編入体験談

2026年:京都工芸繊維大学 工芸科学部 設計工学域 機械工学課程

自己紹介

名前:ぽっぴー
出身高専:明石高専 機械工学科
学科順位:1年次 ABCC 2年次CC 3年次CB 4年次BC (明石高専は上から8名ずつABCDEFで評価されるので平均20番台)
受験年:2026年(R8)
受験大学(受験科目):京都工芸繊維大学 工芸科学部 設計工学域 機械工学課程
併願大学:香川大学 創造工学部 創造工学科 機械システムコース 合格
部活や資格:1~3年ロボコンで幽霊部員
TwitterID:@poppy_aiueo_com

なぜ編入をしようと思ったか

4年次のインターンシップで企業と大学に行く機会があった。豊橋技科大に訪問し、そこでマイクロ流体デバイスについて知り興味を持ち、近場でその研究をしている大学かつ自分の勉強する科目を絞る中で工芸繊維を志望した。

科目ごとの勉強方法

数学

出題は基本的に線形代数、極限だとかの微積?、2変数関数の微積、微分方程式で確率とか応用数学がない

使用教材

範囲に対応したマセマを少し
徹底研究 約2周 約30時間
過去問特訓AB問題 約2周 約17時間 

過去問特訓C問題は京都工芸繊維に対しては過剰な気がする。目指すとこに一番近道できるのはどの道かなって考えながら解いてた。

物理

特になし

化学

特になし

英語

TOEICは2024年12月で取った700を提出。
3年12月時点で480でやばいなぁと思いながら適当に過ごしてたら4年9月で525をとり絶句。奮起して12月まではTOEICを詰め込んだ。700ギリギリとれたので良かったが早め早めの対策を心がけよう。

使用教材

金フレ 覚えるまで
公式問題集 あるだけやる

出る1000とかは文法とか覚えるの嫌いすぎて買ったがまともにやってない。L全部とRのpart6,7さえ対策すればなんやかんや耐える。

専門科目

過去問の傾向から勉強する内容を絞る。他の年度は知りませんが募集要項には『機械工学課程の専門基礎は、「熱力学の基礎的事項、引張り・圧縮・ねじり、自由振動、ベルヌーイの定 理」以上4つの分野から出題します。』と書かれていたのでこの内容以外は工芸繊維だけに絞るなら勉強しなくていいです。計測していない分もありますが合計勉強時間も書いときます。(過去問の時間は別で⑤)

①熱力学

基本的にサイクルをぐちゃぐちゃする問題ばっかなので高専の授業内容で十分足りると思う。

1)使用教材
 機械系教科書シリーズ11工業熱力学 コロナ社
 高専の配布資料+課題
2)合計勉強時間
 約10時間

②材料力学

曲げだとかせん断がないので範囲自体はすごく狭い。野球1年、サッカー1年、材料力学40年の教員がうちにはいたのでかなり鍛えられていた。授業内容の復習でたりると判断。

1)使用教材
 材料力学Ⅰ 森北出版
 材料力学Ⅱ 森北出版
 高専の配布資料
2)合計勉強時間
 約20時間

③機械力学

1自由度系の自由振動しか出ていないので慣性モーメントの求め方だとかの復習を含めてやる。最近の年度R7,R6の過去問を見るとえぐいばね定数を求める問題とかあったので正直本番解けるか不安で過去問は特に念入りに復習した。基礎演習機械振動学については阪大基礎工の友達に勧められて少しかじった程度でメインは教科書と過去問。

1)使用教材
 機械系教科書シリーズ 18機械力学(増補)コロナ社
 基礎演習機械振動学
 高専の配布資料+課題
2)合計勉強時間
 約20時間

④流体力学

ベルヌーイの定理といっても運動量理論だとか2次元流れから導出および証明も含まれているのでかなりしんどい。とりあえず教科書と課題の復習をして典型的なトリチェリだとかU字管は対策できるとして、証明系はほんとひどい。シンプルに偏微分の知識がなければ解けないというのもあったので数学の勉強かつ過去問をメインでする。

1)使用教材
 流体力学 シンプルにすれば「流れ」が分かる 専門基礎ライブラリー
 高専の配布資料+課題
2)合計勉強時間
 約15時間

⑤過去問

これさえやってたら対策の80%はできるレベルで重要。わからないところを放置しない。ほかの大学志望でも科目かぶっている人に聞けばお互い対策できてwinwin。捨て問は実際あるのでその判断もしつつ時間をはかって解く。

過去問を解き始めたのは4年の4月、ちょうど春休みの期間中で最新年度だけ残して私の場合R6から解いていった。最新年度を解いたのは試験2週間前ぐらい。(R7~H27 H24,23,22までの14年分 H27は数学しかなかった。)

1)合計勉強時間
 約100時間(香川の分も若干含まれてる)

試験当日

試験内容

数学は例年と比べてやや難体感7,8割、専門は意味わからんぐらいに簡単になってた体感7,8割(材力だけやや難)。内容は後で過去問ネットに上がると思うんで省略。

面接

面接実施しないって珍しくない?

後輩に伝えたいこと

京都工芸繊維大学は阪大基礎工と科目がかぶりさらに阪大の1週間まえに試験があるのですべり止めとして受けられることが多いです。一般も設計工学域で17とるとか言いながら10数名しかとらないとかいうよくわからないことをしています(推薦との兼ね合いなのか何なのか)。しかも、技科大受けたかったのに試験日がめちゃくちゃ被ってるので受けられませんでした。いろいろむかつきます。

最近だと機械課程は2人しかとっていない中今年3人取ったのは奇跡だと思う。こんな狭き門ですが特に体調とメンタルには気を付けて挑戦する方はぜひ頑張ってほしいです。こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます。

+α私が受験前に欲しかった情報

①よくよく募集要項を見たらR8年度では工芸繊維は確約書の提出が必要ではなく、入学手続きが期限内に必要なのであって一般組は入学手続き後も辞退が可能です。今後変更されるかもしれませんが、阪大受験生は基礎工も工学部も受けられるし他大学受験者も受験してみる価値はおおいにあると思います。ただ、どうしても高いお金が発生するのでそれは保護者に相談しよう。
②解答用紙の形式はA3で大問ごとに1枚ずつ紙がある左上の2か所に受験番号を書く形式だった。数学の試験中気づかなかったのですがもう1枚配られる紙が下書き用紙だったらしく使わずに問題用紙の余白で頑張って解いてた。みんなは試験監督の言うことはちゃんと聞こう!
③R3の熱力(3)はRないとあらわせません、たぶん。教員と東大志望と阪大志望の人3人に聞いたらできないといわれたので。

過去問等で相談があるならXのほうに連絡ください。

オススメの参考書

教科別に書いたやつ参照