編入体験談

2026年:横浜国立大学 理工学部 化学・生命系学科 化学教育プログラム

自己紹介

名前:大塚
出身高専:福島高専 化学・バイオ工学科
学科順位:3年次:およそ15番 4年次:およそ15番
受験年:2025年
受験大学(受験科目):横浜国立大学 理工学部 化学・生命系学科 化学教育プログラム
併願大学:京都工芸繊維大学 工芸科学部、東京都立大学 都市環境学部、群馬大学 理工学部
部活や資格:TOEIC 710点 将棋部
TwitterID:@kTsuua
Instagram:axial__h

なぜ編入をしようと思ったか

もともと大学に行くために高専に入ったような感じでした。高専は国立大学への進学率が普通高校より圧倒的に高いため、進学に有利だと考えていたからです。さらに理科が好きで、かつ小さい頃から研究者へ憧れを抱いており、早期に高度な科学が学べる高専に興味を持ちました。理科が好きだったので化学科を選び、入学時から大学進学まで見据えていました。

4年次にはインターンシップで花王株式会社へ行き、とても楽しく充実できたため、一時期就職と迷ったこともありました。ただ、やはり大学には行きたいという気持ちが強かったため、就職について考えることをやめ、編入勉強へシフトしました。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1~2年

本当に何もしていません。同じ高専でも上位層はコツコツ勉強していましたが、私はゴロゴロしていました。

3年生

TOEICの金フレを買いましたが何もしませんでした。

4年前期

TOEICの勉強をそろそろしないとまずいと考え、金フレを始めました。
ただ、ダラダラとやっていたので、前期のうちでは400単語も覚えていなかったと思います。
8月になり、前期授業が終わり、夏休みに入る頃になってようやくちゃんとやろうという気になりました。

夏休みはインターン等ありましたが、600~700単語くらいまでは覚えたかと思います。
早い人だと金フレは半年かからずで終わらせることもできるみたいで、低学年からコツコツやってた人は3ヶ月程度で終わらせることができる人もいるのかと思います。

私は比較的ゆっくりやっていたので、そういったトップ層をみていると、圧倒的な差を感じていました。この時点で既に、ある程度目指せる大学は決まっているのだと思います。

ですので、もし旧帝大とか目指しているのなら、4年になる前からコツコツ勉強してた方がいいと思います。「本気出したのは4年なってからで〜」みたいに書いているのに高レベルな大学へ編入合格している人は、みんな席次が高かったり、日頃からコツコツやっていたりなどしてた人で、私みたいに低学年をダラダラ過ごしていたような人たちには決して参考にならない話だと思います。(ただ、いままで怠けてた人も、旧帝大などを目指したいのなら4年からでも間に合わないわけでは無いとは思います。とりあえず行動に移して必死に勉強をすれば、合格のチャンスは多少なりともあるはずです。)

4年後期

10月中には金フレの単語をほぼ全て覚えていました。ただし、最後の方、900~1000くらいの単語は覚える必要がないと考え、あまりやらなかったです(何回か読んだ程度)。そして実際にこのレベルの単語は、覚えていなくても700点程度を目指すのなら差し支えないと思います。

11月、12月はTOEICに全振りして、高専の定期テストも完全に後回しにしていました。
もともと私は推薦ではなく学力で大学に進学しようと考えていたので、席次は正直どうでもよかったです。もし推薦をとりたいのなら席次は大切ですが、私のように学力で目指すつもりの方は、プライドを捨てて編入試験に全振りした方が将来のためだと思います。私は後悔するどころか、このやり方で良かったと思っています。

TOEICは12月のテストで700点を超えることができました。ただ、ここで潔く諦めれば良かったものの、「せっかく申し込んだから」と1月以降も受けてしまいました。
正直、700点をとれれば、旧帝大レベル以外はTOEICの勉強をやめて良いと思っています。少なくとも横国レベルはTOEIC 700点で十分です。(620点とかだともう1回受けた方が良いってなりますが…)もしTOEICを強みとして編入試験に臨みたいのなら800点くらい取る覚悟でやった方がいいです。中途半端に10点や20点あげるくらいなら、その勉強期間を別の科目に当てた方がよっぽど良いと思います。

