編入に役立つ

高専からの編入学生が伝える 編入合格までの3つの流れ

※情報は公開当時のものです。

高専で編入学を目指している皆さんへ


進路として編入学を目指しているがどこから手をつければいいか分からない、、、

高専の先生もあまり教えてくれないしどうすればいいんだ、、

こんなお悩みを解決する記事です。
本記事では、進路として編入学を決めた高専2~4年生の方を対象に勉強を始める前に知っておくべき情報を公開します。

なお、先にネタバレすると、高専からの編入学は情報戦です。

今はweb上で先輩方が残した個人ブログなどがありますので出来るだけ多くの情報を抑えておきましょう。

では早速見ていきましょう!

これまでの生活に終止符をうつ

まず効率の良い勉強法や情報を探す前にこれが一番大事です

一般的な高校生は国立大学を目指そうとするならば1年生から3年生までほぼ毎日受験勉強をしているのです。

高専にいるとあまりイメージが湧きづらいと思いますが、受験は戦争です

いくら高専からの編入学は専門特化であり高校生が受ける大学受験と比べると楽とはいえ、生半可な気持ちで挑むと自分の進路は切り開けないのではないでしょうか?

後ほど書きますが、平均的な編入志望者の勉強時間は最低限確保できるよう娯楽の時間などを控えめにして机に向かいましょう

受験期間は辛いものですが、合格した後の達成感は 嬉しくてたまらないものです。努力した後の達成感は、努力しなければ味わえません!

では実際に受験先を決める前に編入学に関する情報を得ましょう

情報を集めよう

どんな選択肢があるのか

皆さんが迷っているのはどの大学に進学するかだと思います。実際に筆者もすごく迷い、まずどんな大学に編入学できるのかすらわかっていませんでした!

けど、実は高専機構が何年かごとに発表しているんですね、(僕も前から知っておけば)

就職・進学データ資料(独立行政法人 国立高等専門学校機構)

高専のために設立された技術科学大学がやはり1位2位を独占しており圧倒的です。上位を占めている千葉大学や九州工業大学は推薦制度があるため比較的多くの学生を取っているみたいですね。

つまりこの表に載っている大学に関しては編入学の枠があります。

家からの距離やどんな雰囲気なのか、また行きたい研究室などを各大学のHPを参照するのもいいかもしれませんね。

さらにこの表ではほとんど国立大学ばかりですが、実は私立大学にも編入学できます。(実際に私立大学に編入学している学生は毎年少数ですが)

同じ学校で自分の先輩がどの学校に行っているのか

編入は情報戦です。

そこで自分の学科(もしくは他学科)の先輩はどの大学に進学しているのかの情報を集めましょう

しかし多くの編入学生は地元から近い大学を志望することが多く(関西の高専生は大阪大学など、九州の高専生は九州大学などに)高専に残っている編入学に関しての資料は地元大学のものが多いので他の地方の大学情報に関しては疎いのが現状です。

そうした他の地域の情報収集の手段として

  • ZENPENが毎年開催している編入説明会に行く
  • 先輩方が残してくださった編入体験談を読む

編入体験談は各大学ごとにまとめていらっしゃる方もいるので是非参考に!ZENPENでも編入体験談を書いていただいているのでこちらから!

自分の学力はどのくらいなのかを知る

高専生には偏差値という概念がありません(コースによって専門教科が異なるため)

が、ある程度のレベル感を知っておくべきです

編入体験談などにも書かれていますが、実際に編入学した先輩の順位などは一つの目安になると思います。

進路(受験校)を決める

目的地がないと歩き出せません

ある程度の編入に関する情報を集めた後はどの大学にターゲットを絞っていくかが必要となっていきます。

大学を決める決め手は?

これが一番の悩みどころですよね。

場所や環境、将来性など人それぞれであり正直この大学がオススメなどは一概には言えません。

また編入説明会で発表している編入生の多くは「あの大学にしておけばよかった」などの後悔は特に見受けられないのでやはりその人にあった大学選びが大事ですね。

いい大学に入ればいい学校生活が送れるのは間違いであり、編入合格からがスタートです。

大学入学後の生活はその人の行動、考え方次第で幾らでも好きにできると思います。

また多くの編入生は学部卒業後に大学院に進学しますが学部と違う大学院を受験するのは普通なので、そこで進路を変えることもできます。

判断材料として

  • 実家から大学までの距離(一人暮らしをするのか)
  • したい研究を扱っている研究室があるか
  • 大学の立地

などを総合的に判断して決めるのが無難だと思います。

よく質問されますがどの大学に行っても友達はできるし、女子学生は少ないです(断言)

