業でした。

2. 確率
二つの袋があって赤と白二色の玉を入れ替えてAの袋に赤色が⚪︎個入ってる確率がどうのこうのみたいな問題でした。(1)の枝問が3つ、(2)の枝問が4つだったと思います。(1)は誰でも解けるような問題だったのでそこだけめちゃくちゃ丁寧に状況説明しながら解いて(2)はまるまるすっ飛ばしました。

3. 複素関数
小問3つありました。計算量が多くて結構大変でした。(3)は今までと少し違うタイプの複素積分でしたが、途中まで解いて最後は方針を書いて終わりました。

4. 線形代数
問題に示された変換を行う行列についての問題でした。これも計算量が多くて最後の小問1個半解ききれずに時間がきてしまいました。

面接

  • 第一/第二志望の志望動機
  • 橋梁の性能評価について何か問題点・改善点(志望動機で触れた)
  • 卒業研究について
  • (卒業研究の)仮設橋について詳しく
  • 部活についてのアピール
  • 自分の得意、不得意科目

もっと卒研とか志望動機深掘りされるもんだと思ってましたが意外と普通の質問されて困惑しました。詰まって固まる場面もありましたがなんとか全部答えられました。

後輩に伝えたいこと

私は二科目受験で物理がないので三科目受験の学科の人には通用しないかもしれませんが、案外受かるもんなんだなと思いました。

そもそも私の高専には一般で受験する人が少なく、大多数が就職、推薦進学を占めるため、東大を受けるなんて言う人はそうそういないらしいですが、多分みんなそういう進路が頭にないから受けないだけで受けたら意外と受かったりすると思います。なので東大ってだけで受験を敬遠するのではなく積極的にチャレンジしてみて欲しいです。

4年の冬に受験勉強再開した時は現実的に志望校を落とした方が良いと思っていましたが、受ければよかったという後悔を残したくなかったため東大受験に向けて遅いスタートながらも頑張りました。結果受かったので良かったですが、周りはもっと早くから勉強を始めている人が大半なので受験を決めたのであれば早めに勉強始めた方が絶対にいいです。受験勉強はしていなくとも、私みたいに3年の終わりくらいに東大受けたい!と漠然と考えているだけでも違うと思うので、志望校は早めに決めてそれを意識していると受験への気持ちも維持しやすいと思います。

あまり進学に強くない高専にいる人も積極的に受験してみてください。意外と受かったりするかもしれませんよ。

オススメの参考書

英語

  • ドラゴンイングリッシュ
  • ハイパートレーニング和文英訳編
  • やっておきたい英語長文
  • DUO3.0
  • 鉄壁
  • ポレポレ

数学

  • マセマ演習 複素関数
  • 複素関数攻略への一本道
  • 過去問特訓
  • 編入数学徹底演習
  • 編入のための数学問題集
  • ベクトル・行列・行列式徹底演習
  • 細野確率

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2024年:東京大学 工学部 物理工学科 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/1423/ Thu, 28 Dec 2023 07:55:03 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=1423 自己紹介

名前:idukn
出身高専:釧路高専 情報工学分野
学科順位:1~4年次: 1位, 5年次: 2位
受験年:2023年(2024年度)
受験大学(受験科目):東京大学工学部物理工学科
併願大学:大阪大学基礎工学部電子物理科学科 物性物理科学コース, 長岡技術科学大学 情報・経営システム工学分野
部活や資格:1~3年次: 卓球部, TOEIC 790点, TOEFL 69点
TwitterID:idukn0622
HP:https://idukn.com/

なぜ編入をしようと思ったか

物理学に興味を持ち, 量子コンピュータについて学びたかったから

科目ごとの勉強方法

数学

1-3年前期

学校の授業, 学校の特進数学という制度で線形代数のゼミ

3年後期-4年前期

編入数学徹底研究, ゼミ, PASSLABOの確率, 学校の教科書と予備ノリで複素

4年後期-

過去問

物理

4年前期

演習力学, ファインマン物理学, 物理のエッセンス

4年後期

電磁気学演習, マセマ電磁気学講義, 基礎物理学演習, 過去問

5年

名門の森, 過去問

化学

特になし

英語

3年後期

Evergreen(文法書), TOEIC(金フレ, 文法特急, 公式問題集)

4年後期

TOEFL(3800, 公式問題集, 中国TPO)

4年春休み

鉄緑会東大英単語熟語鉄壁, 大学入試英作文ハイパートレーニング 和文英訳編, ポレポレ英文読解プロセス50, 過去問

5年

過去問

専門科目

特になし

試験当日

試験内容

例年との違い

  • 英語: 大問1, 下線部の和訳が大幅に減り, 英文要約問題が追加.
  • 物理: 大問1,2に質点, 剛体力学, 大問3に電磁気学となり, 例年の「その他」枠がなくなった.

