自己紹介
名前:ゆきちー(一万円札ではない)
出身高専:大阪府立大学工業高等専門学校-環境物質化学コース
学科順位:1,2年次-学年順位は8位…3,4年次-学年順位は他コースのインフレについていけず20位、クラス順位は3年次2位(平均評点0.1点負け)、4年次1位
受験年:2022年
受験大学(受験科目):大阪大学基礎工学部 応用化学科化学工学課程(合格)
併願大学:京都工芸繊維大学 公立大学工業高等専門学校専攻科 大阪大学工学部
部活や資格:危険物乙四種(1年次取得) TOEIC-760点(4年次夏季休業中取得)
TwitterID:@Mr_yuki_
なぜ編入をしようと思ったか
有機化学と生物の分野に興味が湧いて先生方に教えてもらったり本を読んだりしていたが、高専の授業や環境に限界を感じたため。
学年ごとの勉強内容
1~3年
3年の9月ごろの編入試験説明会(実際に受験した学生が教員を介さずに後輩に話すやつ)で時期が来たことを察する。編入数学シリーズ二冊とHOSONO METHOD~probability~を購入する。授業など受けずとも点数の取れる数学の時間に確率の本を回り始める(上の細野めぞっど)。
4年前期
4年の春休みに編入数学シリーズを回りきる(共に2週)、並行して長文読解500と700、名門の森をイヤイヤやる。
4年の5月から7月
専門の授業のノートをとって、専門の内容を先生に発表とかで問題なく話せるぐらいにする。優しそうな先生の授業中に阪大の基礎工と工学部の化学と数学の過去問、名門の森をゆっくり進めた。
4年の8月から9月(夏季休業期間)
TOEIC(その時は北大も受けるつもりだったので)の勉強に夏季休業を6割ぐらいつぎ込む。残りは基礎長文問題精講(青い簡単な方)と編入数学シリーズ、物理の名門の森を物理系中心に解いていった。
4年後期
4年の10月から年明けまで
高専の専門がわけわからん分野に突入し始めたものが多く、調査書の関連で成績を維持する必要に駆られ内職を減らさざるを得なくなり減速する(実は一番まずい状況)。勉強内容に占める過去問の割合は7割ぐらい、実践に近い時間感覚、問題感覚になれる演習を増やす。
4年の年明けから学期終了まで
阪大の英語20カ年を年明け直後に買って周回しだす。それ以外は変わらず。
5年前期
春休み
開始直後にコロナにやられる。2週間ほど部屋に引きこもると共にモチベーションが基底状態へ….20カ年を中心に過去問やそれに類する問題(工学部の数学と化学、)をやり続ける、睡眠バランスが崩壊する
5年4,5月
新しい物理の先生に基礎工の物理の解答を作ってもらう、電磁気の問題が訳分からな過ぎたので電気のコースの先生に教えてもらう。20カ年と物理の補強に注力。授業はガン無視、課題は写させてもらった(我痛感友人関係大事、謝謝丸眼鏡)。
5年6,7月
専攻科・京工繊の入試をこなしつつ20カ年とかで演習をしつつ散発的に物理と数学の過去問のタイムアタック。
試験当日
試験内容
英語
普通の傾向道理の問題、英作、和訳は問題なくできたが長文の出来は多分半分ぐらい。
==なんか基礎工は英語の試験がなくなってTOEICになるらしいです==
数学
- 解析学
- 楕円の全微分と接線・スカラー面の接平面とそれが必ずと通る点。
- 線形代数
- まあ普通。線形変換・固有値固有ベクトル
- 確率
- 独立でない事象の条件付確率の式の証明・なんかよくわからんシグマの式の不等式と総和の計算、この問題だけできなかった(マクローリン展開使って解くのか?意味不)
総じて出来は9割
物理
- 力学
- 棒振り子の問題・微小振動。sinの近似式が吹っ飛んでいき4,5は雰囲気で解く、点数はない。
- 熱力学
- おもりのあるピストンを定圧膨張させたり断熱圧縮したり定積で加熱したり。出来は完璧
総じて出来は7割
(貴高専優秀的学生多分請求過去問。)
面接
個人的に面接について書いてる経験談少なそうに感じるので多めに書きます。
4対1で全体で30分ぐらいでした。一日目の試験室に迎えに来てくれる人は事務員ではなく先生です。中心になって話していらっしゃたので多分コース主任的な立場なのかな?
