自己紹介
名前:Haru
出身高専:九州の高専 情報系学科
学科順位:1年 : 15位 (学年) 2年 : 3位 (学年) 3年 : 1位 (学科) 4年 : 1位 (学科)
受験年:2025年7月12,13日
受験大学(受験科目):筑波大学 理工学群 工学システム学類(合格) 数学・物理学・面接
併願大学:九州工業大学情報工学部物理情報工学科(合格),大阪大学基礎工学部情報科学科数理科学コース(合格)
部活や資格:TOEIC760
Noteで編入に関する記事を書いています.https://note.com/ready_orca2291
なぜ編入をしようと思ったか
情報系の学科に所属していますが,情報系の王道分野である「通信」,「ネットワーク」,「人工知能」,「自然言語処理」といったものに興味が湧かず,数学や物理学に興味がありました.しかし,そんな私でも情報分野?の中で「数値計算法」には興味を惹かれ,物理学(電磁気学,流体力学等)と数値計算法を学ぶために,筑波大学理工学群工学システム学類を選びました.
科目ごとの勉強方法
数学
編入のために使用した教材は以下のとおりです.
・新版数学シリーズ 新版 確率統計 改訂版 (1周)
・細野真宏の数学が本当によくわかる本 確率が本当によくわかる本 (総合問題を除き2周)
・新 基礎数学 確率・統計 問題集 改訂版 (2周)
・編入数学徹底研究 (5周)
・編入数学過去問特訓 (A/B問題4周,C問題3周)
微積分と線形代数は,2~3年生の授業で勉強していたので,「編入数学徹底研究」と「編入数学過去問特訓」で十分でしたが,確率に関しては授業が編入に間に合っていなかったので,高校内容から復習して勉強しました.
基本的には,1つの問題集を完璧にするまで周回して,次の問題集に移る感じです.周回すると言っても,2周目以降は前の周回で間違った箇所のみを解くので,周回を重ねるにつれて解く量は減っていきます.ほとんどの問題を理解することが出来たら次の問題集に進みましょう.
物理
力学
編入のために使用した教材は以下のとおりです.
・物理のエッセンス[力学・波動](力学のみ2周)
・物理入門コース 新装版 力学 (1周)
・弱点克服 大学生の初等力学 改訂版 (4周)
私の所属する学科は,大学レベルの力学を授業で扱わないため,独学で勉強しました.
「物理のエッセンス」で高校物理の力学を復習し,「物理入門コース 新装版 力学」で大学レベルの力学の基礎を学びました.この教科書は1通り読んだだけで,隅から隅まで理解したわけはありません.理論を理解することは重要ですが,大体の編入試験では問題を解く能力を測られるので,「弱点克服 大学生の初等力学 改訂版」で実際の問題の解き方を学びました.
電磁気学
編入のために使用した教材は以下のとおりです.
・物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
・新版数学シリーズ 新版応用数学 改訂版
・電磁気学I 電場と磁場 (物理入門コース 新装版) (1周)
・電磁気学入門 (物理学レクチャーコース) (1周)
・電磁気学Ⅱ変動する電磁場 (物理入門コース 新装版) (マクスウェル方程式まで1周)
・理工基礎物理学演習ライブラリ3 電磁気学演習第3版
こちらも独学で進めました.
電磁気学はベクトル場を扱うので,応用数学等の教科書で「ベクトル解析」を学んでから勉強したほうが良いと思います.具体的には,線積分,面積分,勾配,発散,回転,ガウスの発散定理,ストークスの定理等を視覚的に理解する必要があります.これをするだけで,電磁気学の捉え方が変わります.
こちらも力学と同様に,教科書で基礎的な理論を理解して「理工基礎物理学演習ライブラリ3 電磁気学演習[第3版]」で実際の問題の解き方を学びました.
化学
なし
英語
英語(TOEIC)
使用した教材は以下のとおりです.