面接

  • 志望動機
  • 量子コンピュータの何を研究したいか
  • 量子コンピュータは何に応用できそうか(量子コンピュータの展望)
  • 物理の勉強法
  • 語学は得意か

後輩に伝えたいこと

  • 先生に頼りましょう. 高専の先生はその教科の専門家です. 過去問など分からないことがあったらどんどん聞きましょう.
  • 体験談を見て, 自分に自信をなくすくらいなら, 必要な参考書だけ精査してさっさと閉じましょう.
  • 直前期なら完璧を目指さなくていいと思います. 例年各教科6,7割で皆さん合格できてます.難しい問題を解けるようになるよりも, 簡単な問題を落とさないようにしましょう.

オススメの参考書

TOEIC

  • 出る単特急 金のフレーズ
  • 1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
  • 公式問題集

TOEFL

  • TOEFLテスト英単語3800
  • 中国TPO

物理

  • マセマ電磁気学講義(ベクトル解析の説明が分かりやすい, その部分に関しては力学よりも先に読むことをおすすめします.)
  • ファインマン物理学(物好きなら読んでみるいいと思います)
  • 演習力学
  • 電磁気学演習
  • 基礎物理学演習

英語

  • 鉄緑会東大英単語熟語鉄壁
  • 大学入試英作文ハイパートレーニング 和文英訳編
  • ポレポレ英文読解プロセス50
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【東京大学編】編入試験の傾向と対策をまとめてみました! https://www.zenpen-kosen.com/blog/1330/ Thu, 26 Oct 2023 08:00:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=1330 はじめに

一般の試験と大きく異なり、情報が少ない編入試験にはどのように取り組んでいけばよいのでしょうか?

この記事では、東京大学編入試験の基本情報および傾向・対策やおすすめの併願大学など、合格に近づくための情報をまとめています。この記事を参考にすれば、充実した受験ライフを送れること間違いなしです。

※この記事は、「高専テクノゼミ」の提供でお送りします!

基本情報

キャンパス

国内に複数のキャンパスを有しています。

都内には、主に駒場キャンパス、本郷キャンパス、柏キャンパスがあります。編入生は前期の半年間を駒場キャンパスで過ごし、幅広い分野から教養科目を学びます。後期から専門課程が始まると本郷キャンパスに移ります。大学院に進むと、研究室によっては柏キャンパスに行くこともあります。

学科

社会基盤学科、建築学科、都市工学科、機械工学科、機会情報工学科、航空宇宙工学科、精密工学科、電子情報工学科、電気電子工学科、物理工学科、計数工学科、マテリアル工学科、応用化学科、化学システム工学科、化学生命工学科、システム創成学科

の16の学科があります。編入試験受験生は、希望学科を第2志望まで提出して受験します。

出題科目

数学、英語、物理(志望学科によっては無し)

入試時期

6月末から7月はじめ(2024年度は2023年7月2日でした)

試験の傾向と対策

2019年から、大問が5つから4つに変更しました。一方で大問ごとの計算量は増加傾向です。かなり数学が出来る方以外は、解ける問題を確実に解くスキルと、難しい問題で部分点を取りに行く粘り強さが両方求められます。

問題の傾向も変わりつつあり、編入試験によく出るような使い回された問題は出なくなっています。物理が必要科目になる方は特に、編入試験の典型的な問題集だけでなく、様々な参考書で勉強する必要があります。

詳細範囲

過去5年分の問題(概要)と、過去問研究・過去問特訓の対応範囲です。

年度大問概要徹底研究過去問特訓
2022年大問1ベルヌーイ(変数の条件)、連立(リッカチ、図示有り)8章3章
大問2ランダムウォーク【難】14章7章
大問3数列(図示あり),留数定理(場合分け),写像15章8章
大問4回転行列(図示あり)11章5章
2021年大問1一階微分方程式(変数係数,置換誘導),二階微分方程式,極限8章3章
大問2ベイズ,二項分布14章7章
大問3程式(図示あり),留数定理(変化球,場合分け),写像15章5章、8章
大問4列式,固有値,逆行列【難】11章4章、5章
2020年大問12 階微分方程式,同次形,連立微分方程式(図示あり)8章3章
大問2二項分布14章7章
大問3図示,CR 関係式,留数定理(実数,誘導付き)15章8章
大問4ケーリー・ハミルトン,漸化式,一次変換9章、12章6章
2019年大問11 階微分方程式(図示あり),オイラー,連立微分方程式8章3章
大問2期待値の漸化式14章7章
大問3複素数の変形,微分,留数定理(複素),留数定理(実数,誘導付き)15章8章
大問4固有値,A^n12章6章
2018年大問1一般的な2 階微分方程式,連立,オイラー8章3章
大問2幾何との複合 【難】14章7章
大問3領域の体積(ベクトル解析)7章、11章2章、5章
大問4方程式の図示,写像、留数定理(実数)15章8章
大問5固有値,軌跡の図示(誘導付き特異値分解)9章、12章、
13章
6章

