編入体験談

2021:北海道大学 工学部 応用理工系学科

自己紹介

名前:てついち
出身高専:仙台高専 マテリアル環境工学科
学科順位:3年次:6位 4年次:7位
受験年:2020
受験大学(受験科目):北海道大学 工学部 応用理工系学科 応用マテリアル工学コース
併願大学:仙台高専 専攻科
部活や資格:バドミントン部、危険物取扱者乙種4類、色彩検定3級、工業英検4級、TOEIC IP 610点
TwitterID:@Ittetsu103

なぜ編入をしようと思ったか

高専に入学した当時は就職を考えていましたが、2年生から勉強するようになり成績で上位をとれるようになったので進学に切り替えました。新しい環境で勉強してみたい!大学ってなんかかっこいい!という理由で進学するなら大学にしようと考えていました。3年生の終わりごろ編入する大学をどこにしようか悩んでいた時、例年、マテ環から北大に編入する先輩が多くいたため、北大が気になりました。レベルの高い大学に行きたいと考えていて、やりたい研究も見つかったので北大に編入しようと決めました。

学年ごとの勉強内容

1~3年

それぞれの成績は1年生:25位、2年生:9位、3年生:6位でした。2年生からまともに勉強するようになり、テストの10日くらい前から過去問を集めて対策していました。

4年前期

この時期から北大編入を強く意識し、推薦を狙っていました。北大に編入した先輩に連絡を取り、情報を集めました。ここまでは良かったのですが、今まで以上にテスト勉強に力をいれようと意気込んだ矢先、前期中間で22位という大コケをかましました。心底絶望しました。落ち込んでいてもしょうがないので残りのテストで挽回しようと心に決めました。その後、夏休みから一般選抜のためにTOEICを少しずつやり始めました。

4年後期

部活を休部し、勉強に費やす時間も増えたので順調に良い成績を維持していました。しかし、学校の課題やレポート、研究室活動に追われ、少しづつやっていたTOEICに手が付かなくなり、特に何もしていませんでした。

5年前期

春休み

さすがに一般選抜の勉強をしようと思い、数学、物理、化学、TOEICの勉強をしました。1日7~8時間勉強しました。3月下旬には研究室訪問で実際に北大に足を運びました。興味のある2つの研究室に訪問し、研究内容や普段の研究室活動について教授に質問したり、実験設備を見せて頂きました。

4月

北大の推薦をもらってからは特別選抜の勉強に全振りしました。4月は小論文対策しました。北大のホームページに載っているものや学生課にある過去問をかき集めて書きました。10年分くらい書きました。過去問を解きながら知識を蓄え、その周辺知識もおさえて補強していきました。図書館の本やインターネットを駆使して調べまくりました。週に1~2本書いて多くの先生に添削してもらいました。

5月

ここにきてゴールデンウィーク中は死に物狂いでTOEICの勉強をしました。この時期は新型コロナウイルスの影響で、3月、4月、5月のTOEIC公開テストが中止になりました。しかし、奇跡的に学校でTOEIC IPを実施することになったので、これに賭けました。

TOEIC IPが終わり、5月半ばからは口頭試問と面接対策をしました。口頭試問は学校にある先輩達が残した大学編入の資料から問題を集めてリストにしました。リストの問題を解きつつ、周辺知識もおさえていきました。口頭試問の勉強は1~4年生の教科書を使いました。面接は先輩の編入体験談をもとに聞かれそうな質問をピックアップして回答を用意しました。一通り準備できたら、多くの先生に面接練習をお願いしました。答えられなかったところやあやふやなところは修正しながら練習を繰り返しました。口頭試問も担当科目の先生にお願いして問題を出してもらいました。

6月

新型コロナウイルスの状況を鑑みて試験内容が変更されました。「小論文と口頭試問を含む面接」から「遠隔形式での卒業研究についてプレゼンテーションと口頭試問を含む面接」に変更されました。試験当日が6月末で迫っていたので、小論文に費やしていた今までの努力を嘆く暇もなく早急にプレゼン資料を作成しました。この時期は本格的に卒業研究は始まっていなかったので実験もしておらず、成果も何も無かったのですが、自分がこれから取り組む研究テーマの背景や目的、今後どうしたいかに焦点を当てて資料を作成しました。先生と何度も発表練習してブラッシュアップしました。

試験当日

面接

面接官は3人でした。調査書からの質問や志望動機、やりたい研究、編入後の進路、なぜ北大なのかについて重点的に聞かれました。

口頭試問

数学と物理と専門科目の基礎的な問題でした。数学は三角関数、物理は半導体、専門科目は鉄の製錬について問われました。

卒業研究についてプレゼンテーション

プレゼン発表した後、質疑応答をしました。なぜこれを使うのか、何に役立つのかといった根本的なことを聞かれました。

総じて試験時間は1時間くらいでした。

後輩に伝えたいこと

①大学編入の情報を集めよう

こちらのZENPENさんのサイトに投稿されている編入体験談を読んだり、ZENPENさんが開催している編入説明会に参加することをおすすめします。実際に編入した先輩に直接お話を聞くのも良いと思います。

②研究室訪問に行こう

興味がある研究室の先生にメールでアポを取りましょう。実際に大学に訪れて研究室を見せてもらうことで、モチベが上がりますし、面接で話せることも増えます。僕は訪問した研究室の先生が面接官の1人だったので話しやすかったです。

③TOEICを勉強しよう

TOEICは早めに勉強して高いスコアを取っておきましょう。他の勉強に時間を使えます。大学によって異なりますが、北大の一般選抜はTOEIC IPも提出可能なので学校でやるTOEIC IPは無駄にしないようにしましょう。北大の英語の試験は600点で80点に換算されるので、最低でも600点は欲しいところです。

④辛いけど諦めないで

コロナ下で自粛生活を送りながら編入勉強をしていましたが、ひたすら自宅で孤独に勉強をする毎日でした。何度も辛い思いをしました。そのようなときは応援してくれている家族や先生、先輩、友達の存在が大きな支えになり、頑張り続けることができました。僕は大学編入という決断をして本当に良かったです。大学編入は自分の可能性を広げられるチャンスです。

編入の勉強をしていく中で、自分はこういうこともできるんだ、もっとこうしてみよう、もっと知りたいといった新たな気づきがあると思います。大学編入を目指している方は是非最後まで諦めずに、自分に限界を作らないで挑戦してほしいと思います。

オススメの参考書

数学

  • 編入数学徹底研究

物理

  • 物理のエッセンス 力学・波動
  • 物理のエッセンス 熱・電磁気・原子

化学

  • 橋爪のこれだけで合格!有機化学25題
  • 橋爪のこれだけで合格!無機化学15題

TOEIC

  • 公式問題集
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小論文

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