編入体験談

2026年:金沢大学 理工学域 電子情報通信学類 情報通信コース

自己紹介

名前:こじま
出身高専:ウエルシュ菌高専
学科順位:3年:21位4年:23位(40人中)
受験年:2025
受験大学(受験科目):金沢大学 理工学域 電子情報通信学類 情報通信コース
併願大学:農工大、埼玉大
部活や資格:軟式野球、TOEIC730
TwitterID:@07250208k1

なぜ編入をしようと思ったか

まだ就職したくなかった。中学の同級生が大学進学をしているのをみて大学受験をしてみたいと思うようになった。

科目ごとの勉強方法

数学

高専の3年生までは、ひたすら高校数学をやってました。特に「基礎問題精講」を丁寧に解いていて、当時は地味だな〜と思いながらも、あとになってめちゃくちゃ役に立ったので、これはやってて本当に良かったです。範囲としては数Iから数II・Bまでをしっかりやりました。

それと並行して、YouTubeの「ヨビノリ」で積分の動画を見まくって、自分でも問題をたくさん解いてました。3年の後期あたりからは「徹底研究」に少しずつ触れ始めて、4年の夏には本格的に取り組み始めました。この頃には、微積はある程度ちゃんと解けるようになってたと思います。

その後、4年の冬から春にかけては線形代数を集中的に勉強しました。徹底研究の線形もやってみたんですが、いきなり入るにはちょっとハードルが高いし、問題数も少なくて、なんか本質に触れきれてないなと感じてたので、マセマの線形代数の演習書を使って基礎から固めました。これはめちゃくちゃわかりやすくて、本当にオススメです。

そのあとは、もうとにかく大学の過去問を解きまくってました。結局、過去問が一番伸びるし、実戦力がつくなと感じました。

物理

(僕が受けた学科は物理が試験科目にないので飛ばしてもらって大丈夫です。ただ、数物科学類の方は参考になるかもしれません。)
物理に関しては、僕は「大学生の初等力学」っていう本しかやってません。っていうのも、受けた大学がだいたい毎年、力学しか出してこない傾向だったんですよね(※なお、後に受けた農工大は波動を出してきて、見事に爆死しました)。

この本には4年の終わりから5年の春休みにかけて本気で取り組みました。正直、この本は神です。例題が80題載っていて、僕は万有引力のとこ以外は全部5周しました。

最初にこの本を解いたときは、マジで何もわからなくて、解答の説明すら理解できなかったです。めちゃくちゃつらかったのを今でも覚えてます。でも、何周もしていくうちにだんだんわかってきて、「あ、これってそういうことか!」ってなる瞬間が増えていきました。だから、とにかく周回が大事だと思います。

しかもこの本、すごいのが、例題の内容がそのまま過去問で出てきたりするんですよ。なので、力学に関してはこの一冊でかなり戦えます。物理が不安な人は、ぜひこの本を信じて何周もしてみてください。きっと力になります!

この本をやったあとは色々な大学の過去問をしてました。わからないところはchatGPTに聞いたりして進めました。

化学

ないです

英語

金沢大はTOEICの提出が英語試験のかわりになります。
ぼくは三年からちょこちょこやって4年次に730点を取得しました。短期集中型じゃないので、毎日継続を意識してシャドーイングや単語をやってました。
僕の憶測ですが、金沢大は730点くらいが満点だとおもっています。というか、730点くらいあれば、旧帝大でもないかぎり他の大学でも対応可能です。なので、TOEICは700後半くらいを目指して頑張りましょう。

専門科目

金沢大は専門科目として情報、計算機基礎、電気回路、電磁気学から2科目選択して解きますが、僕は他の大学の試験科目の影響もあって、電気回路と電磁気学を選択しました。(実のところ情報と計算機は僕は苦手でやりたくなかったのでとりませんでした。)
そのため、電磁気学と電気回路の勉強しかしてません。
電磁気学に関しては、一回マセマの電磁気学を読んで、黄色い本の問題を電磁波以外はやりました。そのあと、過去問をやりまくりました。
電気回路は、教科書を一通りやり、過去問と電気回路ノートみたいな名前の参考書を少しやりました。あとは、過渡応答の問題をめちゃめちゃやりました。

試験当日

試験内容

試験官に誘導され、部屋にはいると、簡単な面接をしたあと口頭試問が始まりました。金沢大は数学と専門科目の口頭試問があります。口頭試問に関して、クリアファイルに入っている問題を渡されて、その問題を説明はしなくていいからホワイトボードに解けという形式でした。科目は数学、専門の順でした。制限時間は7分です。

数学は、媒介変数表示の曲線の軌跡を求める式が与えられて、それを用いて軌跡の長さをもとめるといったものでした。これは途中の積分で√1-cosΘがでてきて少しびびりました。(半角でいけた)
あと、行列の逆行列を拡大係数行列を用いて求める過程の穴埋めがでました。簡単です。9割ぐらい?

電磁気は、大問2問構成で、1は磁化の知識問題(グラフを選んだりする問題)、2は同軸ケーブルの磁場を求める問題でした。
1は本当にわからなくてなんも解いてません。2は過去問で解いたことがあったので解けました。全体で5割?(同軸ケーブルの問題が解き終わったぐらいで時間が終わってしまったので、結局5割の運命だったとおもいます。)

電気回路はRCの過渡応答がきました。ただの充電の過渡応答です。めちゃくちゃ簡単。10割ぐらいだったと思います。グラフをかいたり、時定数をすぐ言えるといいと思います。

面接

簡単な面接といった感じでした。全体的に和やかな雰囲気だったと思います。
聞かれたのは志望理由と現在している研究の内容、併願先ぐらいでした。

後輩に伝えたいこと

過去問は電子情報通信学類の前身の学科の電子情報学類の過去問を使うと良いと思います。もし過去問題が欲しければxのdmまで来てくれればあげます。
金沢大の電子情報通信学類は一般が今年から始まったので、来年あるかわからないし、情報も少ないと思います。わからないことがあったらなんなく聞いてください。編入の勉強は大変だと思いますが、頑張ってください。

オススメの参考書

マセマ線形、電磁気の黄色い本、電気回路ノート