2021年:千葉大学 工学部 総合工学科

自己紹介

名前:こえだ
出身高専:長野高専機械工学科
学科順位:3年次:15位くらい 4年次:3位
受験年:2020
受験大学(受験科目):千葉大学 工学部総合工学科機械工学コース
併願大学:信州大学(未受験)
部活や資格:航空宇宙同好会 危険物乙四
TwitterID:@taipon_1025

なぜ編入をしようと思ったか

将来研究開発の仕事に携わりたいから。

千葉大学を選んだのは、興味を持てる研究をしている研究室があったこと、東京に近くてインターンや勉強会等に参加しやすいこと、編入を決意するのが遅くて他にほとんど選択肢がなかったことなどが理由です。

学年ごとの勉強内容

[1~3年]

定期試験以外の勉強も編入試験の勉強も特にやりませんでした。
1年生の時は10位圏内の成績でしたが、2,3年の時はずっと真ん中あたりにいました。

1年の時はそれなりに意欲的に勉強に取り組めましたが、2年生あたりからやりたいことに迷いが生じ始め、鉱山へ行ったりバイトをしたり勉強に関係のないことを色々とやっていました。この時は人生の中でやって無駄になることはほとんど無いだろうと考えていました。

一応、1年生の頃から大学に編入するという意志はありました。
少しだけ勉強して3年生の1月にTOEICを受けましたが、インフルエンザにかかって高熱で頭がぼーっとしてほとんどできず、495点でした。

[4年前期]

このあたりからようやくこのままではまずいと考えはじめ、学校の有給インターン制度を利用して県内の企業へ行ったりしましたが、定期試験以外の勉強はしませんでした。4年になって最初の定期試験では初めて1位を取れました。

この時の担任の先生は重電メーカー出身のあらゆる面でとても尊敬できる先生でした。この先生にあこがれてざっくりと大企業で研究開発がしたいと考えるようになりました。

4月に受けたTOEICIPはなにも勉強をしなかったので650点でした。

[4年後期]

夏休みは飛行ロボコン向けの模型飛行機の制作をしたり、県内の大企業で設計開発のインターンに行ったりしました。後期になっても相変わらずほとんど勉強はしませんでした。

進路への焦りと共に精神的に不安定になる日も多く、定期試験にもあまり身が入らなくなりがちでした。冬休みと春休みは完全に単なるモラトリアムの時間と化しました。ただ、インターンへの参加などから高専で勉強したことが大学や社会へ出たときに非常に役に立つということが段々と実感できるようになりました。

[5年前期]

春休みが終わってもまだ進学先を決められず、結局千葉大学の受験を決意したのは6月でした。7月は卒研をやったり自己アピール文を書いたりしましたが、勉強はできませんでした。結局試験前の1ヶ月だけ勉強しました。

勉強は一日10時間程度で量はノート3冊分くらいになりました。

一ヶ月でできることはとても限られているので過去問の傾向、出題意向の考察からやるべきことをリストアップして順位付けをして取捨選択しました。勉強の方法は特に変わったことはやりませんでした。当たり前のことかもしれませんが、インプットとアウトプットは3:7くらいになるように問題を解く方に重点を置きました。

あと、問題を解く時や、内容を覚える時は汚くていいので必ず紙やタブレットに書くことを意識した方がよいと思います。書かずに頭の中だけで焦って考えると詰めがあまくなりがちです。

それから、問題を解いたあとの見直しはある意味一番成長できるチャンスとも言えると思うので間違えた原因と、その対処法をきっちり考えることが大切です。

試験当日

[試験内容(口頭試問)]

機械力学、材料力学、熱力学、流体力学の順に解きました。

座った場所の目の前の机に問題用紙が入ったクリアファイルがあり、面接官の指示に従ってクリアファイルからそれぞれの問題を取り出し、黒板に記述または口頭で説明しました。問題用紙には100点満点で配点が書かれていたと記憶しています。一問あたりの配点は数十点でした。部分点は与えられないと思います。

機械力学

振り子に横からバネのついたような図が書いてありました。慣性モーメントと最大運動エネルギー、ポテンシャルエネルギーの最大値、運動方程式を聞かれました。エネルギー法を使って振動について解くやり方は私の高専の授業では扱わなかったのですがよく出題されるので対策が必要です。また、過去には二自由度系の問題も出題されているようなのでそちらも対策をおすすめします。

材料力学

左端が固定支点で、右端が移動支点で固定された長さLのはりに左から距離aの地点に荷重Fが作用したときのたわみやたわみ角を求める過程の説明を求められました。黒板に書こうとすると、「全て書くと時間がかかるのでなるべく口頭でお願いします」と言われました。説明をしている最中も「モーメントはどうなるの?」「釣り合うのはたわみの式?それともたわみ角?」「じゃあ点Cではどうなるの?ってこれ答えじゃないですかワッハッハッハ」などなど、かなりアシストをしてくれました。材料力学に関しては、授業でやったこと全てをきちんとできるようにしておくとよいかと思います。

熱力学

ブレイトンサイクルのpv線図、Ts線図、熱の収支、Tと比熱で表した仕事、実際には断熱過程はどうなるのかについて聞かれました。熱力学はネット等で手に入る過去問ではカルノーサイクルなどが出題されていましたがこちらも授業でやったことを全てきちんとできるようにしておくとよいと思います。

