自己紹介
名前:RAKU
出身高専:神戸高専機械工学科
学科順位:1年次:15位 2年次:20前半位 3年次:19位 4年次:17位 5年次:34位
受験年:2025年度
受験大学(受験科目):九州大学芸術工学部音響設計コース
併願大学:兵庫県立大学工学部材料工学科 (合格)
部活や資格:TOEIC 790 軽音楽部
TwitterID:@RakuRaku0723 (もしかしたら返信が遅いかもしれません)]
なぜ編入をしようと思ったか
そもそも高専を卒業して就職し活躍できる自信がなかった。
就職までにもう少し時間が欲しかったのと大卒資格が欲しかったのが編入の初めの動機です。入った時からぼんやり編入したいなと考えていました。以下は九大受験までの僕の心の変化です。
僕は編入で1浪してます。現役の時は大阪大学基礎工学部を受験したのですが、いろいろ準備不足&勉強も全然出来てない状態だったので、受験当日は絶望でした。確か4月以降のTOEICスコアが無効なことに出願直前になって気づいて、TOEIC400くらいで出した気がします。(今振り返ってもアホすぎて笑える)
滑り止め?として専攻科を受験していて、そちらはかろうじて受かっていました。
そもそもなぜアホな僕が阪大を目指していたかと言うと、自分が出来る奴だと信じてやまなかったからです。しかし勉強はできませんでした。クラス順位も普通に悪い。ちなみに遅刻も数えきれないほどしていました。
ずっと手を抜いてるから出来てないだけだと思い続けて現役の受験を迎えたのですが、結果を見て流石に愚かすぎる事に気づき、このままじゃダメだと感じました。
手を抜いてるから出来ないのか、自分が本当に努力できないダメな奴なのか、ここで向き合わなければいけないと思い、親に頼み込んで浪人を許してもらい浪人期間に突入します。
友人たちは皆それぞれの道を進んでおり、1人の時間がほとんどを占める様になりました。無限の時間を与えられた僕は次第に自分に問いを投げ続けるようになり、何故現役の時頑張らなかったのかを考えます。この期間で、僕は別に機械が好きじゃなかった事に気づきました。
好きじゃないから頑張れなかったんだと。
自分の好きなことがあんまり明確じゃなかった15歳の頃から高専の機械科で機械を教えられて、機械の事が好きだと勘違いしていました。他に得意なことがない中で機械を教えられると自分の1番得意なものが機械になり、機械が好きだと勘違いしちゃいますよね。落とし穴!
その後自分の本当に勉強したいことや将来を考えた結果、芸術に行き着きました。
僕は芸術が将来の食いぶちになる程のセンス(もちろん努力も)を持ち合わせていないので当然進路から除外していたのですが、よく考えると芸術ってめっちゃ工学と親和性高くね?って事に気付きました。芸術表現の発展を支えているのは工学だと言っても過言ではないです。自分が高専で持たされた得意なもの(工学)と、自分が好きな芸術が親和性のあるものだと自分で気づけた時は興奮しました。ここを目指せばいいんだと分かったから。中でも音楽が好きで、思えば人生ずっと音楽に興味を持っていました。浪人期間のしんどい時に音楽(BUMPめっちゃ聴いてました)に支えられたのもあって、将来の方向性が決まり、面白い研究などを探した結果、志望校を九大芸工にする事になりました。確か浪人期の5月ごろです。
科目ごとの勉強方法
数学
浪人している+多分効率的じゃないので受験される方の参考にはあまりならないと思います。
勉強方法に関しては僕と同年度に受験された未来構想の方の体験記が非常に良いのでそちらを参照されて下さい。
阪大に落ちてから志望校を九大芸工に決定するまで全然勉強が捗らず、浪人期4月あたりからもう一度徹底研究を1からやり直していたと思います。4月〜受験月まで、徹底研究、過去問特訓、細野のよくわかる確率、演習線形代数(高専で使ってた教科書)を全範囲(何故か受験で使わない所も)ぼちぼち勉強していました。浪人期の1日の勉強時間は平均6,7時間だったと思います。
大学受験の浪人生なら多分しばかれてます。これでもかつてないほど頑張りました。
過去問は15年分ほどを実際にA4の白紙に記述式回答して、2,3周しました。
「高橋ユウコ」と言うYouTubeの方が編入試験を解説してくださっているのでおすすめです。
物理
なし
化学
なし
英語
阪大に落ちた7月(8月?)から5年の卒業まで、自分のダメさを自覚させられてメンタルは完全に失態しており、TOEICは5年4月に受けた615で止まっていました。
9ヶ月後の5年1月にとりあえず受けてみた時の点数が495で絶望。頑張って勉強して2月に受けた点数が655でやればいけるやん!と思い勉強継続。3月に受験したスコアはなんと全く変わらず655。一日中時間を与えられて1ヶ月勉強して全く同じスコアだった時の気持ちは絶望の二文字だけじゃ言い表せません笑
こんなことがあった後の4月にTOEICを受ける勇気はなく(また伸びてなかったらと思うと)、2ヶ月間勉強して5月にTOEICを受験し、790点(L:405 R:385)を取ることができました。
参考書については金フレ、出る1000、公式問題集、200問音読特急、基本文法から学ぶ英語リーディング教本を使っていました。
