自己紹介
名前:もふもふの森
出身高専:某高専 化学系学科
学科順位:1年次:2位 2年次:1位 3年次:2位 4年次:3位
受験年:2026年
受験大学(受験科目):東京科学大学 生命理工学院(特別入試)
併願大学:京都工芸繊維大学 応用生物学課程(合格),岡山大学生物学科(合格)
部活や資格:TOEIC750
なぜ編入をしようと思ったか
研究職に就きたいと考えていたため。
学年ごとの勉強内容
1~3年
1年生のときから大学編入したいと考えていたので,とにかく定期試験でいい点数を取れるように勉強に励んでいました.
2年生のときに東工大が特別入試を行っていることを知り,特別入試を受けるための権利をもらえるように成績を維持していました.
3年生の夏休みから少しずつTOEICの勉強を始めて10月末にTOEICを初めて受験し,635点をとりました.科学大はTOEICスコアを提出する必要がなかったのですが,面接の時に聞かれると小耳に挟んでいたので700以上は必須だと思っていました.他大学は英語の試験の代わりにTOEICスコアの提出が求められるところが多いので,併願大学のためにももっとスコアを伸ばさないといけないと感じ,焦りました.
4年前期
4月末のTOEICを受験するために2月くらいからTOEICの勉強を本格的に始めました.使った参考書としては主に「金のフレーズ」「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」「公式問題集」の3つです.あとは隙間時間にスマホのアプリで問題を解いていました.金フレは最初は紙の方を使っていたのですが,頭に入ってこなかったのでスマホで課金して金フレのアプリを入れて勉強していました.これのおかげ(?)で730点レベルまでの単語は一通り覚えられました.
4月末のTOEICで750点を取ってとりあえず満足したので,TOEICはこれで終わりにしました.2回TOEICを受験して感じたことは,とにかく単語をたくさん覚えるべき!ということです.私は1回目の受験の時はしっかり単語を覚えていかなかったのでReadingのスコアがすごく低かったです.ですが正確に暗記してから2回目を受験したら,Readingのスコアがかなり伸びました.TOEICの勉強をまだ始めていない方がいたら,単語を覚えることから始めるのを強くおすすめしま.
TOEICが終わったことに安心してしまって,夏休みはほとんど受験勉強をしないまま終わってしまいました.ZENPENを見ると,夏休みから受験勉強を始めている先輩方がほとんどだったのでかなり焦りました.
夏休み中は東工大のオープンキャンパスに参加したり,インターンに行ったり,他大学について色々調べたりしていました.
4年後期
4年生の学年末の成績で科学大を受験できるかどうかが決まるので,ひたすら学校の定期試験の勉強をしていました.なので全く受験勉強はできませんでした.
特別入試を狙う方はとにかく4年の学年末でいい順位を取って,受験資格を得ることに注力したほうがいいと思います.
5年前期
春休みから本格的に受験勉強を始めました.1日5.6時間やっていました.
自分がやりたい研究がある大学を併願大学として選びましたが,幸いどの大学も生物1教科で受験することができたので,私は生物しか勉強していませんでした.それなりに勉強してから,科学大で聞かれる口頭試問の問題を見てなんとなくいけそう!と思ったのですが,そのあとに京都工芸繊維大学の過去問を解いて撃沈しました.京都工芸繊維大学の過去問はかなり難しいので,逆にこれを解けるようになればなにも怖くない!と思うようにしました.これを機に,「セミナー生物・生物基礎」を使って勉強し始めました.最終的には3.4周したと思います.
科学大は口頭試問と面接だけだったので,面接もかなり念入りに対策しました.聞かれそうなことを一通り書き起こして,それに対する答えをひたすら考えて書くというのを繰り返していました.科学大では1分以内で答えてというように時間制限があるので,自分が考えた文がそれに収まるのかを実際に練習して確認していました.面接練習は5月末から先生にお願いしてやってもらって,計4回くらい練習しました.
あとは事前に志望理由書を提出する必要があったので,その添削も先生にお願いしました.これも計4回くらい見てもらいました.志望理由書を書くのに一番時間も労力もかかるので,推薦をもらえたらすぐに書き始めることをおすすめします.
口頭試問については,科学大は過去に出たことのある問題から出されることが多いと聞いていたので,ZENPENから過去の情報を集めまくってすべての問題に答えられるようにしていました.去年までは有機2問・生物1問(またはその逆)で,その中から1問選んで答えればいいという方式だったので有機もちょっとだけ勉強しました.
4月:セミナー生物ひたすら解く,志望理由書の作成
5月:志望理由書完成・面接対策
試験当日
試験内容
科学大は口頭試問と面接のみでした.
面接
待合室
私が到着したときには既に2人待機していました.例年は全員緊張していて無言のことが多かったのですが,どこから来たの?受験番号何番?というようにたくさん話しかけてくれたので緊張がほぐれました.待合室の雰囲気としては変に緊張せずにいられたので居心地がよかったです.受験者数は12人でした.過去三年くらいは18人程度だったのでだいぶ少なかったと思います.
集合時間になったら受験の注意事項を聞き,13:30までは待機でした.ここからはスマホなどの電子機器を見ることはできませんでした.私は,前日に印刷しておいた面接の台本と脳についての本を持ち込んで読んでいましたが,緊張であまり頭に入ってきませんでした笑
面接
自分の時間になったら待合室にいる先生が受験番号と名前を呼んでくださるので,荷物を全て持って面接会場に向かいます.私がきいていた話では,受験番号の奇数と偶数で部屋がわかれると聞いていたのですが,今年はランダムに呼ばれました.
