自己紹介
名前:でで
出身高専:関西高専機械工学科
学科順位:1年次:B 2年次:C 3年次:D 4年次:C (5段階)
受験年:2025年度
受験大学(受験科目):京都工芸繊維大学 工芸科学部デザイン科学域 デザイン・建築学課程
併願大学:東京都立大学 システムデザイン学部 インダストリアルアート学科
部活や資格:サッカー部 TOEIC 790点
なぜ編入をしようと思ったか
もともとモノのデザインには興味があって,3年生のときにこのまま機械工学を大学や就職先で続けるよりも,デザインを学問として学びたいと思っていました.
いろいろ調べていくうちに,見た目を決めるだけじゃないデザイン,言語化できないよさ,などの奥深さと価値や文化にもとづいたものづくりが面白いと思うようになりました.
学年ごとの勉強内容
1~3年
成績の通り,この頃は部活をしに学校に行っている感覚でした.英語が特に苦手だったのですが,周りの友人の影響で3年生からDMM英会話を始め(一年でやめる),3年生の9月に初めてTOEICを受験しました.当時は350点で,一緒に受けた人(のちに阪大へ行く)が高得点をとっていて焦りました.
11月からスタサプに加入し,12月に635点,3月に790点を取得できたのでそこでやめました.三年生の4月から英会話をしていたこともあってか順調に点数を上げることができました.当時は学科の中でもかなり高かったので余裕をこいていました.今思い返すとあのまま続けていれば4年生の夏前には830くらい行けていたかもしれないので,何点取れたら終わっていいとは考えずに,時期と伸び代を鑑みて判断してください.
京工繊のデザ建は数学100,TOEIC100,論述200と,TOEICの配点が大きいので取れているに越したことはないです.一個上の先輩の代は700点の人が一番低く,785点が一番高かったらしいです.今年は800点台もいるみたいでした.
TOEICは自分に合った勉強方法をいかに見つけられるかが大事だと思います.私は紙の参考書が苦手だったので一度も使いませんでした.
使った参考書
スタサプTOEIC(アプリ)
銀フレ
金フレ
4年前期
この時期はTOEICが取れたことによる余裕から勉強は一切していません.もったいないですね.代わりに高専大会に注力していました.
4年後期
10月の半ば頃,部活の同期で阪大を目指している人からスタディプラスをおすすめされ入れてみました.そこでその人の勉強量に愕然とし,焦って数学を始めました.
先述したように学校の勉強はサボっていたので固有値の出し方も意味もわからないレベルからのスタートとなりました.最初は編入数学徹底研究から始め,1周目に130時間かかりました.これはかなり遅いです.真面目に勉強してきた人なら二週間以内で終わらせることも可能だと思います.
なんとか徹底研究を徹底的に回して,春休みから過去問特訓のAB問題に手をつけました.徹底研究のおかげで滞りなく進められて4月以降は過去問特訓をほとんどやってません.
5年前期
5年生に入り,過去問特訓も仕上がった(たぶん)気がしていたので5月頭から過去問を解きました.手に入った20年分くらいをといて,間違えたところとその周辺を復習する毎日を送りました.一周が終わったところでもう100点取れるだろうという自信と,本番”とちる”かもという不安に苛まれ,大学編入のための数学問題集(大日本図書)を購入し,出題されそうなところの類題演習として使いました.
数学と同時に論述の対策も重要です.なにせ200点も配点があります.問題は過去問を見るのが手っ取り早く,課題文型の論述がメインとなっていて,たまに図解問題があるといった感じです.私は国語が得意という自負があったので一ヶ月前から対策を始めました.流れとしては週一回過去問を解く,国語の教授に添削を依頼する.それ以外の日は,自分で本番出題されそうな本を見つけて,AIに出題と添削をさせる,の繰り返しでした.最初は文章を手で書くことの不慣れさから時間が足りず,文章もぐだぐだになりがちでした.多くの人はこうなると思います.
しかし毎日続けていくと文字数の感覚や文章構成が安定してきて時間内に書き切れるようになってきました.他の人がどのような対策をしているかはわかりませんが,京工繊は問題がかなり多いので,早く読んで早く解くためにもAIを使った類題演習は効果的だと思います.ただひたすら読書する行為は知識を増やすという意味ではいいですが,アウトプットする練習に重きをおいたほうがいい気がします.
試験当日
試験内容
試験前日は一緒に受ける友人と前泊しました.1人だと緊張しかすることがなくなってしまうので,よかったです.当日は課程ごとに試験教室が異なっており,デザ建は40人くらい受けるので広かったです.
午前に数学,午後に論述という流れで昼休憩はちゃんとあります.
まず数学ですが,出題範囲は傾向通りでしたが,例年より難しくなっていました.あとで見返すと過去問特訓のC問題にあったような問題も出題されていました.
7割くらいの手応えで,不安になりましたが,昼休憩に同じ高専から機械科を受けていた人も難しかったと言っていたので切り替えられました.
午後の論述も難化するのかなと思いながら,試験が始まりました.予想通り,難化.まず全体に目を通すと,課題文の文章量が例年の倍はあるんじゃないかというほど増えていて笑ってしまいました.しかも例年はデザイン,建築にまつわる本からの抜粋だったのに,『歴史学入門』と『家事の政治学』が取り上げられており,解く前から変な汗をかきました.最後の方には簡単な材料力学の問題も出題されていてびびりました.一応しっかり読めば解ける内容だったのですべて回答し,明確に間違えたなというところは漢字問題と1,2問くらいです.
数学は難しくなった分みんなできなくて結局差はついていない気がします.論述に対応できたかどうかで大きく差がついたのかもしれません.ちなみに実技を選んでいた人は半分くらいはいた気がします(よくみていないので違うかも)その人たちは当然ながら上手かったです.
面接
なし.
後輩に伝えたいこと
まずはTOEICを早めに始めて高得点を取るのが最優先です.次に数学を5年生になるまでに固めて,5年生からは過去問と論述対策をするくらいがいいペースだと思います.論述対策として内藤廣の構造デザイン講義を読んでいたのですが,そこに書かれていた内容がぴったり当てはまる問題が今年出題されたので,知識もある程度は必要です.ただ,今年大きく傾向が変わったのでこういう学習をしたらいいとは断言できません.AIなど使えるものは駆使しながら,色々な知識をアウトプットできる形で蓄えていくのが重要だと思います!
オススメの参考書
英語
スタサプTOEIC
銀フレ
金フレ
数学
編入数学徹底研究
編入数学過去問特訓
大学編入のための数学問題集
ヨビノリの今週の積分
論述
構造デザイン講義 内藤廣
デザインのデザイン 原研哉
日本建築風景論 向井正也
見えがくれする都市 槇文彦
建築と都市 丹下健三