東京大学の対策では、徹底研究のレベルは完全にマスターしましょう。過去問特訓に関しては、応用数学を含めてC問題まで解ける状態を目指しましょう。複素関数に関しては、徹底研究・過去問特訓では適切な難易度の問題が不足しがちです。余裕があれば他の問題集の利用も視野に入れましょう。

おすすめ参考書


前節で紹介した徹底研究、過去問特訓以外の参考書を紹介します。

『細野真宏の確率が本当によくわかる本』

離散確率についてはこの本一冊でおおよそ対策できます。問題数が多く様々なパターンが載っているため、完璧になるまで解きましょう。

https://amzn.asia/d/aaL1wGj

QR コード が含まれている画像

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『ハッと目覚める確率』

上の確立の本が苦手な方には、こちらの本を使うという選択肢もあります。高校範囲の離散確立は、確率密度関数を扱う大学範囲の確率論のような微分積分ベースで考えるものとは考え方が異なるので、苦手な高専生が多い印象です。自分にあった本を使って勉強を進めましょう。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4887420447/

自転車に乗った男性の加工写真

中程度の精度で自動的に生成された説明

『工学系学生のための複素関数攻略への一本道』

複素解析で様々な問題を毎年出している東京大学にはもってこいの一冊です。この本も多くの問題を掲載しているため、問題に慣れることができます。

https://amzn.asia/d/2KKud9A

ダイアグラム が含まれている画像

自動的に生成された説明

『マセマ』シリーズ

細かいところまで理解できる参考書となっており人気のシリーズです。一度教科書などで一通り勉強した後に使うことで効果が増大します。「演習」版の方は特に人気です。

https://amzn.asia/d/77cYa45

カレンダー

中程度の精度で自動的に生成された説明

『ベクトル・行列・行列式 徹底演習』

線形代数の発展的な内容を含んだ演習書です。高専で扱う一般的な教科書・問題集よりも一歩立ち返って深い内容まで扱ったものですので、高レベルの大学を目指す方にはおすすめの一冊です。

https://amzn.asia/d/fXosDpZ

図形

中程度の精度で自動的に生成された説明

『詳解 大学院への数学』

更に発展的な問題で演習をしたい方におすすめの問題集です。特に微分方程式に関しては効率的な解法が解説されており、計算力を上げたい方には参考になります。また、複素関数の演習問題としてオーソドックスな良問が多いため、東大レベルの応用数学の演習にはおすすめです。

https://amzn.asia/d/ajJlMkp

図形

中程度の精度で自動的に生成された説明

『U Toyo TV(休憩用)』

オンデマンドで東大の講義が閲覧できるサイトです。高専から編入できる大学の中で東大が異質なのは、編入生に対して駒場での教養課程が準備されている事です。高専では学ぶことが出来ないリベラルアーツの世界を覗いてみましょう。

https://tv.he.u-tokyo.ac.jp/

おすすめの併願大学

大阪大学

工学部、基礎工学部ともに東京大学の併願大学として人気があります。特に基礎工学部は人気があり、研究の評判が高いようです。どちらの学部も東京大学と同じ試験科目の学科があることが人気の秘訣です。

筑波大学

東京大学の併願大学として昔から人気があります。特に人気があるのは情報科学類と社会工学類となっています。関東に住みたい人におすすめです。

電気通信大学

東京大学と同じ試験科目であり、6月に試験が行われるため受験の練習として人気があります。

さいごに

本記事では、東京大学の傾向と対策についてご紹介しました。
目指す人が多く、全国の様々な高専生が受験します。最近は問題傾向が変わりつつあり、問題量も増えてきていますが、そういったときこそしっかり対策をすれば合格の可能性が高まります。

傾向・対策や参考書など、本記事で記載した内容を参考にしていただけたらと思います。

ZENPENでは各大学への編入体験談を集めています!
ぜひ編入体験談もご覧ください!

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2020年:東京工業大学 生命理工学院 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/328/ Fri, 03 Apr 2020 04:51:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=328 自己紹介

名前:こばやし
出身高専:福島高専 物質工学科
学科順位:1年次:6位 2年次:5位 3年次:1位 4年次:2位 5年次:1位
受験年:2019年度(令和元年)
受験大学(受験科目):東京工業大学生命理工学院 面接
併願大学:東京大学工学部化学生命系学科(不合格) 豊橋技術科学大学工学部応用化学・生命工学課程GAC(合格)
部活や資格:水泳部(3、4年次:全国高専リレー3位)、将棋部(3年次:県大会団体戦ベスト4)、TOEIC795(IP800)
TwitterID:@hageswimmer