流体力学

狭まり管の流れの流速、流量、流路面積の関係や、マノメータの液柱高さと圧力の関係などを聞かれました。流体力学はベルヌーイの式と連続の式が毎年出題されているようです。運動量理論や抗力の導出等も念の為やっておくのが望ましいと思います。

口頭試問が終わると進行の先生から「先生方の方からなにか質問などありますか?」と呼びかけがあったのに対し、特になにもなかったので「長野からはるばるありがとうございました。」と言われて面接を終了しました。終了したあとは待合室には戻れないのでその足で帰宅しました。

[面接]

面接官は5人でコロナ対策のためか、まばらに座っていました。中央付近に座っている方が面接を主に進行して、周りにいた先生方は口頭試問のそれぞれの科目についての担当でした。まず最初に出身校と名前を言ってから面接が始まりました。

聞かれたこと

  • 志望理由を教えて?
  • 卒研について教えて?
    • 一行くらいで説明したらもう少し詳しく教えてほしそうだったので概要程度に詳しく説明しました。
  • その研究は他でも似たことをやっているよね?研究の新規性、優位性はどこにあるの?
    • 説明したあと、「突っ込んじゃってごめんなさいね」と言われました。
  • 他にどこの大学を受けているか?
    • 信州大学工学部を受験する予定だが第一希望は貴校なので合格したら絶対に来ますと答えました。

面接は2部屋に分かれて行いました。他コースは3部屋あるところもあるようです。今年度は受験者が18名と例年より多く、最後の人は10時から午後15時くらいまで待合室で待たされたようです。トイレや自販機で飲み物を買うのは許可されましたが、食品の購入は駅のコンビニまで行かなければならなかったため許可されなかったと記憶しています。前日に受験者の数が公表されるので受験者が多い場合は軽食を持ち込むことをおすすめします。

成績表や自己アピール文関連の質問は無かったので事前に読んではいないようです。

後輩に伝えたいこと

私は勉強ではなく悩むことに多くの時間を費やしてしまいました。それはやりたいことがはっきりしている人は迷いがなく、目標に対して常に全力で取り組むことができるという考えに固執したからです。逃避したいという欲求がそれを後押ししました。

しかし、やりたいことをはっきりさせるために本当に必要だったのは考え込むことではなく勉強することでした。一ヶ月という短い期間でしたが本気で勉強と向き合ってみると執着心が消えて、自信が付き、得られた知識からより深い考察ができるようになりました。今将来に悩みを持っている人は一度悩むのをやめて勉強と向き合ってみることを私は強くおすすめします。勉強をやってみて初めて分かることは大いにあるはずです。

根性で勉強をやると絶対に続きません。
それが分からず、私は何度も失敗しました。大切なのは習慣化することです。まずは15分でもいいので今すぐ教科書を開いて授業の復習でもやってみてください。それができたら明日も同じ時間に同じことをやってみましょう。一週間も続けてみるとだいぶ習慣が付くはずです。

口頭試問の問題は基本的には合格させるつもりで出題されていると思いますが、内容は毎年少し変動しています。確実に合格するためには頻出範囲を軸に広い範囲を時間かけて対策することが重要だと思います。

コロナの第二波が冷めていないにも関わらず面接を行ったということはそれだけ面接を重視していると言えると思います。面接練習は直前に2回行いました。インターンの時にやった面接で褒められたのをいいことに自信だけはあったのですが、案の定一回目の練習の結果は惨憺たるものでした。その結果を元にQ&Aリストを作り、先生にチェックしていただき、スムーズに答えられるまで暗記しました。力試しも兼ねて面接練習は早めに始めることをおすすめします。

ツイッターは放置状態ですが、一応DMとかの通知は見てます。なにか質問とかあれば遠慮なくどうぞ。

高専の成績は高校と違ってあまり当てにならないかもしれませんが、成績が上位、あるいはそれに相当する人は大学へ行くことでより一層成長できると私は信じています。ぜひ頑張ってください!!

オススメの参考書

勉強に使った参考書は主に高専の授業で使用した教科書とノートです。

  • 工業力学[コロナ社]
    • 解説がシンプルで問題が比較的豊富です。解答がわかりにくいので積極的に先生に質問しましょう。
  • 振動工学〜振動の基礎から実用解析入門まで〜
    • とても解説が分かりやすいので独学で勉強した部分もスムーズに理解できました。
  • 材料力学基礎編[森北出版]
    • 授業で使ったプリントが非常に優れていたため、あまり使いませんでしたが、解答が丁寧で分かりやすいです。
  • 例題でわかる工業熱力学[森北出版]
    • 感覚的にイメージしやすい例題が多いです。
  • 熱力学[マセマ]
    • エントロピーなどの理解しにくい事柄を分かりやすく解説してあり、オススメです。
  • 流体力学〜シンプルにすれば「流れ」がわかる〜[実教出版]
    • 解説は分かりやすいですが、問題が簡単なものしかないので、演習には向きません。
  • 技術の倫理[ナカニシヤ出版]
    • 試験に関係ありませんが、読み物としても面白く、色々なことを考えさせられます。勉強の息抜きに読んでました。