編入体験談

2026年:富山大学 工学部 工学科 電気電子コース

自己紹介

名前:Pen
出身高専:N津工業高等専門学校電気電子工学科
学科順位:3年次 24位 4年次23位
受験年:2025年
受験大学(受験科目):富山大学工学部工学科電気電子コース 小論文、TOEIC、面接
併願大学:豊橋技科大(推薦及び学力 不合格)、専攻科 不合格
部活や資格:部活:知財系、資格:3級アマチュア無線技士、小型車両系建設機械、TOEIC 495

なぜ編入をしようと思ったか

気になっている企業での職種が大卒の方がつきやすい。3年次くらいから編入しようかなー?と思う。インターンシップ参加により、編入に決めた。

学年ごとの勉強内容

1~3年

テストで、クラスの半分程度くらいならいいか~ と思い あまり勉学に励まなかった。テスト前は、学校の問題集をひたすら解いた。課外活動や学習以外に力を注ぐ。TOEIC も受けたが、スコア325で編入 無理かなと思う。

4年前期

テスト学習と平行して、TOEIC対策と専門科目の学習を始める。『ドリルと演習 電気回路』を用いて、電気回路を復習した。数学は、基礎から不安であったのでマセマシリーズで復習した。

4年後期

やっと、志望校を考えはじめた。編入対策は、電磁気はマセマとサイエンス社『電磁気学演習』を用いた。数学は、講義で使用している大日本図書の問題集と編入数学徹底研究に取り組んだ。3月初めに、学校で3者面談があり、なんとか豊橋技科大の推薦をもらえることになった。豊橋技科大の記述票をかきはじめる。学科の教員に推薦書の作成をお願いした。

5年前期

編入数学徹底研究は、併願校(豊橋技科大の学力と専門科)の出題範囲を2周した。専門科目の対策も、『ドリルと演習 電気回路』と『電磁気学演習』を活用しておこなった。富山大は、今年から数学の試験がなくなったが、例年通り面接で基礎学力に関する試問があるので併願校の入試対策が面接の試問の対策になると考えておこなった。小論文の対策は、国語科の教員に3年分の添削をお願いした。

試験当日

試験内容

小論文(90分で問に対して700~800字を論述)、面接、TOEIC

以下 小論文の課題

R2:オリンピックやパラリンピックでは,多くの競技で記録更新や驚異的なパフォーマンスが達成されます。それは,アスリート自身の身体能力や技術の向上のみならず,テクノロジーの進化にも支えられています。例えば、競技で直接使われる用具(ウェアや靴など)やその他の道具(トレーニング器具など),栄養・食事の管理。データ分析技術など、様々なテクノロジーの進化が、記録やバフォーマンスの向上に大きな貢献をしています。しかしながら、こうした最新テクノロジーによる。記録やパフォーマンスに与える影響が大きすぎると,問題になることがあります。スポーツにおけるテクノロジーの役割を考えて、どこまでならテクノロジーの介入が許され。介入が許される境界を越えると何が問題になるのか、あなたの考えを700字以上800字以内で述べなさい。 

R3:あなたがこれまで受けた授業で行った実験あるいは実習のうち最も印象に残ったものを一つ挙げ,その内容,どのような点が印象に残ったのか,その実験あるいは実習が進路の決定に役立った点などについて,あわせて700字以上800字以内で説明しなさい。

R4:日本は今、少子高齢化に伴う人口減少、低いエネルギー自給率、環境汚染の拡大、大規模災害の危機など、多くの問題に直面している。現状のまま何もしないと、私たちには極めて厳しい未来が待ち受けている。日本が今後最も優先的に取り組むべき課題を上記から1つ選び、その課題を最優先として選択した理由、工学的視点に基づいた具体的な解決策、その解決策を実行する上での困難さについて、700字以上800字以内で記述せよ。

R5:衣食住とあなたが取り組みたい工学の分野の研究や開発によって、どのように価値を高められるか具体的に700字以上800字以内で述べよ。

R6:昨今の社会的問題の解決に寄与すると考えられている科学技術のうち、【ワクチン・遺伝子組み換え・カーボンニュートラル・再生可能エネルギー・人工知能・情報通信・自動運転・ロボット】から1つ選び、それがどのような課題の解決にどう役立つのかを具体的に論述し、その科学技術にあなたが将来どのように関わっていきたいかを700字以上800字以内で述べなさい。

R7:ウェルビーイングとは、「心も身体も社会的にも満たされた状態、実感としての幸せ、心の豊かさなどを表す言葉」とされています。ウェルビーイングの向上を図るうえで取り組むべき課題「志望するコースに関連するもの」とその解決策について、工学的な立場から700字以上800字以内で論述しなさい。

R8:現在、労働力不足や環境負荷の低減の観点からスマート農業(テクノロジーを利用した農業)が進められている。スマート農業についての課題と解決策を自分が学びたい分野と関連付けて700字以上800字未満で論述しなさい

面接

面接官3人と向かい合わせで座る (受験者の後ろにホワイトボード)色々な受験体験談サイトにも書かれていますが、和やかな雰囲気で面接されます。緊張がほぐれたかどうかなど気にして頂けます。

聞かれたこと:

  • 志願理由
  • 口頭試問(後述)
  • なぜ海洋開発をしたいのか(私は、将来 携わりたい業界で海洋開発を挙げたから)
  • 英語は得意不得意ではなく好きか嫌いか
  • 英語力向上でやっていること
  • 卒研内容で富山大でも役立つこと
  • 得意科目
  • なぜ富山大の○○の研究を知ったのか?
  • 併願校は?
  • なぜ その併願校なのか?
  • なぜ富山大なのか?

今年の受験から 受験科目の数学が無くなり、小論文・TOEIC・面接になりました。よって、例年は面接項目にありながらも実際には質問されていなかった 基礎学力に関する質問が口頭試問として私の試験室では、数学2題と回路1題として出されました。ホワイトボードに記述します。

内容:

  • y=1-cos(x/2) -2π≤x≤2π のグラフを描け
  • f(x,y)=(5x^2 + 7y^2)^1/2 の偏微分を求めよ
  • RC直列とLの並列の合成インピーダンスと共振条件を求めよ。 

後輩に伝えたいこと

小論文は、一人では太刀打ちできないので国語科の先生を頼りましょう。 面接練習も卒研指導教員に何度かしていただきました。

前日に移動し、富山駅前のホテルに泊まりました。朝はバスで移動しました。路面電車もあります。朝は本数も多いです。但し、全国交通系ICは使えないので、『ecomyca』or『passca』or現金で払います。小銭は忘れずに。

富山大の正門から工学部まで遠いので、時間に余裕を持ちましょう(15分くらいかかります) 小論文➡昼休み➡面接 の順で試験されます。

早めに出願しないと、受験番号が後ろになります。電気電子コースの場合➡今年は、受験者が13人で試験室が2つ、面接は一人 30分くらいかかっているので、後ろの人は3時間以上待ちます。電子機器は、試験問題漏洩防止のため、昼休みが終わると回収されて面接終了まで触れません。
 

オススメの参考書

マセマシリーズ、『電磁気学演習』、『ドリルと演習 電気回路』