自己紹介
名前:ぽぽ
出身高専:長野高専 電気電子工学科
学科順位:1年次:10位 2年次:1位 3年次:1位 4年次:1位
受験年:2025年
受験大学(受験科目):東北大学 工学部 電気情報物理工学科
併願大学:筑波大学(未受験)、専攻科(合格)
部活や資格:将棋部、TOEIC835点
なぜ編入をしようと思ったか
低学年時から成績が良かったので編入をなんとなく考えていました。
東北大学に興味を持ったのは4年生の夏ごろです。同時期に早稲田大学にも興味を持ち始めましたが、推薦で受けるならどちらかに絞る必要があったので悩みに悩みました。最終的に東北大学を第一希望にしたのは5年生の4月ごろでした。
学年ごとの勉強内容
1~3年
1年生の頃は無気力人間で課外活動も勉強もあんまり打ち込めていませんでした。
2年生最初のテストで急に1位が取れたので自分でも驚きました。
せっかくなら次も1位とろうかなと頑張っているうちに4年生の最後まで1位を取ることができました。
1~3年まではテスト勉強以外これといった勉強はしていません。
4年前期
編入について軽く調べたり、先輩に話を聞くなりして、TOEICの勉強を早めに終わらせるのがいいかなと考え、3年生から4年生に上がる春休みにTOEICの勉強を開始しました。
ただ、英語試験がTOEICではない大学や、そもそも英語試験がない大学も多数存在するので、今思えばもっと調べつくしてから勉強開始のほうがよかったと思います。
前期はTOEICの勉強と席次を維持することに集中していましたが、数学は始めてもよかったかもしれません。
TOEICスコア推移:4月 600点 6月 660点
4年後期
この頃は思いのほかTOEICのスコアの伸びが悪く、焦っていました。
数学や物理などにかかる時間を考えてるとそんなに時間がないと思ったので、11月に受ける試験を最後と決め、集中して勉強しました。
その結果、9月末に730点、11月に835点と満足のいく点数を取れました。
その後、編入数学入門を使って数学の勉強を始めましたが、自分にとっては完全に無駄でした。
(ただ、旧帝大以上の大学を学力試験で受けるつもりであればまったくの無駄にはならないと思います。数列の知識が行列式の問題で役立ったりするので)
年末からようやく編入数学徹底研究を始めましたが、難しい問題も多かったですし、テスト勉強にも追われていたので、2月末ごろににようやく1周し終えました。
3月に入ってからは、岩波書店出版の電磁気学の本や、大学生の初等力学を用いて物理の勉強をしました。
また、口頭試問対策として、学校の教科書で電気回路の復習をしていました
5年前期
4月の初めに東北大学を推薦で受験することに決めました。
4月中は編入数学過去問特訓を解いたり、大学生の初等力学を進めたり、電磁気学演習を解いたりと、併願先も見据えてた勉強をしていました。
5月になってからは東北大学の口頭試問対策に集中しました。
口頭試問対策ですが、募集要項には「電気情報物理工学に関する基礎知識を問う」のように曖昧に書かれています。また、1年前から始まった試験ということもあり、情報がなくて困りましたが、noteやZENPENを見るかぎり、得意科目を聞かれる→その科目について口頭試問が始まるという流れだったので、得意科目を聞かれたら電磁気学と答えることに決め、対策を始めました。
具体的には、電磁気学演習をひたすら解く、先生や友人に協力を得て口頭試問の練習をするといったことをしていました。
電磁気ほどではないですが、念のため電気回路でも同様の対策をしていました。
また、同時並行で先生に面接の練習をしていただきました。
かなりの回数指導していただき、自信になりました。
試験当日
試験内容
試験時間は10分くらいでした。口頭試問で聞かれたこと、それに対する返答、面接官の反応(主観)をまとめていきます。
「オイラーの公式を書いてください」
書きました
「その公式を使ってcosθを求めてください」
=(e^iθ+e^-iθ) / 2 にするだけです
「(成績表を眺めながら)あなたは電気,論理回路で優秀な成績を収めていますね。論理回路について質問です。誤り訂正符号について説明してください」
