2020年:東京農工大学 工学部 応用分子化学科

自己紹介

名前:むっちゃん
出身高専・学科:宇部高専 物質工学科
学科順位:1年:3位 2年:5位 3年:6位 4年:3位 5年:7位
受験年:2018年・2019年
進学先 受験科目:東京農工大 数学・英語・物理・化学・口頭試問(化学)
受験大学:
2018年 東工大 農工大 横国大 岡大
2019年 東工大 農工大 豊橋技科大 宇部高専専攻科
部活や資格:バドミントン部 TOEIC 630点(2019年12月)
TwitterID: @mucchan222

なぜ編入をしようと思ったか

  • もっと多くの知識、企業や社会について知るため
    • 将来について決断するには学問、企業、社会について知らなさすぎると漠然と感じていました。要するに自分自身で決断するための判断材料不足です。
  • 都会でたくさんの経験をしたい
    • 田舎で20年生活してきて田舎の現状についてはある程度知ったが、都会については無知だからその「現状」「空気」「人」を直接体験したい、感じたいという思いがずっとありました。
  • 大学を選んだ基準は場所
    • 先程の理由と被りますが、東京への憧れ(幼稚な理由に思われるかもしれませんが笑)や東京でたくさんの経験がしたいという思いがあったので、東京にある国立大学を選びました。

〇〇学科でこういう勉強がしたいとか、研究がしたいという部類の目標はありません。

教科ごとの勉強内容

勉強は次の流れで取り組みました。

  1. 科学的に効率の良い勉強法を知る(分散学習・定期的に休憩を挟む)
  2. 志望大学の過去問を見て範囲を把握する(学校にない場合は請求)
  3. その範囲の内容を理解する
  4. だいたい内容理解したら問題を解いてみる(だいたい理解くらいで十分)

※理解することももちろん大切ですが、実際に問題を解くことで自分の理解度を確かめることができるのでなるべく早く問題を解くことは大事!
※3.4の時にとても大事なことが効果的なタイミングで必ず復習をすること!

個人的な意見ですが、まず初めに科学的に効率の良い勉強法を知ってから受験勉強を始めた方が良いと思います。受験で出る問題とは必ずはっきりとした答えがある問題であり、個人的にはゲームのような感覚ではないのかと思っています。

よって範囲内のことを効率よく理解し、それを使えるかどうかが受験(ゲーム)を勝つ鍵だと思っています(ゲームだと書いていますが、本当のゲームのように負けてもやり直せるくらいに軽くは考えていません。しっかり緊張感を持っていました笑)。

数学
→試験範囲内の内容を理解してから、過去問をひたすら解く

高専で使用していた教科書を使って本当に基礎の基礎からやっていきました。自分は微分あたりから始めていきました。それ以降も基本的には高専で使用した教科書で積分、線形代数、微分方程式の基礎をしっかりと理解していきました。そのあとは過去問をひたすら解きます。

試験範囲の内容理解の指標として、個人的には過去問がどの難易度くらいかがわかるようになればOKだと思います。ここまでくると少しホッとします。

一例ですが、農工大の場合微分方程式は手順が多くなるだけで閃きなどを必要とする問題ではないと気づきました。これによって似た問題をたくさん解いておけば本番ではなんとかなるだろうと少し安心しました。仮に難易度が上がり、閃きを要する問題が出て解けなくても、他の人も同様に解けないだろうから差は広がらないでしょという軽い気持ちでいました。

英語
→単語を覚え、同時進行で英文読解の基礎を学ぶ。それなりのスピードで読めるようになったと思ったら大学受験の英語問題(赤本)を解いてみる。

※ここでもできるだけ早く問題を解いてみることが大事です。それは自分の実力を把握するためです。どのくらいのスピードで正確に読むことができるか確かめましょう!

最初に単語をひたすら暗記しました。使ったのはDUOや速単です。他にもリンダメタリカも使用しましたが、いずれも完読していません。しかし、復習はかなりの回数重ねました。

単語の暗記と同時並行で英文読解(簡単に言うと英文を短時間で正しく理解するため)の練習をしました。長文問題では英文法の基本がわかっていないと読む時にかなり無駄な時間を使います。個人的には英文読解はかなり重要だと思います。

単語も覚え、英文読解のコツがだいたいわかったら過去問の模擬として農工大の赤本を解きました。数学のところでも書きましたが、だいたいの理解くらいで実践してみましょう!この「だいたい」は各々の感覚で良いと思います。早めに問題を解いてみて自分の不足している部分をできるだけ早く把握しましょう。

物理
→数学と同様に教科書で内容を理解した後、問題演習、過去問演習

数学と同様学校で使っていた教科書で理解し、その後問題を解くという流れです。学校で使っていた教科書とは別にファインマン物理学という本を使用しました。ファインマン先生はマジで神です。めちゃめちゃわかりやすく書いています。力学は範囲内をある程度スムーズに網羅できたのですが、電磁気は理解するのに時間を要しました。

ここからは化学系の高専生への話になりますが、私が通っていた高専の化学系では学校の物理で受験で出るような電磁気を全くやらなかったので受験に出る電磁気の範囲は独学でした。正直ここが一番きつかったですね。化学系の人は電磁気の勉強を早くから始めることをオススメします!

