編入体験談

2026年:千葉大学 工学部 総合工学科 機械工学コース

自己紹介

名前:ふるる
出身高専:関東甲信越の高専 制御科
学科順位:1年次:1位 2年次:1位 3年次:1位 4年次:1位
受験年:2025年
受験大学(受験科目):千葉大学 工学部 総合工学科 機械工学コース
併願大学:京都工芸繊維大学(千葉が受かったため受験していない) 山梨大学
部活や資格:ロボコン部(1~5年) TOEIC:695点

なぜ編入をしようと思ったか

ロボコン部での活動や工作実習で加工技術について興味を持ち、もっと深く学びたいと思ったから
総合大学であることやグローバルな活動に力を入れている点にも惹かれた

学年ごとの勉強内容

1~3年

部活中心の日々
テスト前は気合を入れて勉強をして1位をキープしていた。3年後期中間テストはテスト勉強期間とロボコン全国大会の日程が重なり、忙しすぎて死ぬかと思った
編入したいなーとは思っていたが、何も行動はしていない

4年前期

春休み明けに受けたTOEIC IPは475点だった
そろそろ始めないとやばいと思い編入について調べ始め、オープンキャンパスにも行った(旧帝大と地元の国立大)
定期テストは今まで通り頑張り1位をキープしていた
ロボコンもバリバリやっていた

4年後期

ロボコンもONシーズンが終わり、いよいよ編入が現実のものとなってきた
TOEICの勉強を始めた
点数の推移は、475点(4月)→490点(10月)→645点(1月)→695点(3月)
春休み中に千葉大学を第一志望に決める

5年前期

3月のTOEIC終了後から、4力の勉強を始めた
所属していた制御科では4年までに材力しかやらないため、他の3力は独学で頑張った
編入で必須と言われる数学は千葉大では出ないため全くやっていない(不合格だったら詰み)
春休みが終わる頃から提出書類(自己アピール文)の準備を始めた
春休み明けから受験までは、4力の勉強と面接対策をした
必死で勉強すべきとは思いつつ、週末は普通に出かけるなど気楽に勉強していた

試験当日

試験内容

基本的な面接と4力の口頭試問

面接

面接

面接員は2人で優しい雰囲気の面接
面接の内容は、①志望動機 ②卒研の内容 ③卒業後の進路 ④併願校

口頭試問

問題の書かれた紙を渡され、口頭もしくは黒板を用いて解答する

・機械力学
 初期条件が与えられて振動するのは何という振動か?
 バネ質量系の固有振動数は?
 共振と固有振動数の関係は?

・材料力学
 円板、円環、H形の断面二次モーメントを求めよ
 静定問題と不静定問題とは何か?

・熱力学
 熱力学第一法則とは何か?
 カルノーサイクルの熱効率
 ディーゼルサイクルのPV図とTS図

・流体力学
 粘性がない時のベルヌーイの式(単位Pa)
 ベルヌーイの式のエネルギー的考察
 トリチェリの定理を求める問題

後輩に伝えたいこと

千葉大学の編入試験は、面接・口頭試問ともに基本的な内容がほとんどという印象です。口頭試問で少しミスをしても面接員の方がヒントをくれるなどかなり優しかったです。

合否に関しては、当日の試験の出来というよりも、高専での成績が重視されているのだと思います。そのため、千葉大学に行きたい方は学校推薦を貰えるように、4年の成績を上げておくと良いと思います。

オススメの参考書

機械力学

・「振動工学の基礎」.岩壺卓三,松久寛.森北出版
・「振動工学」.藤田勝久.森北出版
・「はじめての振動工学」.藤田聡,古屋治,皆川佳祐.東京電気大学出版局
→振動の基礎と1自由度系の振動まで勉強した

材料力学

・「やさしく学べる材料力学」.伊藤勝悦.森北出版
・「楽しく学ぶ材料力学」.成田史行,森本卓也,村澤剛.朝倉書店
→過去に出題された問題周辺を中心に満遍なく勉強した

熱力学

・「例題でわかる工業熱力学」.平田哲夫,田中誠,熊野寛之.森北出版
・「熱力学キャンパスゼミ」.馬場敬之.マセマ
→基礎事項、理想気体、第一法則、第二法則、ガスサイクルを勉強した

流体力学

・「流体力学 シンプルにすれば流れが分かる」.金原粲.実教出版
・「流体システム工学」.菊山功嗣,佐野勝志.共立出版
・「演習で学ぶ 流体の力学」.西海孝夫,一柳隆義.秀和システム
・「単位が取れる 流体力学ノート」.武居昌宏.講談社
→基礎事項、静止流体、ベルヌーイ、運動量を勉強した