編入体験談 東京大学工学部 2017 (小山太郎流 vitocchi氏)

以下の編入体験談は小山太郎流より管理人の許可を頂き、引用しています。

vitocchi氏(30年度合格)の体験談!

2017年7月に東大編入合格した、vitocchi氏から体験談第2号が送られました。
体験談自体は第1号なんだけど、先に「書きます!」メール送ってきた人に1番の席予約してしまったわけで・・送ってくれてから10日以上熟成してからの公開です(早くアップしろってな汗)
っと、体験談に早速行ってみましょう。
2017.08.14 更新

~小山太郎流~に報告メール着〜 

vitocchi氏:
初めまして、30年度編入試験でシステム創成学科に合格した ○○と申します。 小山様のサイトには、東大を視野に入れ始めてからずっとお世話に なりました。自分もこれから編入を目指す人達の参考になれればい いと思いますし、合格して体験記を投稿する!というのが自分の一 つの目標でもありましたので、体験記を投稿したいと思います。
体験記を添付しましたが、 様式や内容で修正すべき点を教えて頂ければ修正して再度送ります 。 なお、サイトでの名前はvitocchiでおねがいします。
小山太郎:
○○氏、あらためまして! (実は1日前に軽く返事しただけなのでした)
体験談、いいんじゃないでしょうか^^
3年の時のニュージーランド語学研修は学校の?それとも自分で探して? 自分で探した場合、某◯◯で¥◯◯◯万(100万以上かい笑)というようなのもあると、 語学研修行こうかな?と思う人も増えるかも。 結果今後の英語に対する意識が変わったかとか意見があるといいかな。
↑の回答はあくまで任意で必須ではないっす^^;
あとは5年の勉強意欲が下がったきっかけですな。 まぁ小山氏の予想だと○○したくらいしか思いつかないが笑
↑の回答もあくまで任意で必須ではないっす^^;
vitocchi氏:
勉強意欲が下がったきっかけですが,図星をつかれてしまいました.
ですが,体験談ではあえてあのままの文章でお願いします. 「人生何がいつ起こり,勉強ができなくなるかわからない」と思ったということを伝えたいです.
数カ所誤字などを修正し,ニュージーランド語学研修の件に関する回答と, インターンシップについての補足を追加しましたので送ります. また,成績開示が届きましたので合わせて送ります.

 

【きっかけ】

 
編入学は高専入学当初から考えていました. 東大について初めて考えたのは4年生の前期で,先生に「君なら勉強すれば東大にも入れる」と言われたことがきっかけです. それまでは自分が東大を目指すことなんて考えたこともありませんでした. そこで,後で目標を変更することになったとしても,東大を目標に勉強を進めていれば実力がつくだろうということで,とりあえず東大を念頭に置いた勉強を始めることにしました.
その後,各大学を調べていく中で,システム創成学科のカリキュラムや2年次編入であることに魅力を感じ,12月頃には東大に行きたい気持ちがかなり強まっていました. 1月のTOEIC IPを受けた時に,800点以上という目標をクリアし,東大の存在がぐっと近く見え,東大を目指すことを決めました.

 

【初期状態】

1~3年 2位
4年 4位 4年のときは,他の人が成績を上げたため席次が落ちてしまいました.

 

【TOEIC】

3年冬 540点(IP・初受験)
4年春 620点(IP)
4年12月 640点
4年1月 805点(IP)
4年3月 820点←出願時に提出

 

【1~3年】

 
授業をちゃんと受けていました. 3年生のとき,ニュージーランドへ2週間の語学研修に行きました.
複数の高専が合同で行う研修に応募する形で参加しました.3~5校から15人程度集まりました.費用は全部で約50万円でした. サモアからニュージーランドへ移民した家族にホームステイをし,自分の生活圏とは異なる伝統,習慣,考え方の中で生活しました.日本の文化,その他の文化両方を理解するための感覚を身につけられました. 英語は,リスニング力と,自分の意志をすぐに英語にして出力する力がつき,とても成長できました.積極的にコミュニケーションをとることで2週間でもかなり成長できると思います.

 

【4年前期】

学園祭の準備が忙しく,自分の受験シーズンは10月の学園祭が終わってからだと思っていました.

 

【数学】
「大学編入のための数学問題集」をひたすら解く授業があったので,定期試験対策を兼ねて1~3章の半分に当たる範囲を2~3周してマスターしました.C問や苦手な問題を解いた回数は更に多いと思います.この時期に,同じ授業を取っていた同級生よりもしっかり数学をやっていたことはとても大きかったと思います.
【英語】
TOEIC対策として,「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」の600点台をやりました.その後80点UPして600点台に達したので,「金フレすごい!!これさえやればもっとあがる!!」とTOIECを舐めてかかるようになってしまいました.

 

【4年夏休み】

インターンシップと学園祭の準備をしていました.
後述するように,インターンシップについては面接で質問されましたが,志望学科と関係のない分野の企業でインターンシップを行いました.