・TOEIC(R) L&R TEST ロジカル勉強地図 (著者がHaruですが私と一切関係ありません)
・TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) (10周以上)
・1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 (TOEIC TEST 特急シリーズ) (4周程度)
・公式TOEIC Listening & Reading問題集 11
・abceed (サブスクで模試をたくさんやりました)
英語は取り組んだ分だけ伸びます.しかしながら,勉強法を間違えると絶対に伸びません.編入学試験では4年生までにTOEICを終わらせるのが定石ですから,はやめに取り組むことをおすすめします.
勉強を始める前に,TOEICの勉強の見通しを立てるとよいです.私は「TOEIC(R) L&R TEST ロジカル勉強地図」を軽く読みました.
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
これをやらないと何も始まりません.10周以上しましょう.
基本的には,英単語を見て意味がパッと出るようにしましょう.ですから,赤シートはいりません.
私は100個ずつ覚えていました.英単語を隠して,3秒以内に意味を思い出すことが出来なければ,意味を確認して,次の英単語に進みます.これを100回繰り返して,1日に2セット行います.ほとんど覚えることが出来たら次の100個に進んで,単語帳を1周(1000単語)します.Supplement等はとりあえず飛ばしてよいです.これを10周以上やります.
3秒以内という事が重要です.なぜなら,英単語は覚えるものではなく,何度も何度も見て「これ見たことあるな~」という状態を作り出して,さらに何度も何度も見て自然と記憶に定着させることが大事です.プライドや意地が邪魔して,クイズのように思い出すまで粘るようなことはせず,分からなかったらすぐに答えを見ましょう.
これ1日数回,毎日継続していれば自然と覚えることが出来ます
1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
この本は,TOEICに頻出する文法を学ぶことが出来ます.すなわち,これ以外にわざわざ文法本をやる必要はありません.
こちらは,1問ごとに目安となる時間が乗っているので,それを参考にしてください.間違ってはいけないのは,答えとなる選択肢を覚えるのではなく,解説を覚えましょう.結果的に,文法,熟語,英単語等の包括的な知識を得ることが出来ます.
公式TOEIC Listening & Reading問題集 11
主に,Part1,2,3,4,7の対策のために使いました.リスニングパートのシャドーイングを行い,Part7で速読,精読の練習をしました.
ですが,あまりうまく活用出来た気はしません.
abceed
サブスクを払って,15分の模試を何度も行っていました.特に,Part7のスピード感になれるために使っていました.解いた問題は必ず復習して,リスニングパートはシャドーイングを行っていました.
結果的に760点をとることが出来ましたが,このTOEICの勉強法は参考にならないかもしれません.ですので,ZenpenやNoteで色々な方の勉強法を見ても良いかもしれません.
専門科目
面接練習は研究室の先生に付き合っていただきました.
過去問は過去5年分を解きました.
試験当日
試験内容
大問1は,ラグランジュの未定乗数法で条件下での関数の最大,最小を求める問題,円を表す複素関数について問題でした.徹底研究,教科書レベルでしたが,複素関数は微積分が出ると思っていたので,1問解けませんでした.
大問2は,フィボナッチ数列を絡めた問題でした.といっても,対角化して,Aのn乗を求めるだけなので,小問どおりに解けば,8割ぐらい解けます.しかし,計算量がかなり多く,最初の固有値,固有ベクトル等を間違ってしまうと解けないと思います.たまたま,阪大の過去問でフィボナッチ数列の一般項を数学的帰納法で証明する問題を解いたことがあったので,おそらく合っている思います.最後2問は怪しいです.
総じて,8割程度は取れていると思います.
面接
力学に関しては,剛体が出ると思っていたのですが,大学入試のような物体の衝突問題が出ました.途中までは,弱点克服大学生のための初等力学でみたことがありましたが,ラスト2問は?でした.おそらく半分ぐらいしか合っていない.
電磁気学も,導体球と導体球殻からなるコンデンサの問題でしたが,解いてみると若干解いたことのないような問題で,思うように解けませんでした.こちらは,一応全て解けましたが,自信はないです.
物理に関しては,自分の対策不足でした.手応えはないので,7割ぐらいあれば良いな~という印象です.
後輩に伝えたいこと
Noteでも編入に関する記事を書いていますので参考にしていただけると幸いです.
https://note.com/ready_orca2291/n/nc308bb282336
オススメの参考書
やっぱり編入数学過去問特訓

