自己紹介
名前:け
出身高専:明石高専機械工学科
学科順位:1年次:B 2年次:A 3年次:C 4年次:C (A~Eの5段階評価)
受験年:2025
受験大学(受験科目):大阪公立大学工学部航空宇宙工学科 専門科目(材料力学・熱力学・流体力学)、面接
併願大学:岐阜大学工学部機械工学科機械コース(合格)、三重大学工学部総合工学科機械工学コース(受験せず)
部活や資格:サッカー部、TOEIC L&R 835点
なぜ編入をしようと思ったか
まだ社会人として働く能力が自分にはないと思ったから。機械工学の専門的なことに加えて、コミュニケーション力を向上させて、自分に自信を持ってから就職しようと4年の秋に決心した。航空業界に憧れていて、それに通ずる留学やインターン、卒業研究に取り組んだので、経験を次につなげたいと思い、公大を志した。
学年ごとの勉強内容
1~3年
将来のことなど全く考えておらず、とりあえずテストではまずまずな点を取っていた。部活や遊んでばかりいたが、5年間で、自分にしかない強みがほしいなと思い、3年のときトビタテ!留学JAPANを利用して、アメリカへ単身渡航した。一つの大きな経験として、今となっては自己PRに活かせているので、やってよかったなぁと思う。
4年前期
授業内容も難しくレポートも重かったので、部活との両立が大変だった。進路を考えるのはもう少し先でもいいかなと思ってマッチングアプリに一喜一憂していたら前期が終わって、とても焦った。学校の勉強についていくので必死だった。
4年後期
夏休みのインターンを通して就職にも揺らいだが、後期が始まる頃には先述した志望動機の考えに至った。周りはとっくに編入勉強を始めていたので、自分はかなり出遅れたと思うこの時点では神戸大学工学部を目指していた。
焦っても仕方ないと思い、まずは当日の結果に左右されないTOEICに手を付けた。徹底的に銀フレ・金フレで語彙を吸収して、はじめて受けるTOEICという本で、試験の構成や攻略法を理解した。あとは学校の図書館で借りた公式問題集でひたすら演習。4年分を2回ずつ解く。1回目で間違えた理由をしっかり克服して、類題でミスらないように気を付けた。12月の試験で800を超えたのでTOEICは終了。
並行して、徹底研究の類題を解き進めた。全然むずいので、躊躇なく答えは見た。ある程度できるようになると、章末問題も解いて2月中には全体を3周した。その後、過去問特訓の基本と標準を2周。初見で解けた問題は飛ばして、わからないところは追加で解きなおした。過去問も高橋ユウコのYoutubeを参考に解いた。4年の学年末テストが終わると、大学生の初等力学を解き始め、春休み中に2周した。3月からは神大では出る電磁気をやり始めたが、あまり手ごたえを感じれなかった。正直物理は、その問題だけに対応できるだけで、汎用的な問題は解ける気がしないなぁと不安だった。
5年前期
微妙な春休みの達成感を感じながら、5年になると、担任と面談をした。志望校を見直せと言われ、なんとなくで神大を目指していた自分はそれまでと全く違う方向に舵を切った。
というのも4月の神大のオープンラボで、あまり魅力を感じなかったからだ。本当に学びたい分野で、有意義な大学生活を送りたいと思ったことで、本格的に公大を見据え始めた。春休みの時点でも視野に入れていたが、神大と全く試験科目が被っておらず、無理だと思っていた。
しかしながら、自分の可能性に懸けてみようと思って、専門科目を入試まで残り2か月もない段階でやり始めた。使ったのは全部学校の教科書で、基礎すら危うかった自分はしっかり土台を固めて、取れる点数を確実にとる勉強をした。数少ない過去問から傾向をつかみ、その内容は重点的に理解した。過去問は、webにあがってた公大の航空&機械、豊橋の専門10年分、併願校である岐阜の専門10年分解いた。公大は数学も物理もないので、3月までの頑張りはなんやったんやと虚しくなったが、後悔しても仕方なかった。
面接対策としては、公大じゃないといけない理由を中心に、台本をつくり、志望動機に関しては覚えた。それ以外はアドリブでどうにか話せるように、聞かれそうなことは予め予想して返答を用意した。
試験当日
試験内容
専門科目 150分の大問3問
材料力学:片持ちはり、剛体棒突合せねじり
熱力学:蒸気、語句の説明
流体力学:翼理論、物体周りの流れに関する説明
英語:TOEIC
面接
- 試験の手ごたえ
- 併願校
- 大学院には進学するか
- 高専の卒研について
- 留学について
- 入りたい研究室について
面接官の方が7人ぐらいいらっしゃって驚いたが、リラックスして受け答えできた。卒研は結構深堀りされた。自分の勝負しやすい(喋りやすい)アピールポイントを備えておいて、全面的に伝えた。
後輩に伝えたいこと
とにかくまずすべきなのは、受験の芯をはっきりさせること。この大学のこの学科に受かるために、この科目の勉強を頑張る!と。それが曖昧だと、非効率な勉強をしてしまう。受験計画とかは二の次。一度決めた志望校は基本的に変えない。加えて試験科目で大学を選ぶのはもったいない。4年の夏休みまでであれば、何を始めるのにも全然間に合う。自分のなりたい将来に近づくために、受験という大きな挑戦を本気で取り組むことには、物凄い価値がある。頼れるものにはなんでも頼ろう。
オススメの参考書
金銀フレ、公式問題集
徹底研究、過去問特訓、大学生の初等力学
単位が取れる電磁気学ノート&演習帳
材料力学Ⅰ(森下智博)、流体力学(実教出版)、工業熱力学(コロナ社)、マセマ熱力学キャンパスゼミ