 

【4年10月~12月】

学園祭が終わってから本格的に受験モードに入っていきました.受験校を物理が試験科目にない大学に絞って,数学と英語に集中することにしました.

【数学】
引き続き授業に沿って「大学編入のための数学問題集」を解いて,1~3章の残り半分をマスターしました.前期にやった内容もさらっとおさらいしました.
【英語】
12月のTOIECのあとすぐに「DUO 3.0」を始めました.通学しているときは復習用CDを聴いていました.

 

【4年冬休み】

冬休みで頑張れたことは大きいと思います.

【数学】
英語に時間を使っていたので,「大学編入のための数学問題集」から気になるところだけ抜粋してといていました.
【英語】
「DUO 3.0」を毎日5セクションずつ,9日間で暗唱しました.日本語の例文を読んで英文が思い出せるようになるまでやり,その後はCDに合わせてシャドウイングをしました.その後3日位でもう1周しました. 舐めてかかった12月のTOEICで撃沈したので慌てて「TOEICテスト公式問題集」と「新TOEIC TEST文法特急」をやりました.これらの問題集で一気に点数を伸ばすことが出来たのはしっかり語彙力を固めてから取り組んだからだったと思います. TOIECの公式問題集は2冊解きました.文法特急はpart5が弱かったのでやりました.

 

【4年1月~2月】

定期試験や授業で忙しくあまり勉強できませんでした.

【数学】

春休みにやるべき参考書を探しました.
【英語】
冬休み明けのTOEICで800点を超えたのでTOEICの対策をここでやめました. 引き続きDUO 3.0を読んでいました.

 

【4年春休み】

一番頑張ったと思います.中だるみもありましたが,それまでは頑張れたのでOKです. 多いときで週65時間くらい,少ないときで週30時間くらいでした.
「スタディプラス」を始めて,高専から大学へ編入する人たちの勉強の様子を見て,モチベーションを上げました.自分が何にどれくらい時間をかけているのか具体的に数字となって表れるし,時間をはかっている間は勉強に集中できるので「スタディプラス」はオススメです.
春休み中は、週3~4日,友達と一緒に一日勉強していました.これが,受験成功の要因として一番大きかったと思います.一緒に勉強することを提案してくれたその友達には本当に感謝しています. 同じ高専から東大に編入した先輩とお話したり,東大の中を案内してもらったりして,やる気が高まりました.また,このおかげで当日落ち着いて受験できました.

【数学】
「細野真宏の確率が本当によくわかる本」を2~3周しました.可愛い絵がたくさん書いてあります. 確率の対策はほとんどこれのみです.可愛いもの好きなので,勉強がだるいときはよくこの問題集に逃げました.
「マセマ 複素関数」で複素関数を自学しました.個人的にマセマはそんなに好きじゃないので高専の「新 応用数学」と併用しました.
「数学/徹底演習」をやりました.確率以外を1周やった後,各問題に印をつけておいて,間違えた問題やもう一度確認したほうが良さそうな問題だけ解く,ということを繰り返しました.この方法をもっと早くから実践しておくべきだったと思います.
【英語】
「DUO 3.0」を続けてきて,どの程度語彙力が身についているか確認したり,覚えていない単語だけ復習したりしたかったので,「Anki」というソフトを使って復習しました.「Anki」は単語ごとの正答率によって次の出題日を決めてくれる単語帳ソフトで,Web上に「DUO 3.0」の単語のデータがあったので使わせてもらいました.1日40単語を新しく出題させるペースで,春休みまるまるかけて全単語出題させました.
3月のTOEICの1週間前に公式問題集をもう1冊解きました.
「ポレポレ英文読解プロセス50」を2周やりました.読解力はかなり身につきました.
「英語長文問題精講」をやり,読解力の確認と長文を読む練習をしました.載っている問題に面白い話が多いので楽しかったです.
「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」をやりました.100文全部書けるようになった時点でやめました.
「大矢復 英作文講義の実況中継」をやりました.「ドラゴン・イングリッシュ」と被っているところもあったので,やりたいところだけやりました.
「SCAN」というアプリで,暇な時や休憩の時に英語の時事ニュースや科学雑誌を読んでいました.単語をタップすると訳がすぐ出てきたり,その単語を記録できたりと便利です.

 

【5年4月】

休みが明けてからも,週末は友達と勉強していました.

【数学】

引き続き「数学/徹底演習」をしていました.確率の章は,東大の問題だけやりました. 「徹底演習」をだいたい終えてから,「編入数学過去問特訓」に移りました.C問と,良さそうな問題だけやりました.「細野真宏の確率が本当によくわかる本」も継続してやりました. また,過去問を解いて先生に添削してもらっていました.最初に解いたときは,時間内に5割,時間をかければ6~8割といった感じの出来具合でした.もっと早く過去問を解いておくべきだったと思います.
【英語】
「Anki」を続けていました. 「大矢復 英作文講義の実況中継」を引き続きやって,その後「大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編」をやりました.

