自己紹介
名前:蝸牛
出身高専:沖縄高専 情報通信システム工学科
学科順位:1年次: 10位くらい(機械) 2年次:8位(機械) 3年次:6位(情報) 4年次:6位(情報) 全て/40くらい
受験年:2025
受験大学(受験科目):九州大学・芸術工学部 数学、TOEIC
併願大学:東北大学工学部・電気情報物理工学科 数学、TOEIC
部活や資格:1〜3年:ロボコン(幽霊で軽音)、4年:ワイヤレスコンテスト、TOEIC845
なぜ編入をしようと思ったか
就職と同じくらい迷っていたが、就職先にあるのは保守・運用系の何かパッとしないところばかり(もちろん保守運用がとても大切な職だということは理解していますが、自分のやりたい仕事とは乖離していた)で、ふと学歴が欲しくなった!しかし、高専の立地が悪く専攻科で+2年過ごすのは嫌すぎて、とにかく島から脱出したかったということもあり県外の大学に編入したかった。
元々、文系の勉強が嫌いすぎて共通テスト受けずに大学に入る方法を探し、高専に入ろうと思ったこともあった。(ちなみに大学編入目的で高専に入るのはお勧めできません!!!)
学年ごとの勉強内容
1~3年
ロボコンをやりつつ、旅行に行きつつ、それなりに高専生活を楽しめていました。
授業にもそれなりに真面目に取り組んでいましたし、2年から3年に進級する際、機械から情報に転科したこともありモチベーションは高かったと思います。私の性格上、興味のない科目の勉強が本当に面白くなかったので数学、物理、電磁気、回路以外の教科の点が著しく低かったのが後々悲劇を生むことになります。
4年前期
インターンシップで、東大の機械精密学科?みたいなところに行きました。この頃には、編入しよう!となっていたのでモチベーションを高めるため安直に東大に行きました。そこから、学問を学問として終わらせてしまっている現状に情けないと思うようになり、大学へ進学する意味について悶々とすることが増えていきました。
同じ時期に、東北大学のサマースクールに参加し、研究第一な部分に惹かれ(あと、沖縄県民なので雪が降るところに住んでみたかった)第一志望を東北大学に決定。とりあえず、TOEIC受けとこ!と思い先輩におすすめされたDUO3.0(単語・熟語・フレーズ帳)を購入。二周したあたりで9月に受験し、700いった〜〜と思ったが結果620で絶望。数学に取り掛かることもなく前期終了
4年後期
11月にふと危機感を覚え、TOEIC700点越えを目標に脳死で参考書を購入(出る1000、金フレ、金の読解、模試二冊くらい)。金フレと出る1000をひたすら回しながら、たまに模試で実力確認したり、、、英語嫌いなのでほんと辛かった!
4年の12月くらいから編入数学徹底研究を始め、高校数学が完全に抜けていて微積分から太刀打ちできない状態でした。1月に2回目のTOEICを受験し、735を獲得。この時期、学校のレポートと課題の量が半端なく死にかけていました。
数学は、わんみんさんという、YouTubeでこの参考書を解説してくださっている方の動画を見つつ、高校数学をヨビノリ、超わかるなどで補っていました。12月から2月までやっとのことで徹底研究を二周しおえ同時進行で特訓の方にも取り掛かり始めました。旧帝を目指す人たちの中でもかなり遅いペースだったと自覚しています、、、。太刀打ちできなかった数学が解けるようになってきて、あまりにも楽しすぎて、ほぼノー勉で3月のTOEICを受験(今思えばほんと後悔)、結果740点で納得。受験友達もおらず、合格するビジョンも見えず、過去問特訓に打ちのめされ、しんどくなり2週間勉強に手がつかなくなる。
情けないけど、親に縋って高専テクノゼミに入塾しオンラインで勉強を教えてくれる講師の方をつけてもらいました。(週1)
5年前期
4、5月は学校が始まったおかげでかなりルンルンで勉強できていました。
講師の方と、数学の話ができるのが嬉しく自分の解法にも自信が持てるようになってきました。徹底研究を3周しおえ、特訓の1周目も終了し、新しい編入数学問題集を半分くらいまで解きました。一番頑張ってたと思います。元々数学好きだったこともあり、楽しくやっていけてたと思います。