勉強方法はネットで調べたものを自分にあう感じで組み合わせて色々試してやってました。勉強法が全然定まってなかったので何が効果的だったかはわからないですが、毎日英語に触れることにはかなり効果があると思います。毎日5分でもいいからやった方がいいなと感じました。
専門科目
面接
志望動機はめちゃくちゃカンペを練って行きました。5年性の時の研究室の先生や、高専の同級生にいっぱい添削してもらいました。この時めちゃくちゃ周りに支えられてるなーと感じました。出所不明の自信からくる自己陶酔を抜け出せたのが浪人して1番良かった良かった事です。
面接当日の話ですが、音響設計コースの志望者は3号館の322で待機させられました。待機中はかなり自由でスマホなど触れます。
受験期はずっとBUMPを聴いて元気をもらっていたのですが、受験2週間前にBUMPのライブに行き、直接やる気と元気をめちゃくちゃ貰えました。なので待機室ではずっとBUMPを聴いていました。
浪人生には才悩人応援歌がぶっ刺さりました笑
受験がしんどい時は良かったら聴いてみて下さい。
試験当日
試験内容
試験内容は詳しく覚えていないのですが、大問3か4で積の積分の形に見立てる問題が出て解法を思いつくことができず、めっちゃ苦し紛れな回答したのを覚えてます。
確率や他の問題は浪人生という事もあり比較的しっかり対策できており、解くことができました。全体的には例年の過去問と比較して普通〜やや易くらいの難易度だったかなと感じました。
こちらも詳しくは同年度の未来構想の方の体験記が非常に詳しく書いてくださっているのでそちらをご参照下さい。
手応え的には8〜9割程度取れたと思います。
※2024年度から「確率」が出てます!!
必ず対策して下さい
面接
※各コースによって面接の形式は異なります。あくまで音響設計コースの面接という前提で参考にして下さい。
音響設計コースの編入試験に関しては、面接がめちゃくちゃ大事だと思います。あの筆記テストだけで編入生を合格者と不合格者に絞れるのか、と考えると面接は絶対重要視されてます。
面接は15分くらいで、面接官が7〜8人(司会者1人)います。小声で「時間過ぎてますけど」と先生同士が話しているのを聴いたので、多分受験者一人当たりの時間は決まっています。
芸術工学部は心理系、文化系、工学系の三つのジャンルに大別できるのですが、初めに喋る志望動機のジャンルと同系統の先生が質問してきてくれます。
質問内容
(1)3分で自己PRと志望動機(臨場感をテーマに話しました)
(2)例えばサラウンド音響の技術とかあるけど君がやりたいことって既に実現されてるんじゃない?
(3)音響の専門勉強はした?
(4)TOEICについて
(5)君今どういう状況なの?(事実上浪人だけど書類上では研究生となっていた為)
僕は自己PRの方を準備しておらず、準備していない小手先の自己PRをしてもマイナスなだけだと思い、志望動機だけで3分使いました。
志望動機は自分の体験ベースで話すと良いと思います。研究室見学に行って得たことや、これまでやってきた事と今の興味の因果を踏まえて志望動機を述べました。
その後、「君のやりたいことってもう実現されてるんじゃない?」というめちゃくちゃ鋭い質問が飛んできました。正直めっちゃ怖かったのですが、「いい質問ですね」くらいの態度で受け答えしました。研究室見学で体験させていただいた経験とアクティブリスニングという点で、まだ臨場感には伸び代があるという事を「専門の教授に説明するのは恐縮ですが…」と前置きを置いてから語りました。専門の教授に対して、自分の意見を突き通せた所が個人的には良かったなと思う点です。
後の質問は一問一答形式でした。
(5)で、「事実上浪人です」と答えたら謎にウケました。なんで笑われたかわからんかったけど関西人なんで嬉しかったです。
後輩に伝えたいこと
合格発表の時は吐き気がしましたが、奇跡的に合格してて本当に嬉しかったです。
これは結果論ですが、編入浪人が案外悪くない事をお伝えしたいです。もちろん現役で行くのがベストに決まってるんですが、浪人したから得れたものもあったし、やりたい事があって浪人が許される環境なら一年位遅れたっていいじゃないか!
この体験記が浪人するか迷ってる人の背中を押せたらなと思います。
また、芸工の編入は合格者数が少なく、受験する前に別の選択肢に希望を見出される方もおられると思います。
入学してまだ3,4ヶ月ですが芸工は本当に楽しいところです。人もいいし、こんなに自由に芸術とは何か、音の面白さをいろんな面から勉強できる学校はここだけだと思いますので是非ご検討ください。
芸工編入では勉強が出来るかどうかより、やりたいことの明確さや将来性、そしてやる気が何より見られている事は僕の受験体験記を通して伝わったと思いますので、受験される際はそこのあたりを対策されて下さい。
質問がある際はXにDMして下さると、少々返信が遅いかもしれませんがお答え致します。
オススメの参考書
編入数学徹底研究
編入数学過去問特訓
確率が本当によくわかる本
出る1000
金フレ
公式問題集
200問音読特急
基本文法から学ぶ英文リーディング教本