また実際に編入学している先輩とのコンタクトを取るのが一番ですので、編入説明会などに参加し、連絡先をゲットしておきましょう。

一つに絞る必要はない

高専からの編入学はそれぞれの大学の試験日程が被ってさえいなければ何校でも受験できるという神対応ではあるが、一回の受験に受験料として3万円、交通費やホテル代などを含めると5万円ほどかかってしまうことや受験大学が多いと試験範囲が増え効率が悪くなるといった点から多くの学生は2〜3校に絞っています。

また高専からの編入学において工学部のみしか編入学できないと思われがちだが、実は大学によっては他学部にも編入学可能であり東大では農学部に、名古屋大学では文系よりの情報文化学部に編入可能です。

ただ稀に大学の編入試験の日程が被っていることがあり、その場合はどちらか一方を選択しなければなりません。

受験をする年の春頃(3〜4月)に各大学のHPにて試験日程が公表されるので志望校の日程が被っていないかしっかりチェックをしておきましょう

ちなみに九州大学と大阪大学は学科、難易度等似ており毎年併願している学生はいたが2015年は受験日が被っていたため苦労した学生は多かった印象があります。

勉強を始める

ある程度の受験校が決まったらすぐに取り掛かろう 

編入学生が後輩に伝えるアドバイス一位は「早めに勉強しておけばよかった」です。

勉強の開始時期は人によってバラバラだが、上位校を狙うなら遅くとも4年の冬頃からは初めておかなければ難しいであろう。

平均的には3年の秋〜4年の春から徐々に開始する学生が最も多い。

勉強時間は?

どのくらい勉強すればいいか分からない と悩んでいる高専生

答えはひとつ

「暇さえあれば机に向かおう」

過去問の分析が一番大事

過去問で差がつくのが編入試験(なぜか高専生は過去問の分析が得意?)

例えば東大の編入試験を例に見てみよう。過去問を見ると東大の数学の試験は計5問で

  • 第1問 微分方程式
  • 第2問 確率統計
  • 第3問 図形問題
  • 第4問 複素関数
  • 第5問 行列

が過去5年連続で出題されている。

つまり他の分野の問題はあまり出ていないことが分かり、過去問に頻繁に出てくる分野を最優先に勉強することがオススメです

また受験校全ての過去問を分析していれば共通した頻出分野があるはずなのでその分野を徹底的に抑えておこう!

参考書について

基本的に数学では全体の基盤として高専の数学、大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版)などを2周

英語に関してはDuo3.0 やTOEIC公式問題集などのTOEIC教材を中心に進め基礎を身につけ

そのあとに過去問の分析を通して各頻出分野を詰めていくのがベストでしょう

他の人の情報を得よう

勉強以外にも言えることだが、やはり一人でやっているとモティベーションが下がったり何をすればいいかわからない現象に落ち入りやすくなります…

しかし自分の夢、進路のため努力しているのは自分だけではないはず

辛い時、勉強が嫌になった時は是非周りの学生と連絡を取ったり過去の先輩の編入体験談などを読んでください!

また周りに受験生が少ない人にはStudyplusがオススメです。

StudyPlusとは

勉強時間などを記録するアプリで他にこのアプリを使っている人のデータを見ることができモティベーションが保てます

StudyPlusのここがいい!

自己管理できる

勉強時間を月ごと,週ごとに確認でき,目標時間に対しどのくらい足りていないかなどを可視化できる.

科目や使用した参考書の内訳が見れる

どの科目にどの参考書を使って勉強したのかを管理できるため,科目の偏りを無くせる.

情報共有できる

周りの人の勉強時間や使用した参考書などタイムラインに流れてくるため,良い刺激となる.

実はこのStudy Plus、編入志望の受験生の多くが使っているので編入生グループを作ると面白いですね!

まとめ:情報を自ら取りにいきましょう

何度も言いましたが編入学は情報戦です

編入枠、編入後の生活、過去問、勉強方法などとにかく様々な情報を自分から積極的に得ていきましょう!

これまでZENPENが関東、関西、九州の3箇所で開催してきた編入説明会は情報が少ない学生が現役編入生や他の受験生と直接繋がれる場を提供してきました。

次回の開催日が決まり次第お伝えするので是非参加されて受験生活に生かしてください!

以上で終わりますが、とにかく努力して自らの進路を切り開いていってください!