化学
→無機化学、物理化学、有機化学、各化学のつながりを意識しつつ勉強しました。

各化学のつながりを意識しつつ勉強しましたとありますが、わかりづらいと思うので下の例で説明します。

例)無機化学での結合については有機化学での反応につながる。

  • 酸性下の条件では要するにプロトンが多いということでプロトンと反応するものは酸性条件下という条件が出る
  • アルドール縮合の場合プロトンではなくヒドロキシル基が攻撃し始めるのは電荷や電気陰性度を見れば明らかにわかるなどです。

上のことを意識することによって有機化学と無機化学が関連づけられて、記憶に残りやすくなりました。

物理化学の熱力学では各知識を線として結びつけやすかったので熱力学は深く理解することができました。深く理解することができたのは細く書いてある教科書のおかげだと思います。具体的な教科書は後で

試験当日

過去問は3年分HPに掲載してあるのでそちらを確認してください。

東京農工大 工学部第3年次編入学試験 過去問題

ここでは僕の気持ちや雰囲気、どんなことがあったかなどを書いていこうと思います。

試験当日は中央線がまさかの人身事故を起こしていました。都心から来た電車はマジな満員電車でした。電車でしか行く方法がないので、仕方なく乗車すると比喩ではなく本当に息がしづらい(人が多すぎて)ほど人が乗っていました。気分が悪くなり気が飛びそうでした。なんとか耐えて、東小金井駅に着くと東小金井駅では入場規制がかかっていました。上り線で向かうようにしていなくて良かったと少し安堵しました。話を戻します。会場について部屋に入ると半分くらい人がついていました。人身事故を考慮して試験開始時間が全ての科目において1時間遅らせて始まることになりました。

数学
行列と微分方程式は検算までして、確実にあっていることが確認できました。積分の問題は恐らく落としたと思ってましたが、2問はあっていると確信していたので精神的には落ち着いていました。5割確実、よくて8割くらいです。

英語
大学入試の英語と比べると量が明らかに少なかったです。量が少なかったのでじっくりと読み進めマイペースに解くことができました。英作文も余裕をもって書くことができました。8割はいっていると思います。

理科(物理・化学)

物理
力学)
わからなさすぎて絶望しました笑。 この出来は明らかにヤバいと思いました。(全くわからなかったので書くことが特にありません笑)

電磁気)
電磁気は逆にとても簡単であっさりと解けました(実際に合っているかどうかはわかりません)。簡単すぎてひっかけでもあるのかと何ども疑うくらいの難易度でした。めちゃくちゃ早く時間が過ぎました。物理は3割くらいだと思います笑。

化学
3枚あり、まず全ての問題はざっと目を通しました。

1枚目の結合については面食らいました。他の酸解離やホールピペットの問題も試験の時はよく理解していませんでした。試験時間ギリギリで酸解離についてはなんとか解けたましたがホールピペットの記述は空欄でした。

2枚目物理化学の熱力学については単純でホッとした記憶があります。熱力学についてはガッツリ勉強していたので余裕だと思っていましたが、今思い返すと凡ミスをしていた気がします。反応速度についてはなんとなく解きましたが恐らくダメだろうと思っていました。

3枚目有機化学について1はすぐに問題の意図を理解しました。(cisかtransか)2の最初の沈殿についてはわかりませんでしたが、記述は結構自信をもって解きました。3の反応について主生成物の記述がありましたが詳しくわからなかったので、とりあえず混ぜたらできるやつ書いとこくらいの感じ解答した気がします笑。6割あったらいいかなという思いでした。

理科が総じてできなさ過ぎたので、おそらく落ちただろうとこの時は思っていました。

2日目口頭試問・面接
3つの口頭試問の部屋があり、それぞれ有機化学、無機分析化学、物理化学について問われました。最後に面接がありました。

有機化学の部屋ではアルコールの生成方法3つ酸化、還元、その他の方法を答えよと、詳しくは覚えていませんが2つのものを反応させて、反応物の片方が〇〇(物質)でないといけない理由は?みたいなものだったと思います。ごめんなさい)。

