編入体験談 京都大学 工学部 電気電子工学科 2016

自己紹介

 

[名前] Y.Y
[出身高専 学科] 豊田工業高等専門学校 電気・電子システム工学科
[受験の年] 2016年度(2017年度編入学)
[受験大学 受験科目]

京都大学 工学部 電気電子工学科

英語(TOEFL iBTスコア提出)

数学

物理・化学(まとめて1科目)

数学・専門(口頭試問)

[併願大学] 筑波大学(不合格) 名古屋大学(合格) 大阪大学(不合格)
[部活や資格] ジャグリング同好会 第三種電気主任技術者 ドイツ語技能検定試験準一級
[その他受験時の情報] TOEIC 865 点 TOEFL iBT スコア76(R21, L19, S15, W21)

 

受験内容

もう昔のことなので、記憶が事実と異なる部分も結構あると思います。

「受かりたい大学に如何にして受かるか」というより、「一発で受かる自信は無いがなるべく費用を抑えたい」という編入体験談になっています。

[動機]

もともと研究に憧れは持ちつつも、就職か進学かで迷っていました。

4年夏休みのインターンシップで2つの研究機関に行き、研究者も案外幸せそうに生きていることを知り進学を決意しました。

興味本位で応用物理学会を見に行ったとき、いわゆるレベルの高い大学ほど発表がしっかりしている印象を受けました。せっかく研究者を目指すなら自分もしっかりとした発表ができるようになりたいと思い、レベルの高い大学をなるべく沢山受験してどこかに拾ってもらおうと決めました。

[志望校選び]

研究者を目指すなら学部生のうちに結婚相手を見つけないとヤバいという忠告をインターン中に貰ったため、女子の少なそうな単科大学は候補から外しました。また、東京大学は試験日程が早く、寮の仕事をやりながらでは十分に勉強ができないと思い候補から外しました。

受験費用を自腹で出したので、受かっても行くか迷うような大学はそもそも受けないと決めて志望校を選びました。

第一志望として名古屋大学を選び、編入試験日程の確定に合わせて順次受験校を決めていきました。

併願のつもりで大阪大学、滑り止めのつもりで筑波大学、記念のつもりで京都大学を受験することにしました。いざという時の滑り止めは豊田高専専攻科の後期募集にするつもりでしたが、これは真似しない方がいいです。

[1~4年前期]

基本的に授業はサボらず真面目に受けていました。テスト勉強は学年が進むにつれてやらなくなりました。3年生の夏から1年間のドイツ留学に行き、1学年落ちました。TOEIC-IP試験は1年生で410点、4年生で630点だったと思います。豊田高専電気科では英語多読を重視しており、自分も一時期頑張っていました。

入学当初は豊橋技術科学大学への進学を考えていましたが、先輩や先生から「それはもったい無い」と言われ考え直しました。次は留学で学年が落ちた分、就職に気持ちが傾きましたが、OB・OGによる講演会や工場見学を通して大卒にメリットを感じ悩みました。

[4年夏休み]

物質・材料研究機構のインターンシップと、核融合科学研究所の夏の体験入学にそれぞれ5日間ずつ行きました。それらを通してベテラン研究者、中年研究者、若い研究者、大学院生、大学生をそれぞれ実際に見て、話して、現実的な進路としては考えていなかった研究者を目指したくなりました。

[4年後期]

11月の文化祭までは同好会の活動が忙しく、その後もテストなどに時間を取られてあまり勉強できませんでした。

冬休みからはちゃんと受験勉強を始めました。曖昧な動機で志望校もあやふやだったので、とりあえず役に立つであろう数学をやり始めました。『大学編入試験問題 数学/徹底演習』をまず1周しようと思い図書館で借りましたが、解くのにアホほど時間がかかったのでこれは失敗でした(結局春休みまで終わりませんでしたし、理解もあまりできていませんでした)。演習より、基礎からやった方が良いです。教科書として買ったものの授業で使わなかった『細野真宏の積分[計算]が本当によくわかる本』が手元にあったので読んでみたら、わかりやすくて感動しました。高専で習わなかった範囲をカバーするため偏微分方程式や熱力学の本も借りて読んでいたのですが、わかりにくかったです。

特に時間やページ数のノルマは決めず、適度に息抜きをしつつ勉強になるべく多くの時間をかけました。

冬休みが明けてからは、図書館で参考書を色々借りてみて、時間のあるときに寮で勉強していました。

[春休み]

受験校の出題範囲に対応する単元のマセマ出版社の『大学数学キャンパス・ゼミ』シリーズをひと通り図書館で借りてやりました。数学だけでなく、物理学シリーズや各単元の演習版もあったのでそれもやりました。これである程度基礎が固まったと思います。

先に挙げた『徹底演習』も、一応やり終えました。ただ時間がかかりすぎたためか、一度解いたはずの問題の解き方を忘れてしまったりしていました。

[5年前期]