さて、1月末から2月にかけては学校の期末試験期間だったため、(TOEICでも余裕ができたことから、)最低限のテスト勉強はしました。中間試験であまり勉強しなかったので、期末は点数をとらないといけなかったからです。正直2月上旬はほとんど編入向けの勉強はしませんでした。2月の終わり頃から本腰を入れ始めました。

3月になり春休みになり、まずはマクマリー有機化学概説の、生化学の前までを全て読んで問題を解きました。これが本当に良かったです。基礎を復習しながらそれなりのレベルまで到達することができました。もちろん『有機化学演出-基本から大学院入試まで』のような王道の本も良いかとは思いますが、正直これはレベルが高いので、私のように基礎に自信がない人は教科書を1周するところから始めるのが良いと思います。もちろん必ずしもマクマリー概説を用いる必要は無いですし、使う教科書によって問題を解く能力に大差が出ることもないと思いますので、有名どころの教科書を一冊やりきる事をオススメします。

(ただしもちろん教科書によっては、他より詳しく書いてあったり、他には無いような事まで書いてあるものもあります。最終的にはそういうレベルの高い内容も知っていた方が良いとは思いますが、編入試験レベルの問題では特定の教科書にしか載ってないようなマニアックな知識問題が問われる事は少ないため、最初は学校指定の教科書をメインにとりあえず勉強を始めることが大切だと思います。)

私のやったマクマリー概説は恐らく有機化学の教科書の中でいちばん簡単です。1番最初のページに「この本は半年間で終わらせるための本」みたいに書いてあることからも、基礎しか載っていません。(逆に基礎ばかりなので勉強するには効率はよいです。)私はこの本を1日1章くらいのペースでやっていました。これは決して早いペースではなく、人によっては1日3章くらい可能だと思います。ですので1冊が終わる頃には2週間くらい経っており、3月の中旬くらいになっていました。

つぎにそこから無機化学の勉強を始めました。有機化学は一旦終わりです。無機化学では『無機化学演習-大学院入試問題を中心に』を解くことから始めましたが、これも本当に良かったです。この本は編入試験向けには最高の一冊です。後に何度も周回しました。

この無機化学の本は、最初はレベルが高いと感じるかもしれません。そして実際に章末問題は難しいので、私はほとんど解いていません。やったのは章のメインのところ(例題と解説)だけです。でもそれで十分でした。ちなみに固体構造の単元から勉強しました。1章の原子構造は基礎ですし、マクマリーにも載ってます。ですので後回しにしました。このように、分からない、復習したいと思った単元からやると良いでしょう。

ちなみに無機化学を勉強するにあたって、『シュライバーアトキンス無機化学』を辞書として使いました。こちらも同時に読みながら進めていました。ただ、シュライバーアトキンス無機化学は正直、初学者にはとても分かりにくいです。本質を理解した人が2周目に読むような本だと思います。詳しすぎるので編入試験の問題を解けるようになりたいだけの人は不要でしょう。もしくはある程度無機化学についてわかってる人が読むとよいと思います。

つぎに物理化学の勉強を始めました。物理化学向けの本はいちばん選ぶのに困ると思います。人によって使う本がバラバラで、レベルも様々です。「物理化学」の本もあれば「熱力学」の本もあり、「量子化学」の本も「速度論」にフォーカスされた本もあります。

そんな中で私は『演習で学ぶ化学熱力学』という本を用いました。これは筑波大学へ進学された高専の先輩に薦められたのですが、とても良かったです。この本を用いたことでほかの編入勉強生に差を付けられたと思っています。