なぜ編入をしようと思ったか

高専入学時には、やりたいことははっきりと決まっていませんでしたが漠然と東工大に編入したいと考えていました。

学年が上がるにつれて、生化学や有機化学に興味を持ち、がんの研究に携わりたいという思いから、生命理工学院に編入しようと考えるようになりました。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1,2年生の頃は水泳に精を出し、テスト2種間前から勉強していました。
3年生になってそろそろ勉強しないとなと思い、文法特急と単語帳を周回し、夏休みにTOEICを初めて受けました(565)。

4年前期

同高専の3つ上の先輩が東大に編入していたのをみて東大も受けようと考えました。
生命理工は面接で、化学(生物)と英語の口頭試問のみのため、基本的に編入勉強は東大対策をしていました。自分たちの代から化学が追加されるためかなり対策には戸惑いました。

英語:DUO周回、TOEIC対策
数学:数弱のため教科書とワークを復習(大日本図書新微分積分ⅠⅡ、新線形代数)、編入数学徹底研究
化学:学校の専門科目

4年後期

英語:引き続きDUO、英文入門読解、ドラゴンイングリッシュ。やっておきたい英語長文300・500、TOEIC対策
数学:複素関数論・確率統計(学校のカリキュラム上間に合わなかったため、参考書教科書ワーク中心)、編入数学徹底研究、編入数学過去問特訓、編入数学徹底演習、過去問少々
化学:学校の専門科目

5年前期

英語:ポレポレ英文読解、英作文ハイパートレーニング和文英訳編・自由英作文編、英語長文問題精講、キムタツ、過去問
数学:編入数学過去問特訓、編入数学徹底演習、大学編入のための数学問題集、過去問
化学:学校の専門科目(無機化学演習、演習で学ぶ化学熱力学、有機化学演習)、高校化学対策(化学の新研究・新演習、)、他大過去問、東大院試過去問

試験当日

試験内容

東工大生命理工

受験日の面接のみでした。

東大工学部化学

(英語209/300、数学207/400、理科171/300、得点率:58.7%)
化学を受験した人が少ないと思うので書かせていただきます(参考程度にお願いします)。

大問4物理化学→大学範囲
1.定容、断熱、等温変化のサイクル
(1)それぞれの仕事、熱エネルギー変化
(2)エントロピーのグラフ選択
(3)熱効率
(4)断熱変化の導出

2.ファンデルワールス力の状態方程式
(1)定数a,bの説明
(2)圧力上げても体積変化ないところがある理由
(3)実在気体と理想気体の圧力→計算
大問5無機、物理化学融合→高校範囲
1.ph計算
(1)酢酸10mMの時のph計算
(2)塩基を加えて行った時のph変化

2.水酸化ナトリウムによる酢酸のph決定
(1)水酸化ナトリウム溶液の濃度確認に塩酸ではなく、シュウ酸を用いる理由
(2)10mM酢酸に?M水酸化ナトリウム2ml加えた時のph計算
(3)中和点が塩基側による理由
大問6有機化学→大学範囲
1.生成物予想
(1)シクロヘキセンに過酸mCPBA→◯に→◯(2)

2.2-メチルプロペンへのフッ化水素負荷
(1)理論上の生成物2コ
(2)実際の生成物はどっちか
(3)語群からの穴埋め選択8個くらい
カチオン炭素やメチル基炭素の混成、超共役
(4)(2)の理由となる法則名
(5)反応のエネルギー状態の図選択

3.カルボン酸に関する試薬、生成物→やや難
(1)、(2)

4.酸性度定数Kaの並び替え
(1)トリフルオロ酢酸 フルオロ酢酸クロロ酢酸
(2)p-フルオロ安息香酸 安息香酸
p-メチル安息香酸
(3)ギ酸 酢酸 プロピオン酸

5.ジカルボン酸の酸性度
(1)4-イソブチル-1,2-シクロヘキサンジカルボン酸のトランス、シス体において、1つのカルボキシ基はプロトン解離後の他方のカルボキシ基のプロトン解離のしやすさ
(2)(1)をいす型配座で書きなさい、水素明記
(3)(2)の構造よりどちらが強い酸か

面接

東工大生命理工面接

  • 志望動機(1分)
  • 卒業研究に関しての説明(1分)
  • 化学に関する口頭試問(水素結合、?、ミカエリスメンテン式の3問中より1問選択)
  • 英語に関する口頭試問(4行くらいの温室効果ガスについての英文和訳)
  • 卒研に関する質問(卒業までの目標、実験に関する具体的な質問)
  • 大学編入後にやりたい研究について(研究室を答えればOKだと思います)
  • 高専時代に頑張ったこと

後輩に伝えたいこと

東工大生命理工のこの特別入試は、ほぼ4年生の順位で決まると言われています(1~3位だとほぼ確実、5位以内が必須かも)。

生命理工学院には生物や生化学の研究室の他、有機(合成)化学や材料などの分野の研究室も存在します。また、志望理由書がA4で2枚びっちり書かなければならないため早めの準備が必要となります。

イメージですが、東工大はバリバリに研究をやりたい学生を求めていると思うので、自分がいかにその分野に興味があり研究をしていきたいのかという熱量を相手に紙面上でも直接でも伝えるべきだと思います。

優秀な後輩の皆さん、受験勉強頑張ってください!!!