授業も卒業研究もちゃんとやっていました。年度始めは寮の仕事や寮祭準備で忙しく、あまり勉強できませんでした。

筑波大学に提出するためのTOEICと、京都大学(この時点では受験するか迷っていましたが念の為)に提出するためのTOEFLを受ける必要があったので、英語の勉強をしました。少し早起きして少し遅く寝ることで勉強時間を作りました。寮祭終了後には同好会にほぼ参加せず勉強に集中しました。リーディングとリスニングは特に対策せず、図書館で借りた『TOEFL iBT大戦略シリーズ』のスピーキングとライティングの問題集をジワジワ進めていきました。TOEFL受験日からTOEIC受験日までの1週間は、TOEIC公式問題集をやりました。なお、TOEFLとTOEICを受けたのはそれぞれ1回だけです。

その後は、編入試験の過去問を中心に勉強しました。各大学の数年分の過去問を持っており、それぞれの受験前にその大学の過去問を解き終えるので精一杯でした。化学は教科書やインターネット上の情報を参考にしつつ過去問を解いただけで済ませました(高専の理系特論では化学を選択していたためか、なんとかなりました)。

筑波大学の試験があり、歯が立ちませんでした。これ以降に受ける大学はどんどんレベルが上がっていくため、この時点で落ちたのは中々焦りました。

筑波での反省を活かし、数学のやり直しに重点を置きました。数学をやってからの期間が空きすぎたため、過去問に出ていない分野の忘れ具合が酷かったです。

卒業研究で名古屋大学に何度も通っており、勉強のモチベーションは高めでした。

[5年夏休み]

過去問を解きつつ、確率系の問題が苦手だったので『細野真宏の確率が本当によくわかる本 』をやって補強しました。

夏休み序盤の名大の試験はわりと手応えが良かったのですが、結果発表が遅く油断できなかったため、夏休みはほぼ卒業研究と受験勉強に費やしました。

夏休み中盤の阪大の試験はコンディションの悪さ(極端に安い宿に泊まりました)もありダメでした。もし名大に受かっていなければ京大にかけるしかないという状況になり、精神的に1番キツい時期でした。難しそうに見えていた京大の過去問が、受験勉強を通して意外と解けるようになっていたためひたすら解きました。

その後、名大の合格発表があり無事に受かっていたため、安心しました。卒研室の友達と映画を観に行ったりもしつつ、せっかくここまで頑張ったので最後まで勉強は続けました。

夏休み後半の京大の試験では、阪大での反省を活かし、まともな宿に泊まりました。試験前日に京都を歩いていて、この街に住みたいという気持ちが突如湧きました。おかげで試験も頑張れました。手応えは程々でした。

[試験当日]

前日から「旅館 あづまや」に泊まりました。楽天トラベルで予約しました。大学からは少し遠いですが、バス1本で行けます。筑波のときも阪大のときも上手く寝付けず困ったので、それを見越して早めに寝始めました。

[試験内容]

正直ちゃんと覚えていません。

数学

常微分方程式、定積分、行列、なんか抽象的な奴の4問だった気がします。微分方程式と定積分は半分くらい解けたと思います。行列は多分正しくないやり方で漸化式にして意地で答えを出したのを覚えています。

物理・化学

半分の時間まで物理をやって、化学を素早く終わらせて、また物理に戻るスタイルでやりました。

物理は確か2体運動(力学)とマクスウェル方程式(電磁気)が出ました。力学は途中まで普通に解けて、最後の方は勘で適当に回答しました。電磁気は運良く5年生の授業で復習して間もない内容だったので、大体解けました。こちらも最後の方は勘でした。

化学は内容を全く覚えていません。過去問で得た知識と勘で、あまり時間をかけずにとりあえず回答欄を埋めました。

[面接]

少し面接をしてからの口頭試問でした。専門科目の口頭試問はスイッチのある直流RC回路について、説明したり特性の概形を描いたりしました。対策ほぼゼロで挑んだためしどろもどろでしたが、面接官が助け舟を出してくれて乗り切れました。数学・物理の口頭試問は、それぞれの問題を見せられて、どちらかを選択してホワイトボードで説明しながら解くというものでした。数学はe^iθを使って(cosθ)^3やら(cosθ)^5を表せというような問題でした。物理は理想気体の内部エネルギーを粒子の運動エネルギーとかから導出するような問題でした。数学を選び、後半なげやりな説明になりつつも一応時間内に解き終えました。

[後輩に伝えたいこと]

普段のテストでは過去問に頼りたくない派の人でも、編入試験では過去問をたくさんやっておいた方が良いと思います。

受験料をケチらず、ちゃんと滑り止めは滑り止まるところを受けた方が良いです。油断にも繋がりかねないですが、心の安定は大切です。

交通・宿泊費をケチるにしても、移動は高速バスで特に問題ありませんでしたが、あまりに安い宿は使わない方が良いと思います。

下手に強がらず、親を頼って万全の受験をして下さい。

[おすすめの参考書]

数学と物理はマセマ出版社のキャンパス・ゼミをひと通りやって、足りなければ他の本にも手を出せばいいと思います。化学と英語はあまり勉強しなかったので知りません。

多分キャンパス・ゼミシリーズは図書館にだいたいあるので、無理に買わなくても大丈夫です。