 

【5年5月】

あることがきっかけで勉強意欲が地に落ちるほど下がってしまいました. しかし,週末の友達との勉強があったので勉強量が0になることはありませんでした. 6月に受けた他大学の編入試験のために専門科目の勉強もしました.

【数学】

過去問特訓をやりました.過去問も解いていました.
【英語】
「Anki」で全ての単語を復習し終えたので,やめました. 「大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編」をやっていました.

 

【5年6月~試験直前】

勉強意欲は回復気味ではあったものの元には戻りませんでした.

【数学】
過去問を解き,練習したいと思った範囲を「数学/徹底演習」と「編入数学過去問特訓」を使って復習していました.
【英語】
「灘高キムタツの東大英語リスニング」を聴きました. 過去問を解いていました. また,和訳の練習として科学系の英語の記事を和訳したり, 英作文の練習としてニュースを英訳したりしていました.パリ協定やトランプ大統領に関することなど,時事問題やエネルギー問題についてはよく練習しました. 「工業英語ハンドブック」を買いましたがあまり使いませんでした.

 

【試験】

妙に落ち着いた気持ちでした.自信はありませんでしたし,自分の得意な問題が出ればラッキーだな~くらいの考えでした.緊張するより良かったと思います. 「フォーレスト本郷」に泊まりました.ホテルを見つけるのに少し手間取りましたが,試験会場にとても近いので良かったです.
受験者は8割以上私服でした.地下の教室が試験会場で,すこしひんやりしています.体温調節できる服装だと安心だと思います. 合格するかは微妙な手応えでしたが,自分のベストは出しきれたと思ったので,スッキリしました. 1次合格の通知を見たときは,嬉しいというより,信じられない気持ちでした.ドッキリや手違いなんじゃないかと不安になってしまいました.

 

【面接】

英語面接の練習をネイティブの先生に頼んでさせてもらいましたが,英語面接はありませんでした.聞かれた内容はだいたいこんな感じでした.
・簡単に志望動機
・レジリエンスという言葉を知っているか(自分の志望動機に関連していた)
・レジリエンスとはどのような意味か
・情報工学の技術は,具体的にどのように経済レジリエンスを高めることや防災に役立つと思うか
・興味があることに関わる立場として,具体的な理想はあるか(研究者として,企業で働いて,など)
・高専在学中に情報系のコンテストで賞を受賞しているが,どんなことで賞をもらったか
・海外語学研修で学んだ1番大きなことは何か
・インターンシップではどのような企業でどのような研修を行ったか
10人位の先生の中から4人の先生が質問されました.圧迫感は無く,何回か笑いもありました.志望理由書などの提出した書類に書かれた情報の中で,先生が興味を持ったことについて質問されるような感じでした.

 

【試験結果】

 

point

【思ったこと】 

やる気が落ちてしまった時期もありましたが,それまでの自分の頑張りがあったからこそ合格できたと思います.頑張れる時に頑張りまくることが大切だと思いました. 友達と一緒に勉強する習慣をつけて本当に良かったと思います.やる気がないときでも,友達が頑張っているのを見ると,自分も勉強せずにはいられないからです.
僕が編入志望の方に特に伝えたいことは以下の3つです.
1. 予想できないことが原因で試験直前の数ヶ月に勉強に身が入らなくなることもありえる、またそうなっても諦めてはいけない.ゆとりを持った勉強計画を立てるのが一番.
2. 一緒に勉強を頑張ってくれる人を見つけることはとても大切.
3. 自分を信じる!


小山太郎:
さーどうでした?
試験数ヶ月前に勉強意欲が下がったようですが、それまで計画的にやっていたおかげか、成績開示を見ても安定の合格といったところですね。
席次が良いので、そこまで前からやらなくても受かるんでない?と思うかもしれないけど、予想出来ないことが起こる!
やれるなら早めにやっておくのが良い、いい事例。
vitocchi氏の言うように、勉強開始時期が早いなら、過去問も春休み前くらいに一回手をつけていいでしょうね。思ったより出来なかったら春休みの勉強計画も変えることが出来、残りの3~4カ月をより合格に近づけることが出来る。
ここ数年は災害もちょくちょくあるので、そういう予測出来ないリスクを1カ月くらい取って計画を立てる事が良いかもですね。
一人で課題を解決するより複数のほうが断然進みが早い。効率的な事だけでなく、チームワーク力も養えるので、一緒に勉強出来る仲間を見つけるのはとても重要です!
同級生に開成や麻布出身がいましたが、東大などの大学受験する時には友達やクラスメートと一緒に勉強したそうです。こういう経験は社会人になってから、より重要になってきますよ!是非、東大編入という同じ目標に向かっている人を見つけてお互いを高めあいましょう!
しっかし、思ったより語学研修高いやね^^;
語学学校自分で決めて宿はAirBNB個室でオーナーと接するなんてことやってみてもいいかも。かなりハードル高いか^^;