オススメの参考書

  • 有機化学演習ー基本から大学院入試までー
  • 無機化学演習ー大学院入試問題を中心にー
  • 演習で学ぶ 化学熱力学ー基本の理解から大学院入試までー
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2017年度:東京大学 工学部 物理工学科 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/429/ Thu, 31 Jan 2019 11:10:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=429 自己紹介

[名前]
OA
[出身高専 学科]
奈良高専 物質化学工学科
[学科順位] 3年3位 4年3位
[受験の年]
2017年度
[受験大学 受験科目] 
東京大学 英語・数学・物理
[併願大学]
豊橋技術科学大学
大阪大学、東北大学(受験せず)
[部活や資格] 
合気道部
TOEIC 945(4年1月受験)

受験内容

動機

物理学や数学を深く学びたいと思ったから。

数学

教科書、徹底演習(森北出版)、過去問

英語

DUO、ドラゴンイングリッシュ基本英文、NHKラジオ、過去問

物理

教科書、名門の森、過去問

試験当日

試験内容

省略します。
あきらめずになりふり構わず書くといいと思います。

面接

願書を見て質問されているようでした。志望理由を掘り下げてしっかりとした願書を書くことをおすすめします。

面接官の先生は学科混合で9人ぐらいでした。おそらく志望学科の先生から質問されます。

聞かれた質問

  • 将来研究者になりたいのか、博士課程に進学するつもりか
  • 自分の強みは
  • 留学に興味はあるか

後輩に伝えたいこと

進路選択について、今の目標が1年後には全く別のものに変わっているかもしれませんが、その時々に一番やりたいことを選択すれば後悔は少ないと思います。

合格後について、転科する人でも高専の教科書はとっておくことをおすすめします。捨てるととても後悔します。

東大の豊島・追分学生宿舎への入居を考えている人は、10月か11月から募集が始まってすぐに終わるので、こまめに情報をチェックしましょう。

おすすめの参考書

試験勉強のところの参考書。
教科書をしっかりおさえること、自分と志望に合った参考書を見つけてそれに集中することが大事だと思います。

大学生活について

前期教養は少し退屈でしたが、後期の学科の授業は楽しいです。
板書がとても速いです。

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2017年度 : 東京大学 工学部 航空宇宙工学科 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/440/ Wed, 16 Jan 2019 11:38:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=440 自己紹介

[名前]ごんし
[出身高専 学科] 明石高専 機械工学科
[学科順位] 3年 1位 4年 1位
[受験の年] 2017年度
[受験大学] 東京大学 航空宇宙工学科
[受験科目]  数学 英語 物理
[併願大学] 筑波大学 工学システム学類
[部活や資格]  サッカー部 TOEIC 635 (4年3月受験)
[その他経歴]  短期留学 (学校のプログラムでオーストラリアに3週間)
[現在の活動] ダンスサークルに所属

志望動機

高専4年の夏に行ったインターンシップで実践的な体験ができたことが楽しかったので,卒業後は就職しようと考えていた.4年の夏休みから冬にかけて進路についていろいろ考えたり家族や友人に相談したりした結果,このまま就職してしまうと自分が知ることのできる世界が狭くなってしまう,もっと多様な人と出会い多くの世界を知りたいと思うようになり,2月くらいに受験をすることに決めた.受験勉強を始める時期が遅いと思ったので科目数が少ない+行きたい学科があるという点で志望校を東京大学に決めた.

試験勉強

1~3年

授業と部活が学校生活のほとんどを占めていた.進路のことは何がしたいのかを考えたりしていたが,特に編入する気もなく卒業したら自分がやりたい分野の企業に就職しようと考えていた.授業はしっかり理解するように努めていたので,成績は常に上位をキープできていたと思う.

4年

4年前期

部活の先輩たちが編入学するために引退していく姿などを見て,進路について真剣に考えだすと同時に,最後まで部活をやりたい気持ちがあったので自分がどっちの進路を選んだとしても困らないように普段の授業はしっかり聞いていた.あと,一応東大の過去問だけ印刷して持っていた.でも夏休みにインターンシップに行ってからは就職かなと考えていた.

4年後期

進路について一番真剣に悩んだ時期だったと思う.いろんな人と話をする中で進学もありかなと思い始めていたが,今思い返せば勉強も部活も中途半端で結局いろんな人に迷惑をかけたのではないかと思う.実際は心の中では決まっていたが,決断する勇気がなかっただけだったと思う.しかしこの時期にしっかり悩んだおかげで受験勉強を始めてから迷わずにやれるだけのことをやれた.