筑波の先輩本当にありがとうございます!!超感謝しています。めっちゃ感謝しています。とても親切にして下さったその方にここで感謝の意を述べさせていただきます。
そしてクラスメイトに見せたら、クラスメイトも同じのを買っていました。(そしてその人は横国にも筑波にも東北大にも受かっていました。その人も体験記を出しているので是非読んでみてください。)やはりこの本を選んだのが勝因だったのかなと個人的に思っています。
また後述しますが、もう少しレベルの高いところまで目指したい人は『物理化学演習-大学院入試問題から学ぶ』という水色の本も良いでしょう。実は3月の時点ではこの本しか買っていませんでした。そして3月のうちは教科書(アトキンス物理化学要論)を読みながら、この本を眺めていました。

5年前期

4月上旬~中旬

引き続き物理化学の勉強をしました。前述した『演習で学ぶ化学熱力学』については、実は5年の4/1くらいに買って、4/4に届きました。ですのでこの本を使い始めたのは完全に5年になってからです。ちなみにこの本もダラダラとやっていたためそこそこ時間がかかりましたが、正直、本気を出せば1~2日で終わります。そのくらい本は薄くて、でも内容は本当に必要な事しか書いていません。

ただこれは熱力学の演習書なので、本質を理解するには別の本は必ず必要です。もしも教科書のように物理化学の本質や式の導出、その他の熱力学的データが載っていながらも演習問題が豊富な本があれば、人によってはそちらの方が良いという人もいるかもしれません。(仮にそのような良い本があったとしても、私がそういう優れた本を知らなかっただけなので…。)

というのも、大学によってはグラフを書かせる問題や、物理化学の知識問題、その他教科書の内容をしっかり理解していないと解けないような問題を出してくるところもいくつかあるため、この本のみで編入試験に臨むということは推奨できません。(横国の場合、そういう問題はほぼ無いですが。)

既に演習問題が豊富な教科書みたいな本を持っていて、それで勉強をしているみたいな人は、問題量をこなすという意味ではこの本を買ってもいいかもしれませんが、改めて買う必要は果たしてあるのか?と問われればそこは迷いどころです。
ただし少なくとも私の場合、教科書+この本で物理化学をよく理解することができました。もしも参考書選びの段階で迷っている方がいたら是非参考にしてください。

そして、もう1つ忘れがちなのですが、これは熱力学の本なのです。編入試験で物理化学として出題されるのは「熱力学」と「速度論」がメインで、大学によってはここに「量子化学」も加わります。

私はこのうちの速度論に関して、『物理化学演習-大学院入試問題から学ぶ』を用いました。
実際にこの本を使って勉強した感想なのですが、この本はレベルが結構高いため、編入対策のためならばわざわざ買うほどでもないと思います。ただ速度論に関しては私はこの本しか使っていないため、私を模倣したい方が居るのなら、買ってみても良いでしょう。個人的にはもっと良い本があると思っていますが。

ただなんだかんだ言って、この本は量子化学も速度論も熱力学も載っています。レベルは高いものの、参考になる点はいくつかあったのも事実です。そして恐らくこの本を一冊極めれば物理化学は敵無しであると思うので、自信のある方は挑戦してみてください。

また4月中に分析化学も一通りやっていました。溶液のpHを求めたり、滴定について復習したり、ランベルトベールの法則が使えるようになったりしました。さらにこの頃から他高専の方とよく連絡をとるようになり、一緒に過去問を解くようになりました。この方が居なかったら、もっとレベルが低いまま編入試験に挑むことになっていたと思います。いろいろなことを教えてもらいました。私の分からない事とか解けない問題とかもこの方が教えてくれることが良くあったので、本当に助けてもらいました。本当にありがとうございます。