無機分析化学の部屋では20個くらい文があり、この中からいくつか(3つか5つどちらか)選んで○×で答えなさいというもので、答えたものに理由を聞かれる形でした。どのようなものがあったか覚えていません。ただ、無機・分析化学では教科書の本文に書かれているレベルでした。これ見たことあるけど思い出せないみたいな感じで、死ぬほど難しいとか教科書の隅に書いてあるような難易度ではなかったように思います。

物理化学の部屋ではヘルムホルツエネルギーについて説明せよ。ある反応の逆反応を示せでした。もう一つあったような気がしましたが忘れました。すみません。

最後の面接では

  • 近くに国立大学の工学部があるけどなぜわざわざ農工大?(宇部高専は隣に山口大学の工学部がある)
  • 仮に合格すると東京の方に引っ越すことになるけど大丈夫?(ホームシックにならないか的な質問だったと思う)
  • 試験の出来について

・・・以上

もう終わりですかという言葉が出かけたくらい面接が早く終わりました。この時確信しました。あっ落ちてると。

結果:合格

自分では受かっているとは全く思っていなかったので自分の受験番号があった時はなんども疑い、なんども確認しました。

後輩に伝えたいこと

はじめの方にも書きましたが、受験勉強の前に効率の良い勉強法を知ってそれをうまく活用しながら勉強をすることを強くオススメします。その本はDaiGoの超効率勉強法という本です。

この本は本当にオススメです。

勉強法としてある先輩には数学を始めに勉強してその後物理・化学という順番で、英語はずっと継続的にやったと聞いたことがあります。また他の人が執筆した体験記でも見たことがあります。だけど僕は全てを同時並行的に進めることをオススメします。

この理由についてですが先ほどの超効率勉強法という本にも書いてあります。簡単に言うと勉強への飽きを防ぐためです。詳しくは本を読んでみてください。

他の編入体験記にはこの本は何周したと書いてあるものが多いですが、ある一定期間を空けて何周かしたとしてもそれはとても効率の悪い勉強法だと個人的には感じました。実際に自分が1周目を終了して2周目に入るという方法と適宜復習するという二つの方法を試してみました。期間を空けすぎてしまった場合1周目に勉強した内容をとキレイさっぱり忘れてしまっていて、1周目とあまり変わらないような感じになりました。これはあくまで個人的な感覚であり、他の編入体験記で書かれた方法を否定するつもりは全くありません。

また当たり前のことですが、僕はどの参考書を使うかより、内容をどれだけ理解し、解けるのかの方が遥かに重要だと思っています。参考書選びで迷う時間があればとにかく勉強を始めましょう!笑 そうは言っても一応参考書が合う合わないが人それぞれあるかもしれません。そのため内容について理解するとき、同じ学問を学習するにしてもいくつかの本を比較してみるのはオススメです。僕は学校で使っていた物理化学の教科書が使えなさすぎて全く理解できませんでした。しかしアトキンス物理化学を使って勉強し始めてから圧倒的に理解できるようになりました。

受験問題に関してです。どの分野についてもいえるのですが、閃き系の問題はどれだけ体系的に内容を理解しているかの差が出るのかなと思っています。解く工程が多い問題に関してはどれだけの問題数を解いてきて、その解き方に慣れているかが勝負だと思っています(上記の農工大の微分方程式のように)。

受験というただでさえ緊張する中いつも通りのパフォーマンスを発揮するのは簡単ではないと思います。その中で焦ることなく問題を解き進めるためには九九の答えが簡単に口からでるレベルでこの問題はこの解き方というくらい体に染み付いていなければならないと個人的には思っています。そのレベルに達していると本番で焦ることなく冷静に解き進められます。

最後に

受験大学を見て2年分あることを不思議に思った方もおられるかもしません。理由としては浪人しました。仮面浪人ではなく、普通に浪人(自宅)しました。その理由も単に全落したからです笑。第一志望は東工大でしたが浪人時もダメでした。豊橋技科大は受かってます。専攻科は農工大の結果が先に出たので受けてません。

ということで農工大以外では東工大、横国の過去問を持っています。他にも編入試験についても気になることがあればTwitterのDM等からお気軽にどうぞ〜

オススメの参考書

数学

  • 大学編入のための数学問題集

物理

  • ファインマン物理学1.2.3

化学

  • 演習無機化学第2版
  • 無機分析化学演習
  • 基礎分析化学
  • アトキンス物理化学(上)
  • 有機化学演習

英語

  • DUO3.0
  • 速読英単語必修編
  • ポレポレ英文読解プロセス
  • 農工大の赤本