編入体験談

2026年:北海道大学 機械知能工学科 機械システムコース

自己紹介

名前:北村
出身高専:函館高専 機械工学科 生産システム工学科 機械コース
学科順位:2年次:3位 3年次:2位 4年次:3位 
受験年:2025年
受験大学(受験科目):北海道大学 機械知能工学科 機械システムコース 特別選抜
併願大学:函館高専専攻科
部活や資格:TOEIC545点 LSQ愛好会(災害対策へのアプローチを考える愛好会)第三回高専防災減災コンテスト:文部科学大臣賞,関電高工賞 その他学会参加や地域コンテスト入賞
TwitterID:genkai_kousense
インスタ:his__.kn_

なぜ編入をしようと思ったか

胆振東部地震により大きな停電を経験し電力に興味を持った。機械工学の観点から電力供給システムを学べるのが北海道大学だった。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1~3年中期までは特に何もしていなくバイトと定期試験の勉強
3年後期からLSQ愛好会を立ち上げ、レスキューロボットコンテストに応募し、ロボット設計を始める

4年前期

定期試験の勉強を続けつつロボット製作に尽力。結果として予選敗退だったが、実際の設計を学べ良い経験となった。
TOEICの勉強も始め出したが、やる気が出ず400点前後
インターンでは北大に行き、志望校となる。

4年後期

高専防災減災コンテストに参加、興味のあった電力供給システムについて提案し文部科学大臣賞と協賛企業賞を受賞することが出来た。
コンテスト準備が忙しく、定期試験の勉強に完全に注力できたわけではないが平均点97.5点で3位で終えることが出来満足している
学年末試験を終え、5年の4月にあるTOEICに向け、本格的に英語の勉強を始める。
特別選抜一本に絞り、学チカで挑むと決意し、一般の勉強は何もしていなかった。

5年前期

4月のtoeicで545点を取得。
まったく武器になる点数ではなかったため落ち込む。(院試では550点が足切りらしいのでそこを最低に目指していた。)
ここで勉強のやる気が冷めしばらく、グダグダに過ごしてしまう。友達の勉強を眺めつつ、小論文対策のためchatgptと様々な分野について浅く広い知識をつけていった。

5月末に試験まで残り一か月しかないことに焦り、やることを絞り小論文の勉強を開始した。(本当に始めるのが遅かったと後悔してます。最終週は1日5枚小論文を書くほど切羽詰まっていました。)

小論文ははじめ機械知の過去問をひたすらとき、先生に添削をお願いしていました。あまり勘がつかめなかったのですが、5年分くらいを2周したタイミングで勉強時間が足りないことに気づき、自分が興味のある分野や出そうな問題に絞り、自分なりの答えを用意しました。時間のある方は新聞や論文を読み、知識を広めることを優先するべきだと思います。

絞った内容は、
・エネルギー問題(電力システムや水素キャリアの運搬活用方法)
 →再生可能エネルギーの余剰電力について、デポ燃料での運用など
・宇宙分野
 →日本の材料の技術を活かした極限状態を耐えうる表面加工、宇宙空間での太陽光発電
・災害時の人命救助
 →レスキューロボットを用いた救助(AIの活用、デジタルツイン)
・AIを用いた生産プロセス
 →デジタルツインや汎用AIを用いた物流の可視化

大体これくらいで絞りました。
小論文で意識したこととして、現在の課題と解決のための新しい技術について書くことを意識しました。
その中でも発展中の技術は便利に使えるので汎用AIやデジタルツインは使い勝手が良かったです。

小論文の構成は

  • 結論
  • 現在の状況
  • 現在の課題
  • 解決策
  • 膨らませた結論

で構成することを意識しました。
大体30枚ほど書いたところで勘がつかめました。
構成については自分なりのルールが出来上がっていくと思うので書きやすいところを探していってください。

面接練習は2週間前から始めました。想定質問をまとめある程度の答えを用意しました。学チカが強かったり、面接のような自分を紹介するのはもともと得意だったため、この日数で準備することが出来ましたが1か月ほど見たほうが良いと思います。7人の先生と練習を行いました。

また前年度は英語での口頭試問があったことを試験一週間前に知り焦りましたが、時間がなかったため四力や物理の主要な公式や定理お覚え対策しました。
結果として聞かれなかったので良かったです。

試験当日

試験内容

午前中は小論文で午後は面接です。(8時20分受付、9時~11時 小論文13時~)
午前の小論文は、ざっくり①空飛ぶ車の普及方法②技術者の心構えの2題でした。

①では、デジタルツインとAIを応用したリアルタイムでのロバスト制御により安全性を向上させ普及できる。
②では、技術者は「失敗すること」「挑戦すること」は重要であるが、「基礎学力を身に着ける」ことは重要ではない。なぜなら「基礎学力は学び続けること」が重要だ。
といった内容で書きました。

時間は5分ほどしか余らなかったのですがそこそこの自信がありました。
B3白紙の紙に上記4分の1ほど名前や学科を記入する欄があり下4分の3に回答を記入します。自分はラインを引かないと書けないので受験票を定規代わりにしラインを引きました。

お昼休憩が1時間半ほどあり軽食をすませ、同じコースの人と話したり、面接の準備をしていました。

面接

面接は機械知能工学科の2コースを合わせて行います。
7人で1人15分ほど、待ち時間ではスマホを使えってもよい話でしたが外部との連絡は制限されていました。

面接内容は

  • 志望動機について
  • 卒研について
  • 高専防災減災コンテストについて
  • 小論文のフィードバック

逸脱したことは聞かれませんでしたが小論文のフィードバックはあまりよくなく不安になりました。
例年は英語の学習状況なども聞かれたため用意していたほうがいいと思います。

後輩に伝えたいこと

結果としては合格でした。
7人受験の3人合格で倍率は2.3倍。他学科の感じ土木系以外は2倍ほどに調整されている感じでした。
自分は勉強の始めがかなり遅く受験1か月前から始めました。ほんとに最低限のラインだと思って参考にしてください。
また私は時間がなく活用できませんでしたが日経新聞や学会誌、エネルギー白書、企業が取り組んでいる事業などをチェックしておくと良いそうです。
合格の要因は文部科学大臣賞などの課外活動の功績だと思っているので、学チカを持つことは重要です。
私は4年生後期から本格的に課外活動を始めたのであきらめないでください。

なにかわからないことがあれば、直接連絡ください。
頑張ってください!!

オススメの参考書

スタサプtoeic講座