4月中旬~下旬

4月は学校も始まり、出願する大学を決めないといけない大切な時期で、大学調べも熱心に行っていました。下旬になる頃には色んな大学の過去問を解いていました。また図書館にある有機化学、無機化学、分析化学の本をたくさん読んで、知識を詰め込むことをしました。
そして、『有機化学演習-基本から大学院入試まで』もやり、ペースアップして授業中も構わず編入向けの勉強をしていました。内職してても「あ、君は別にそっちやってていいよ」みたいに編入試験を勉強している学生に声をかけて下さった先生もいて、とても環境には恵まれていました。その優しい先生の研究室からは例年東北大などの旧帝大や難関大へ進学する学生が排出されていて、編入試験の過去問もたくさん置いてあり、編入に関わらずいろいろとお世話になりました。本当にありがとうございました。

またクラスメイトとも問題を出し合ったり、教えあったりしていました。この時期は編入組の団結力は結構高かったです。

5月上旬~中旬

とにかく過去問をやっていました。案外解けるし、だいたいどこの大学でも出る問題は決まっているのですぐ解き慣れて自信にも繋がりました。いろんな友人やいろんな先生を頼りまくっていました。

私はもともと長時間勉強するのはかなり苦手で、すぐ飽きてしまいます(多くの人はそうだと思います)。なのでクラスメイトとか先生に助けられ、質問できて、競い合えたのは本当に環境が良かったなと思っています。そのお陰で効率よくできました。勉強時間が4時間とかの日も普通にありましたが、理解度は高かったと思っています。

5月は過去問を解いて友達と答え合わせしたり、先生に聞いたり、ChatGPTにきいたりを繰り返し、解き方が分からない問題や知らない知識問題に出会った時は図書館で本を漁っていました。これの繰り返しです。

ここまで読んでもし気づいた方がいたら凄いと思うのですが、私は教科書を読んで知識を習得する勉強期間は僅か2ヶ月程度しかありませんでした。案外こんなものです。どれも既に高専で習っていて、新たに知る概念の方が少なかったからです。これはどういうことかというと、もしかしたらこの記事を読んでる編入志望生に「Sn2反応の反応機構について説明せよ。」や「水素化ホウ素ナトリウムを用いる反応について例をあげよ。」といった問題をだしても解けないかもしれませんが、まともに高専で授業を受けていればSn2反応も水素化ホウ素ナトリウムも言葉は知っているはずです。そして高専で一度は問題を解いたことがあるはずです。このくらいの程度で良いのです。言葉を知っている、なんとなく聞いたことがあるかも、このような状況は、完全に無知とはまるで違います。

5月中旬~下旬

5月末に群馬大学の編入試験があったため、その面接練習には丸2週間かけました。その間はほぼ勉強していません。というのも群馬大学は面接一本で合否が決まるからです。
勉強をしなかった事はマイナスのように捉えられるかもしれませんが、私はむしろかなりプラスに捉えています。いや、勉強しなかったのはマイナスですが、群馬大学のおかげで2週間も本気で面接練習に取り組めたことが、かなりプラスだったのです。正直、全ての大学で、私は面接で受かったようなものでした。面接点だけは他の人より稼げたと思っています。特に横国の場合はそうでした。私は恐らく面接点で合格したのだと思っています。
横国の1ヶ月以上前から本気で面接練習をできたことが、直前期にも私に余裕を与えてくれたのだと思います。
これを読んでいる皆さんも、勉強に一区切りついたら、必ず面接練習を本気でやることをおすすめします。

6月

過去問を解いて、分からない問題を友人に聞いたり先生に聞いたり本で調べたり…を繰り返していました。新たな知識を詰め込む時期はもう終わり、過去問演習をひたすらするだけでした。
また、6月下旬には私の大本命・京都工芸繊維大学の編入試験がありました。京都工芸繊維大学は、東日本では知名度が皆無ですが、化学系、特に高分子では超名門で、研究レベルもとても高いです。私はここに憧れて、工芸繊維のためだけに編入試験の勉強をしているようなものでした。工芸繊維は本当にいい大学です。皆さんもぜひ受験してみてください。