面接後に待合室に戻ることはできず,そのまま帰るように言われました.
面接部屋に着くと,誘導してくれた先生がにこにこしながら心の準備ができたら入ってくださいと言ってくださったので少し緊張が和らぎました.
以降は面接の内容を書きます.
・受験番号,名前
面接が始まる前に,指定された質問に時間内に答えるように言われました.制限時間を超えた場合は途中でも切って次の質問に移ることを伝えられました.
・志望動機(一分程度)
・現在行っている研究内容(一分程度)
・TOEIC等の点数
口頭試問 化学
①アミノ酸の化学的構造ともう1問なにか
②糖の構造が書かれてる問題,解糖系?について書かれていたと思う
③DNAとRNAの化学的構造を答えよ,DNAの一塩基変異が起きたら発現するタンパク質はどうなるか答えよ.
①~③のうちどれか一つを答えれば良いです.考えてから答える時間はなかったので,言いながら考える感じでした.
→私は③を選びました.化学的構造についてはヌクレオチドが基本構造で,糖と塩基の違い,二重結合かどうか,相補的塩基対について言えば十分だったと思います.私は焦ってデオキシリボースとリボースの違いによって,RNAは塩基性条件下でホスホジエステル結合が切断されて不安定になるが,DNAはそれが起こらないというような説明だけして次の質問に答えてしまいました.この問題に関しては突っ込まれたりはしなかったので,糖の違いとホスホジエステル結合について述べたうえで性質の話をしたのでもしかしたら塩基については分かっていると思ってくれたのかもしれないです.
一塩基変異については,同義置換・非同義置換・挿入・欠失のときのコドンのフレームシフト・ナンセンス突然変異について言いました.
口頭試問の最中は頷いて聞いてくれる感じでした.
口頭試問 英語
行っている研究と興味のある研究について1分以内で
→例年と少し違ったので短い文しか考えておらず,15秒くらいで言い終わりました.変な反応はされませんでしたが,もう少しちゃんと対策しておいた方がいいです.
これ以降は面接官一人につき一つずつ質問をしてきました.
・博士課程まで進学したいと志望理由書に書いてあるが,具体的にどんな研究をしたいのか.
→感情や行動を起こす脳内神経回路の解明をしたいと答えた.具体的には,今の脳科学では~~ことが明らかになっていないから~をしたいみたいな感じで答えました.
・一塩基変異がタンパク質に関与しないDNA領域に起こったらどうなるのか.(口頭試問に関しての追加質問のような感じ)
→イントロンに変異が起こった場合はほとんどタンパク質の発現に影響はないが,エキソンに変異が起きたときは口頭試問で答えたようなことが起こると説明した.
・(一番最初の質問に対して感情や行動を起こすときの神経回路を解明したいと言ったので,)どのような方法で感情や行動に関与する神経回路を探すことができると思うか,発想でもいいので答えてほしい.
→行きたい研究室の教授の研究内容を言ったら,それは一個のシナプス間での話だと思うから神経回路全体としてみたときに,特定の感情を生み出す神経回路を見る方法を教えてほしいと言われました.蛍光マーカーの話をしましたが,合っていたかは分からないです.
・卒業研究について.
・プログラミングをやったことはあるのか
・将来海外で研究してみたいという思いはあるか.
・留学をしたことがあるか.
昨年までと大きく変わったのが口頭試問で,今までは有機二問・生物一問またはその逆でしたが,今年は三問中すべてが生物の問題になっていました.かなりびっくりしました.
さらに今までは一問答えればよかったはずが,今年は大問ひとつにつき二問問題が用意されていました.説明用のホワイトボードもなくなっていたのですべて口頭で答える形式でした.
英語も過去三年は日本語で書かれている自己紹介文をそのまま英語に直せばいいだけでしたが,今年は研究内容メインの文章を自分で考えて英語でいう形式に変わっていました.
面接官の方たちは私が言ったことに対して頷いてくれたり,質問の仕方も優しくしてくれたりしたので,全く圧迫される雰囲気ではありませんでした.
面接では,特に自分の卒業研究の内容はしっかり説明できるようにしておくべきです.あとは自分のやりたい研究についてもできるだけ具体的に,実験の方法まで説明できるようにしておくといいと思います(興味のある教授の論文やホームページに目を通しておくといいです,あとはシラバスも).
上に書いた神経回路の質問のように,準備していない質問に対してどう答えるのか,関心があるのかをみているような質問もあったので,練習していない質問に対しても落ち着いて答えることが大事です.
後輩に伝えたいこと
特別入試を受けられることが決まったらすぐに志望理由書を書き始めたほうがいいと思います。志望理由書を書くためには学校の情報をたくさん集めたり,気になる研究室を見つけてどんな研究をしているのか正確に理解したりする必要があります.これらがしっかりしていないと志望理由書が本当に埋まりません.思っているよりも時間かかります.
面接対策はとにかくたくさんしてもらいましょう!実際に先生と練習すると,思っているよりも答えられなくてかなりショックを受けますが,回数を重ねるにつれて自信持って答えられるようになります.
編入勉強頑張ってください!!応援しています♪
オススメの参考書
生物
セミナー生物・生物基礎
フォトサイエンス生物図録
英語
金フレ
出る1000
公式問題集