英語はただ単に話せるようになりたいなと思っていたのでこのころちょこちょこやっていたが,もともと苦手だったのでTOEICのスコアは全然とれていなかった.(たぶん500くらい)

結局2月から編入に向けて勉強を始め,編入試験の日が5年のときの高専大会の日とかぶっていることが分かってからは部活を引退して,勉強一本に専念した.

物理

とりあえず力学と電磁気の参考書(サイエンス社の黄色いいやつ)をなんとなくやっていた.結局やっていてあんまり自分に合っていなかったのでもう少しそれに早く気付くべきだったと思う.

数学

先輩から教えてもらった徹底研究や過去問特訓など,ほかの方と同じような参考書をやっていた.あと確率は別で先輩から教えてもらった細野真宏の確率が本当によくわかる本をやっていた.とりあえず時間がないことに焦ってひたすら解くということをやっていたので,この時期にやった勉強はあまり身につかなかったと思う.

英語

通学に一時間以上かかっていたので,電車の中でひたすらシスタンをはじめから復習していた.これまた先輩に教えてもらった参考書英語長文問題精講,例解 和文英訳教本 文法矯正編,をやっていた.長文問題精講は自分にとっては難易度が高く一つ一つの問題にかなりの時間がかかったが,和訳の練習もかねて全文を和訳しそこからさまざまな英文表現を学ぶという形でやっていた.

授業はしっかり聞いていたのであまり受験勉強に使える時間は多くなかった.本格的になったのは春休みからだったと思う.

春休み

リズムを作って勉強に取り組みやすくするために,毎日学校の図書館に行っていた.開館から閉館まで毎日サッカー部やクラスの編入を目指す友達と一緒に勉強していた.一緒に頑張る仲間がいたことは本当に力になったし,継続してこの生活を続けることができたのは彼らのおかげでもあると思うので本当に感謝しています.

物理

引き続き同じ参考書をやって一通り終えたので名門の森物理を友達から借りてやり始め,力学,電磁気以外の勉強も図書館にあるいろんな参考書を見ながら勉強した.名門の森の方が自分に合っていてわかりやすく感じたので早くから取り組むべきだったと思った.先輩の意見をうのみにするのではなく自分に合った勉強法を見つけることが大事だと思います.

数学・英語

物理と同様に引き続き同じ参考書を用いて勉強していた.数学の問題集は一通りやると新しいものに手を付けて,なるべく多くの問題に触れるようにしたが,あまり身につかないままだったので正しかったのかどうかはわからない.また,英語はすべり止めで出願していた筑波大学でTOIECのスコアが必要だったので受験したが,635点で伸びはしているが過去の合格した先輩と比較して圧倒的に低かったので少し焦った.

春休みの終わりくらいから実際の試験時間と同じ時刻で過去問を解き始めた.5年分くらいを一気に解いてみたが,全然解けている実感はなく答えもなかったのでやばいなと思い始めました.1日の平均勉強時間は10時間くらい

5年

5年4月

引き続き過去問を解いては見直しという形で勉強を進めていった.問題で分からなかったところを参考書や問題集でひたすら復習するようにし,苦手なところを一つずつ潰していった.一通り復習が終わると新たな5年分くらいの過去問を解いては復習するようにしたが,相変わらず受かる気がしなかったし,少しモチベーションが落ちた時期ではあったが,春休みにリズムを固定して勉強していたおかげでなんとか継続的に取り組むことができた.

5年5月

過去問で持っているものは一通り解き終えたので,できなかった問題を考え直したり自分が苦手だと思う分野を復習したりした.英語は東大の赤本で長文読解やリスニングも少しキムタツを使って勉強したりしていた.このころになると過去問はある程度解けるようになっていたが,物理はまだあまり解けている実感はなかった.

5年6月

クラスの東大を受験する友達と過去問の答え合わせをして,物理が圧倒的に解けていないことに気づいたので必死になって苦手なところをもう一度理解しなおした.友達が本当に優秀だったのでいろいろ教えてもらえてとても助かった.残り日数も少なくやるべきことはしっかりやったので試験に万全の状態で臨めるように無理をしない程度に頑張った.3科目とも完璧な状態ではなかったものの,しっかり頑張ったので自信をもって試験を迎えることができた.

試験当日

フォーレスト本郷に一緒に受験する友達と泊った.緊張して全く眠れなかった.他の方があげてくださっているので割愛します.

面接

質問内容は

  • 志望動機
  • 東大に入ってどんなことを学びたいか
  • 高専時代に行ったインターンシップについて
  • そこではどんなことをしたのか
  • (航空宇宙分野だったので)ロケットを作る方ではなく宇宙飛行士になりたいと思うか

などで,基本的には事前に提出していた資料を中心に聞かれた.