7月

工芸繊維の入試から1週間ほどで、3つ目の併願校・東京都立大学と、横浜国立大学の編入試験がありました。都立の翌日が横国で、さらに工芸繊維が大本命だったことから、横国へはあまり時間を割くことができていませんでした。そして一番焦ったのは、他大学に比べ、横国は、大学調べがあまり出来ていない状況だったことです。
ただ、実は工芸繊維のテストの出来が信じられないくらい非常に悪く、落ちたことを確信していたため、この頃は結構吹っ切れていました。友達に誘われて過去問を解くくらいで、あとはほとんど勉強できませんでした。
授業中は横国について調べるくらいで、ずっと落ち込んで居ましたし、不機嫌でした。多分色んな人に迷惑をかけたと思います。

試験当日

当日は化学系のみ集合時刻が遅かったです。こんなこと言うのはよろしくないと思いますが、いろいろもうやる気も失せていたので、当日の朝はYouTubeをみて二度寝して友人と通話して、チェックアウトギリギリにホテルをでたと思います。

とは言うものの、逆に、自分の中に謎の自信があったのもまた事実です。この時点で私は、もう分からない問題や知らない知識も少なく、ほとんどの問題はちゃんと解くことができるようになっていました。また群馬大学の時に面接練習をしっかりしていたお陰で、その点も苦労は少なかったです。「僕が初見で無理な問題は、みんなも無理だろ」みたいなマインドだったため、朝にやりたいことが無かったというのもあります。むしろこのくらい余裕があったほうが良いですね。
試験会場に向かうまでの移動中は、有機化学と無機化学の本を読んでいたと思います。

試験本番~試験直後

試験は個人的には特別難しい訳ではなかったですし、標準的な問題が多かったと思っています。ただ時間が足りなかったです。過去問を解く上では時間が足りないことはあまり無かった気がするのですが…。横国は試験問題の難易度が、年度によって大きく変化する傾向があると思います。簡単な年はびっくりするくらい簡単な一方、難しい年は本当にびっくりするくらい難しいです。私は本番ではそこそこ解けましたが、一緒に受けた友達は謎にかなり落ち込んでいました。帰りの電車で聞いたら、計算ミスを結構したみたいで、問題も普通に難しかったと言っていました。彼は既に体験記を書いていますが、TOEICも800点を超えていて、めっちゃ優秀なので、正直こんなに悔しがっている姿を見たのははじめてでした。ただ、なんだかんだ言っても彼の方が解けていたと思います。

後日

彼は筑波も東北大も受けて、そのどちらにも受かったのですが、難易度は「東北大<筑波<横国」だったと言っています。そんなわけあるかと思いますが、結構真剣にガチでそう言っているので事実なのかもしれません。

また、私は、絶対に落ちたと思った工芸繊維を含め、受験した全ての大学に合格することができました。
実は工芸繊維は問題自体は解けたんですけど、配布された関数電卓が意味分からなすぎて、その電卓を用いて解いた計算問題が恐らく全て不正解だったのです。工芸繊維の試験会場では、受験後に他高専の京都大学第一志望の人に話しかけてみた際、全然回答が違くてビックリして、帰宅後自分の電卓で解き直してみると、ほとんど不正解だったことで絶望していました。なので絶対に不合格だと思っていたのですが…恐らくみんなも電卓が使えなかったのでしょうか。

合格発表当日は、本気で落ちてると思ったので、工芸繊維の合格発表は見ませんでした。工芸繊維はそれまでずっと第一志望だったため、本当に悔しかったのです。

合格発表の直前に筑波へ行った先輩とLINEをして、今日合格発表だけど多分落ちてますみたいなことを話した後、昼寝をして起きてスマホを見たら、試験の日に出会ったその京都大学志望の方からLINEがきていました。「番号XXXXだよね?おめでとう!」みたいに。
嘘だろ…と思いながらドキドキして合格発表を見たら、なんと受かっていました。この衝撃は未だに忘れられませんし、思い出すとニヤニヤしてしまいます。

