編入体験談

2026年:広島大学 工学部 第三類

自己紹介

名前:りょうた
出身高専:新居浜工業高等専門学校 環境材料工学科
学科順位:3年次:2位、4年次:3位
受験年:2025年
受験大学(受験科目):広島大学 工学部 第三類
併願大学:岡山大学 理学部化学科、新居浜工業高等専門学校 専攻科 生産工学専攻 環境材料工学コース
部活や資格:剣道部(剣道 三段).TOEIC 730点

なぜ編入をしようと思ったか

担任の先生から「外の世界に出て色んな人と出会って欲しい」という助言を貰ったことがきっかけです。

科目ごとの勉強方法

数学

学校の教科書
編入数学徹底研究
あたりを使って微分積分、微分方程式、行列、重積分など頻出範囲を復習しました。

物理

特になし

化学

有機化学

ボルハルト・ショアー 現代有機化学
学校の教科書、授業の板書

無機化学

シュライバー・アトキンス無機化学

物理化学

学校の教科書、授業の板書

以上の教材とともに復習しました。
覚える事項も多いので、すでに習った範囲は改めて詰め込むより記憶を掘り起こすようにした方がいいかもしれません。
あとは自分が覚えやすい(理解しやすい)ような勉強法を編み出しましょう。

英語

TOEICを受験の半年前くらいから始めました。金フレを毎日少しづつ進めながら、週末には公式問題集でリーディングとリスニングをそれぞれ練習しました。
実際の試験前日には、模擬テスト的な形で2時間みっちりとシミュレーションをするのをルーティン化していました。
続けていくうちに450→650→730と上がっていったので、積み重ねが重要だと痛感しました。

専門科目

特になし

試験当日

試験内容

当日のスケジュールと共に掲載します。

10:00〜11:00

面接の参考資料となるミニテストを行いました。化学3枚、数学2枚の計5枚の問題が配布され1時間で解くというものでした。

化学

【有機化学】
・共鳴構造式を書く問題
・酸性度の強さを比較する問題
・反応物から生成物を予想する問題
【無機化学】
・各種金属についての知識を問う穴埋め
・カルシウムと水の反応の化学反応式 
・硫酸銅の水中での反応式
・マグネシウムイオンが含まれた水溶液の溶解度積を求める問題
【生物】
・核酸の主成分となる5元素
・アラミドの分子量と質量を求める問題 
・細胞中に含まれる水素イオンの量を概算で求める問題
(生物は専攻でもなければ習っていなかったので完全に捨てました、問題もあまり覚えておらずすみません)

数学

【1枚目】微分方程式
【2枚目】y軸周りに一回転させて得られる立体の体積を求める(積分の応用)

11:00〜12:20

昼食など昼休み

12:30〜

面接(詳細は以下に記述します)

終わり次第解散、という流れでした。

面接

「一般」「化学」「数学」3つの部屋に分かれて各10分ずつ行いました。

一般

・志望動機
・卒業研究(内容、進捗状況)
・学校生活で頑張った(頑張っている)こと

といったごく普通の内容を聞かれました。面接官の先生は3人、一切圧迫感は無く答えやすかったです。

化学

こちらも面接官の先生は3人で、恐らくそれぞれの専門分野が「有機化学」「無機化学」「生物学」だと思われます。ここで重要なのは、午前中の参考資料についての質問が一つも無かったことです。参考資料とは一体…?笑

まあそれは一旦さておいて、口頭試問の内容は以下のようなことでした。

〈有機化学〉
・手元の資料を見て官能基を答える問題
・エステルは何と何から生成される?
〈無機化学〉
・電子親和力、電気陰性度の意味
・電位とは何か?
・分子結晶としての構造を持つものの例を一つ挙げよ。
〈生物学〉
・酵素の主成分とは?
・酵素が活性を失う事をなんというか?
・バイオ燃料を一つ挙げよ。

自分は生物学を習っていない為、素直に「分かりません」連打で乗り切りました。笑

数学

こちらには2人の面接官がいました。
問題が手渡され、ホワイトボードに書きながら解いて説明して欲しいという趣旨の口頭試問でした。

・偏微分に関する等式の証明
・sinθ+cosθ=a、の時次の値を求めよ。
①(sinθ)^2+(cosθ)^2
②(sinθ)^3+(cosθ)^3

こちらも圧迫感はありませんでしたが、前室での生物の口頭試問が頭にチラつき、いつもなら解ける問題が1問解けませんでした。言い訳すみません。笑

後輩に伝えたいこと

僕からは3つのポイントをお伝えします。

かなり広い知識が必要

言葉の意味なども厳密に答えられるようにしておくと良いです。

面接に圧迫感はあまり無い

僕の年が偶々そうだっただけかもしれませんが、個人的には面接は答えやすい環境が作られていたように思います。

出願はお早めに

どこの編入試験でも同じですが、出願順に面接が行われるので遅くなるほど当日の待ち時間が増えます。あまり精神衛生的にも良くないかな、と思うのでできる限り早めの出願が良いかと思います。

編入試験は受ける事自体が非常に有意義だで素晴らしいチャレンジだと思います。
情報収集をいかに進めるか、これも合格への近道な気がします。頼れるものはとことん頼って、あとは自分を信じて頑張ってください。応援しています!

オススメの参考書

学校の講義における板書

自分としてはこれがかなり効きました。
講義のありがたみを実感した瞬間です。笑

大学で用いられている教科書

シラバスなどを調べると掲載されているはずなので、それに合わせて勉強するのもイメージが湧きやすくて良いです。ただ難しいものも多いので、無理に寄せすぎない事も大事です。