後輩に伝えたいこと

私は進路について悩む時期が長かったので,結果的に勉強を始める時期が遅くなりぎりぎりになってしまいました.早くから考えれば結論が早く出せるというわけでもないですが,進路については早くからしっかりと考えることをお勧めします.

人の進路に対して私がどうこう言える立場ではないですが,就職進学に関係なく決めた進路の先で追う目標をしっかりと持つことが大切だと思います.その目標があれば辛くなっても頑張ることができます.またよく言われますが,受験はゴールではなく通過点であるので大学に進学した後にどう過ごしていきたいかということの方が重要です.

なので,合否に一喜一憂せず自分の目標にこだわって進路選択をしてほしいと思います.そうすれば,どんな場所であっても頑張ることができると思います.また,受験勉強を乗り切るうえで一緒に頑張る仲間の存在は非常に大きなものでした.皆さんも一緒に頑張る仲間を見つけて頑張ってほしいと思います.応援しています.

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編入体験談 東京大学
 電子情報工学科 2016 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/577/ Tue, 12 Sep 2017 09:45:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=577 自己紹介
[名前]K.M
[出身高専 学科]八戸高専 電気情報工学科
[学科順位]3年1位 4年1位
[受験の年]2016 年度
[受験大学]東京大学 
[受験科目]英語 数学 物理
[併願大学]大阪府立大学 大阪大学
[部活や資格]電子情報工学部 バドミントン部

動機

  • 東京大学の試験に挑戦してみたかった。
  • 優秀な人のいる環境に身を置きたかった。

学年ごとの勉強内容

1~3年

定期試験の勉強を頑張る程度で編入用の勉強はしていませんでした。

4年前期

編入の勉強をスタートしました。数学の3年までの復習と英語の文法や単語など基礎的なことをしていました。プロコンに力を入れていました。

4年後期

英語

  • 単語
  • Forest
  • TOEIC対策

数学

  • 徹底研究

物理

  • セミナー物理
  • 基礎物理学演習

春休み

数学

  • 徹底演習

英語

  • 長文対策
  • キムタツリスニング
  • 単語

物理

  • 基礎物理学演習

5年4月

一番つらい時期でした。
主にいままでの復習をやっていました。
過去問を解き始めました。
英語6割、数学5割、物理2割くらいの手応えでした。

5年5月

過去問と復習を上旬にしていました。
後半は府立大の受験のためにベクトル空間とかの勉強をしていました。

5年6月

物理が壊滅的だったので演習力学などの熱・統計力学演習などをやりました。時間がなかったので読むだけで実際に解いたりはしませんでした。
数学は微分方程式や複素関数をマセマで勉強しなおしていました。
過去問の物理ができる年とできない年の差が激しくて諦めていました。

試験当日

緊張からか全く眠れなかった。

試験内容

英語

リスニングは内容は理解できませんでしたがだいたい解けました。
少し時間が足りなかったです。
7割くらいの手応えでした

数学

6割くらいの手応えでした。

物理

3割くらいの手応えでした。

面接

覚えてないですが日本語でした。

後輩に伝えたいこと

量子力学などのほとんどでない分野には時間を割かずに頻出な分野を集中して勉強することをおすすめします。

おすすめの参考書

  • 英語 Duo
  • 数学 徹底研究とかのやつ
  • 物理 特になし
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編入体験談 東京大学 機械工学科 2016 https://www.zenpen-kosen.com/hennyu/597/ Mon, 11 Sep 2017 11:00:00 +0000 https://www.zenpen-kosen.com/?p=597 自己紹介
[名前]T.T
[出身高専 学科]沼津高専 機械工学科
[学科順位]3年 1位 4年 1位
[受験の年]平成28年度
[受験大学 受験科目]東京大学工学部(数学・英語・物理)
第一希望:精密工学科
第二希望:機械系学科群(機械工学科・機械情報工学科)
[併願大学]第二志望:筑波大学理工学群工学システム学類(数学・物理・TOEIC)
第一希望:機能工学システム主専攻
第二希望:知的工学システム主専攻
第三志望:電気通信大学情報理工学部知能機械工学科(数学・英語・物理)
第一希望:機械システムコース
第二希望:先端ロボティクスコース
第三希望:電子制御システムコース
[部活や資格]部活:合唱同好会・ESS同好会 TOEIC公開テスト905点【L485 R420】(高専4年4月)
英検準1級(高専5年2月)
工業英検2級(高専3年12月)
数検準1級(高専3年4月)
[その他経歴]第53回全国高等学校生徒英作文コンテスト入選(高専3月11月)
第9回東海北陸地区高専英語スピーチコンテスト3位入賞(高専4年11月)
[現在の活動]サークル:珠算研究会・地理部