そして筑波の先輩に受かってた!と話したら、合格発表時間になってもLINEこないからダメだったのかと思ったと言われました。昼寝していただけです。先にも言いましたが、筑波の先輩にもいろいろお世話になり、たくさん心配や迷惑をかけました…。本当にありがとうございました。ちなみに京都大学志望の方ももちろん受かっていました。

ずっと工芸繊維志望だったのは、いろいろな理由があります。京都に住みたいというのもありましたし、研究内容も面白そうなのがあったからです。ただやはり、全てがそう上手くいったわけではありません。工芸繊維は第2志望のプログラムで合格していたのです。
これが私を本当に悩ませました。工芸繊維に行きたいと強く憧れていたけど、横国にも受かって、さらに工芸繊維は第2志望のプログラムだった…。もちろん第2志望のプログラムでは、志望した研究室には入れません。

皆さんが想像できないくらい悩みに悩んだ末、私は横国にしました。就職も横国の方が強いし、ネームバリューもあるためです。
ただどっちにいっても必ず後悔はしたと思います。そして必ず良かったとも思うはずです。私はどうも心がブレブレなのでどっちつかずとなってしまいますが、良くないですね本当に。

試験当日

試験内容

無機化学

Cr、Ti、Liのそれぞれの原子とイオン状態での電子配置を希ガスの電子配置を用いて書く問題、水の昇華エンタルピーの計算など

有機化学

1-ブロモ-2-クロロエタンについて、最も安定な配座、最も不安定な配座、ゴーシュ配座をニューマン投影式で書く問題、3,3-ジメチルブタ-1-エンにHClを反応させると2つの化合物の混合物が得られる理由を反応機構を書いて説明する問題など

物理化学

大気圧10^5Paで、酸素の分圧やヘンリー定数から空気中の酸素の溶解度を求める問題、等温可逆反応での熱、仕事、内部エネルギーを求める問題など

分析化学

塩化アンモニウムのpHを求める問題、炭酸ナトリウムの質量割合(%)を求める問題など

面接

とても和やかな雰囲気でした。
・大学に行きたいと志すようになった理由は?
・気になる先生は?
・卒研は始まっていますか?
・卒研をやる上で困難や難しいなと思ったことを言ってください
・印象に残っている授業や、得意科目を教えてください(有機化学について話した)
・では有機化学の印象的だった学生実験はありますか?
・学ぶ上で大切な姿勢は?
・学部卒業後の進路について(博士まで行きたいと答えた)
・なぜ博士?(大学や高専の先生に憧れがあるからと答えた)
・では人に教えることが好きってこと?
・(大学での研究内容に関して)〇〇先生はXXXの研究をされていますが、XXXに興味を持つようになったきっかけは?

後輩に伝えたいこと

面接練習を計画的にしっかりしてください。また、基礎を固めることを重点的にしてください。特に横国は基礎が多いと思います。応用のマニアックな問題ではなく、いかに基礎を解けるかが勝負のポイントです。

試験の過去問についてはサイバーカレッジというサイトで公開されています(横国公認の過去問サイトで、他の大学の過去問も載っていますが、編入試験の過去問は他大学は載せていないかもです)。ただし、1年前の過去問が公開されるのは7月以降なので、横国編入試験を受ける時期にはまだ1年前の過去問を見ることはできないです。そのため2年前以前の過去問しか見れないです。

ですので、過去問のより詳細な内容が知りたい方や、何かわからないことがある方、その他何でも相談したい方がもし居れば、気軽にフォローやDM等してください。

オススメの参考書

有機化学の教科書、有機化学演習
無機化学の教科書、無機化学演習
物理化学の教科書、演習で学ぶ化学熱力学
分析化学は学校のスライドや学校指定の教科書