論理回路は全く勉強していなかったので焦りました。奇数パリティと偶数パリティだけうっすら覚えていたので答えましたが、どんな風に答えたのかあまり覚えていません。反応は明らかに良くなかったです。
「通信工学に興味があるということなので、関連した知識を聞いていきます。正規分布の公式を書いてください」
またまたノーマークの知識を聞かれました。完全に忘れていたのでわかりませんと答えました。
「正規分布のグラフを描いてください」
さすがに描けました。
「そのグラフの中で、標準偏差はどのようなことを意味しますか?」
なんとなくイメージはできましたが、答えられるレベルではなかったのでわかりませんと答えました。不合格を確信しました。
「得意科目を教えてください」
ようやく得意科目を聞かれました。電磁気学ですと答えると、面接官が「しまった!」みたいな感じの反応をしていたので先ほどまでの醜態がチャラにならないかなとか考えてました。
「変位電流について説明してください」
まず、変位電流は電束密度を時間で微分したものであるということを説明した後に、なぜ変位電流というものが必要なのか説明しました。電流連続の式と矛盾しないようにというやつです。
面接官の先生方は納得された様子でした。
「ローレンツ力について説明してください」
運動する荷電粒子と磁界、力を図に書いて説明しました。あと外積の式も書きました。
「電場と磁場両方あるとき荷電粒子にどんな力が働きますか?」
静電気力とローレンツ力をそれぞれベクトルで書いたものを足し合わせた式を書きました。
「そのとき、荷電粒子はどんな運動をしますか?」
円運動しながら加速していく運動を図示した←多分適切ではない
黄色い本に静電磁場中の荷電粒子の運動に関する記述があったので多分それが正解です。過去問とかで見たことがなかったのでとばしていました。
「(上で答えた内容に対して)そういった運動はどんな機器の原理として応用されていますか?」
加速器と答えました。面接官の方はうなずいていたと思います。
面接
面接時間は5分くらいでした。口頭試問と同様にまとめます。
「東北大学の志願学科を志願する理由について、これまで熱中したことなどと関連させて教えてください。(志願理由書の設問分と同じ聞かれ方でした)」
志願理由書に書いたことそのまましゃべりました。
「学生時代力を入れたことについて教えてください。」
活動報告書に書いた将棋部での活動について話しました。上の質問もそうですが、さっさと次に行く感じでした。
「TOEICで高得点を取得していますが、勉強する際に工夫したことなどはありま
すか?」
戦略立てて勉強しました~みたいなことを話しました。
「TOEICは合計で何回受験しましたか?」
TOEICの話にすごく興味を持っていた印象を受けました。
後輩に伝えたいこと
すべての受験生に言えることは、前述したとおりまずは情報収集が大事だということです。一人で調べるのも大変なので、友人と情報を共有したり先輩を頼りましょう。
以下東北大学を推薦で受ける方へ(個人の見解)
東北大学の推薦選抜はTOEICを提出する必要がありません(できません)。もちろん面接では問われることもあると思いますが、英語が苦手だからと言って受験をあきらめるほどの痛手にはなりずらいと思います。
しかし、口頭試問が微妙で1年次の成績もよくない自分が、倍率5~6倍を突破できた要因はおそらくTOEICで高得点を取得していたことです。依然アドバンテージになることは変わらないので東北大学を推薦で受ける場合はTOEICにこだわるのも一つの戦略かなと思います。
とはいえ年明け前にはやっつけましょう。
オススメの参考書
数学
・編入数学徹底研究
・編入数学過去問特訓
・過去問
物理
・大学生の初等力学
・電磁気学演習
・物理学入門コース 電磁気学Ⅰ(難しくて途中挫折したので微妙かも。ただ、
・物理学入門コース 電磁気学Ⅱ ベクトル電磁気を学びたかったので我慢した)
・基礎電磁気学
TOEIC
・金のフレーズ
・金の熟語
・文法特急
・公式問題集
・精選模試
・TOEIC L&R TEST 990点獲得 part5~7