ログイン→志望動機→卒研の概要→テストの出来→ちょっとした雑談→口頭試問→いろんな先生とおしゃべり→Ban という流れです
志望動機
興味の対象と高専の限界を1分ぐらいで話す。ホーンみたいな顔される。
卒研
内容と目的の概略。現状を簡単に述べる。その原理と具体的な目標とさらに詳しく聞かれるので妄想半分にこたえる。
わからないものははっきりわからないと伝えるが自分なりの考えを話す。
テストの出来
- 数学は得意なのか?(試験の解答見ながら)
- 自分の英語力についてどう思うか?
- TOEICのスコアもあるしある程度できるんでしょう(調査書と思しき書類に目を落とす,単位申請した部分からか?)
- スピーキングの方はいかがですか?
- 物理はどう思いますか?
(この後力学の出来がボロボロなことを機械系部活に所属していることを絡めて軽く詰められました。)
口頭試問
定期テストレベルです。大体15分ぐらいでした。
問題の解答を口で答えたりホワイトボードに書いたりします。解答すると先生方と会話ラリーが始まります。3つのくくりの中からひとつづつ選んで3問解答する方式です。難易度の違う問題群から構成されていますが選択問題で評価に影響があるかはわかりません。
雰囲気的に一度しゃべり始めると変更ききません。長すぎるのともう忘れたので簡単にまとめます
無機化学?
ルイス、ブレンステッドの酸塩基の定義を選択。具体例の提示を求められ難なく解答。
(混合)
カルノーサイクルを選択。図示して概略を解答後に仕事を求めろと言われて数式で求めてしまう(あってた)。試験官は図示してほしかった模様。
物理化学
不確定性原理を選択。不等式の向きを間違える。
おしゃべり
その1:志望動機と卒研内容に絡めて入学後に研究してみたいことを聞かれる。→より詳細に志望動機を深めた話を1分ぐらいして、少し驚かれる(なんというか驚かれるより”おぉー”みたいな反応)。
その2:一番端っこの人と話しましたが重要度低いので省略
その3:併願校、どれが第一志望か(合否には関与しないとの前置きの上で)。
志望順位については答えにくいのでその旨伝えて、どれでも本気であると答えて何とか受け流す。
後輩に伝えたいこと
長ったらしい体験談見てくれてありがとうございました。まだ続きます。ごめんチャイ。振り返って思ったこと書きます。
それぞれ勉強の形があると思いますがメリハリをつけることと習慣を絶たないことが大切です。特に習慣は大事です。私は5年になる春休みの半分をコロナに罹って失いましたが、普段机には向かっていたおかげで精神的、身体的にしんどくても勉強を継続できました。単語の一つ覚えるだけでもいいですからやりましょう。
偉そうにごめんなさい。そんなところです。
1,2年生の人はまだ進路は決めなくても面接や資格試験で場数を踏んでください。3年生の人は決断の時期です渡るべき分岐点を決めていってください。4年生の人は志望校を決めて勉強頑張ってください。5年生の人は終点までもう少しです頑張ってください。
オススメの参考書
良問の風、名門の森、黄色い演習物理のやつ
まあメジャーだけどかなり効く。過去問の傾向から予測できるレベルと自分のレベルの間にある本を買って進めていくといいです。
基礎英語長文問題精講
かなり細かく書いてある。文の単位構造ごとに分解して長文を解説してくれるが、一つ当たりの単語数が小さく読みごたえがない問題が多い。英語科目のある人一般におすすめ。慣れたらこのシリーズのもっと凶悪な奴やるといいと思います。
参考書じゃないけど…
学校の数学と英語の先生。解いた過去問送って解答の書き方とか添削してもらうといいです。メールとかでスキャンしたものを送ってみてもらってました。その道のプロなので見やすい、納得させやすい解答の書き方を教えてくれます(特に数学)。(編入試験に言及してたり理解示してくれてる先生がいいです。)
かなり面倒な仕事やっていただいているのでその自覚を持ちましょう。