動機

東京大学を志望したのは,日本トップレベルの学生が集まる環境で自分を磨きたかったからです。とはいえ,そのきっかけは受動的なもの。高専3年次の担任の先生に「東大受けてみたらどう?」といわれたことでした。3年次は東京大学やその他の大学の調査に時間を費やし,最終的には東京大学工学部精密工学科を第一希望に決めました。鉄道に携わる仕事を目指す僕には,機械工学を中心に工学の基礎を広く学ぶことができるその環境が最適だと判断したからです。

科目ごとの勉強内容

数学

問題集の問題を解き,解けなかったものには印をつけて1~2週間ほどおいて再び解くというサイクルを繰り返しました。

英語

中学生のときから聴いているNHKラジオ講座(ラジオ英会話)を高専に入学してからも続けました。
そのほか,後述する問題集を1~2周しました。

物理

数学と同様,問題を繰り返し解きました。

試験当日

前日に東京入りし,東京大学本郷キャンパス正門近くのフォーレスト本郷に宿泊しました。

当日は朝6時ごろに目覚め,数十分散歩をしてから朝ごはんをホテルで食べました。

試験開始が近づくにつれ緊張が高まっていきましたが,「ここまできたら自分を信じるしかない。解ける問題から確実に解こう。」と割り切って試験に臨みました。

試験内容

※詳しく知りたい人は大学に過去問の請求をしてください。

数学

  • 常微分方程式
  • 確率・統計
  • 図形
  • 複素関数
  • 線形代数

英語

  • リスニング
  • 和文英訳
  • 長文読解
  • 自由英作文

物理

  • 力学
  • 電磁気
  • 波動

結果:数学380/500 物理220/300 英語342/500

面接

面接官は8人(すべて日本人)。時間は10分程度。
質問内容は以下の通り(覚えている限り)

  • なぜ精密工学科を志望したのか
  • (学生寮で「棟長」という中間管理職をやっていたことについて(担任が推薦書に書いていた))仕事の内容や苦労したことは何か
  • 1次試験(筆記試験)の出来はどうか
  • (国際学会で発表したいと言ったら)具体的に知っている学会はあるか→答えられず
  • (高齢者の介護用ロボットに興味があると言ったら)その研究に英語はどう生かせるか→苦し紛れに意味不明な解答をした
  • 大学編入学に関する情報を先輩からどのように得たか
  • 適度な緊張感があり,割と話しやすかった。

後輩に伝えたいこと

普段の授業を大切にする

編入試験で出される問題は高専で学んだ内容の理解度を問うものです。普段の授業をきちんと受け,日頃から勉強する癖をつけておけば余裕をもって受験勉強を進めることができると思います。

頼れる人や高め合える人を見つける

問題集や過去問に難しい問題があったときに気軽に質問できる先生がいると安心です。また,同じ目標に向かって努力している友人がいるとモチベーションの維持がしやすいでしょう。精神的な支えにもなります。

何かを継続する

些細なことでも継続していると必ず力になります。僕は前述の通りNHKのラジオ講座を週5日欠かさず聴いていました。TOEICで高得点がとれたのはこれのおかげだと思います。

おすすめの参考書

数学

  • 大学編入のための数学問題集
    • ―解説がとても丁寧
  • 編入数学徹底研究
    • ―初歩的な問題から入ることができる
  • 編入数学過去問特訓
    • ―問題数が多く,場数を踏むのに適している
  • 大学編入学試験問題 数学徹底演習(第3版)
    • ―同上
  • マセマ 複素関数キャンパス・ゼミ
    • ―複素関数はこれ1冊をやっておけば十分だと思う
  • マセマ 常微分方程式キャンパス・ゼミ
    • ―さまざまな型の常微分方程式の解法を学ぶことができる
  • 細野真宏の確率が本当によくわかる本
    • ―確率を基礎から応用まで丁寧に解説している

英語

  • 基礎 英語長文問題精講
    • ―長文問題を基礎から始めたいならこれ
  • 英語長文問題精講
    • ―↑の問題が解けるようになったらこれをやってみるといいかもしれない
  • Target1900
    • ―語彙を増やせる
  • 大矢 英作文講義の実況中継
    • ―英作文の入門に使える
  • 大学入試最難関への英作文‐書き方のストラテジー
    • ―↑の次にやってみるといいかもしれない
  • 灘高キムタツの東大英語リスニング
    • ―東大編入試験のリスニング対策にはこれがいちばんだと思う
  • DUO3.0
    • ―例文を読んだり聴いたりしながら語彙が増やせる

物理

  • 物理のエッセンス 力学・波動
    • ―高校物理の基礎を固めるならこれ
  • 物理のエッセンス 電磁気・原子
    • ―同上
  • 名問の森 物理 力学・熱・波動1
    • ―高校物理の応用問題に慣れることができる
  • 名問の森 物理 波動2・電磁気・原子
    • ―同上
  • 基礎物理学演習Ⅰ
    • ―大学物理の基礎を固めたいならこれがいいかもしれない
  • 基礎物理学演習Ⅱ
    • ―同上
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