6月の前半はTOEIC800点越えを目指しとにかくシャードーイングし続けていました。1月の時点でリーディングの方はほぼ400いけてたのでリスニングのみを強化する方向で勉強しました。これが功を成し845を獲得するも、東北の願書に間に合わず735で提出。6月後半は、ベクトル解析にどハマりしそれ以外あんまりやってないです。
7月もベクトル解析しながら過去問を解いたり、面接練習してもらったりしてました。ストレスで眠れない日が続きます。高橋ユウコさんというYouTubeで過去問解説されている方の動画に日々助けられました。過去問を解いている感触では、難しいけど解けなくはないくらいでした。
8月、ついに試験2週間前に入り、過去問をぶん回していました(15年分を3周はした)。そして、編入試験勉強のトータルが1200時間に到達した頃に本番を迎えました。試験はめちゃくちゃ簡単で呆れるレベルだったし、口頭試問も完璧にできたけど不合格でした。
ここで不合格だったのは、1〜4年の成績とTOEIC735が影響したのだと思います。
9月に確率統計を勉強し、九州大学芸術工学部インダストリアルデザインコースの過去問に取り掛かりました。10月に受験し、無事合格。
動機は、ロボットデザイナーとかなれたらかっこいいかもという安直なものでした。
試験当日
試験内容
めちゃくちゃ難化していて、東北大8割解けた私(?)でも5割解けたか怪しい内容でした。
確率より、3桁の数を0〜9のカードを引いて作る時素数となる確率
これはおそらく、フェルマーの小定理とかを使ったら解けたのかな?
素数の判定方法がすぐに思いつかず、捨てました。
線形代数より、一次関数の線形変換に関する問題
ノリで解いたらなんかいけた気がする。
微積分よりパスカルの蝸牛形の接線とか色々
形は知っていたので興奮したが、半分しか解けなかった。
ごめんなさい、忘れちゃったけど、大したことなかった気がする…
こんなに解けないと思ってなくて、試験中親とか祖父母の顔が浮かんできてパニックになりかけました。でも、試験はそんなに重視されていないように感じます。
面接
私は、圧迫面接気味だな、、、と感じました。
試験官は4人いて、2人怖めの人と2人優しい人がいました(カツ丼とか出されるんかとおもっt)。聞かれたことは、ある程度想定内でした。志望動機(1、2分で)、高専で頑張ったこと、大学で勉強したいこと、なぜ転学科したのか、どんなデザインに興味があるのかなどです。想定外だったのは、好きなロボットの外観の話をしたら、ロボットから一旦離れて感動したデザインは何か?といった質問です。一瞬考え込んで、私はなぜかたまごっちの話を熱く語りました。呆れられたのかわかりませんが、もういいですと言われ、不合格を確信しました。
後輩に伝えたいこと
私は、編入する仲間がいなくて孤独だったので勉強できてない時間とか、就職組に取り残されている感覚とか、辛くて仕方なかったです。合格体験記を書いてる人たちは河野⚪︎斗なみに勉強してると思っていました。でも、実際私はアニメ1日2時間以上見てたし、自炊とか洗濯とかやりながら勉強していました。私は器用じゃないので、アニメ面白すぎて手つかなくなったり、家事めちゃくちゃサボってゴミ屋敷で勉強してたりひどい状況下で受験勉強してたけど、なんとかなりました。編入友達を作ることと、勉強始めは苦しくても基本的には楽しく勉強することが大切だと思います。勉強中の小さな発見や、達成感を楽しんでみてください。大変だったけど、私はその過程を誰より楽しめた自信があるので後悔はありません。上手く言えないけど、分からない問題が多いうちはまだまだ学べることが多いとポジティブに受け止めるといいと思います。私は、編入が全部ダメだったとしてもその過程で学べることは多くあったと実感しています。
オススメの参考書
TOEIC
金フレ、出る1000、模試、公式問題集、TOEIC800+、abceed、とにかく模試をシャドーイングしまくる(正しくシャドウイングすることが大事)
数学
徹底研究(呼吸のように使えるようにする)、過去問特訓、編入のための数学問題集、いろんな大学の院試、神戸大の編入過去問、九州大学芸術工学部の過去問、筑波の編入過去問、図書館で数学ガールとか、ベルヌーイ数の本とか、大学数学分野の面白い本を息抜きで読むと面白かった。

