編入体験談

2025年:電気通信大学 Ⅱ類

自己紹介

名前:らっきょう
出身高専:某高専 情報工学科
学科順位:3年次 : 2位 4年次 : 4位
受験年:2025
受験大学(受験科目):電気通信大学Ⅱ類
併願大学:自高専専攻科、豊橋技科大、筑波大学
部活や資格:吹奏楽部、数学研究会、TOEIC690点

なぜ編入をしようと思ったか

就職するときに大卒の方がやりたい職種につけそうだったからです。

学年ごとの勉強内容

1~3年

2年から数学の同好会で線形代数のゼミが始まりました。
毎週教科書をもとに、先生やメンバーの前で解説をする方式でした。
最終的に数学の口頭試問の対策としてとても役にたちました。

数学の同好会では部員で過去の編入数学問題を解いて正解数を競うということもやっていました。
あまり解けた覚えはないのですが、頭のいい先輩に分からなかった問題を質問したり、解けた問題でも綺麗な別解を教えてもらったりして良い経験になりました。

また、同じく2年の春休みに数学の予習とTOEICの金フレ暗記を始めました。
金フレは毎日30単語は見ると決めて半年くらいでなんとなく覚えました。
3年の夏休みに文法問題でる1000問と公式問題集を図書館で借りて勉強しました。
夏休み明けのTOEICで680点でした。
3年の3月にまたTOEICを受けたら10点あがって690点になっていました。

これ以外はテスト勉強を頑張ることもなくのんびりすごしていましたが、3年の終わりから部長になったので忙しくなりました。
趣味で競技プログラミングをやったり、図書館で面白そうな本を借りて勉強したりしていたので専門面では多少のアドバンテージになっていたはずです。

4年前期

ずっと部活をしていました。
部長の期間は長期休みで部活に行けないとき以外はほぼ毎日部活に行っていました。
そうすると案の定成績が大変なことになってテストの過去最低点をどんどん更新する羽目になりました。

編入対策は編入数学徹底研究を解いていました。youtubeに上がっている1minさんの解説動画にお世話になりました。

4年後期

数学ばかりやっていました。
大学編入試験問題 数学/徹底演習や編入数学過去問特訓を中心に勉強を進めました。
息抜きに図書館で他の本も借りて解いていました。

定期テストでは後期中間で電気通信大学の推薦基準すれすれの順位をとりました。
推薦以外で受かる気がしなかったので後期期末で巻き返すためにがんばりました。

春休みは遅れを取り戻すために数学をひたすら解いていました。
最終的には使いませんでしたが複素解析は春休み始めにやっと勉強しました。
専門の口頭試問対策で他大学も含めた力学の過去問や専門の過去問も解きました。

情報の口頭試問は毎年虫食い算が出ているようでしたが、変わったときに対処できないと怖いのでシラバスを参照して論理回路やアルゴリズム、ネットワークなどの基礎を復習しました。

5年前期

4月から数学の先生のもとで口頭試問の練習を始めました。
毎週通って先生が選んでいただいた問題をホワイトボードに解く練習をしました。
本番よりもじっくり時間をかけて色々質問をしていただいたのでとても勉強になりました。
本質的な理解が全くできていないところもカバーしていただいたのでありがたかったです。

微分積分は計算ミスしそうという理由で線形代数を選んだのですが、卒業研究でも線形代数はよく登場するので選択してよかったと思います。

面接では高専での卒業研究と大学でやりたい研究について聞かれているようだったので、受験勉強と並行してそのあたりの理解を深めました。
やりたい研究については学校の図書館で本を借りたり、インターネットで行きたい研究室の先生が書かれた記事を拝読したりして知識をつけました。

試験当日

試験内容

数学、専門科目の口頭試問と面接の合わせて3つありました。

面接教室1,2,3と呼ばれていたので部屋に行くまで3つのどれになるか分からなかったです。今回は1が面接、2が数学の口頭試問、3が専門の口頭試問でした。次が何か分からないので待ち時間にどの参考書を読むか迷いました。

例年通り3グループにわかれて順に回り、
面接→数学→専門
数学→専門→面接
専門→面接→数学
で受験番号1~4の人は一番上、5~8は二番目という風に割り振られていました。

周りを見渡す余裕がなかったですが、少なくとも控室の前方には時計がなかったです。
腕時計を持参していなかったので、時間の経過が分からず不安でした。気が付くと3時間経っていました。待ち時間がとにかく長いです。
各教室の先生は面接が3人、数学の口頭試問が3~4?人、専門の口頭試問が5人?でした。

数学の口頭試問は、先ほども述べた通り線形代数と微分積分があります。
私は線形代数を選択したので微分積分は覚えていないです。

問題は行列Aとベクトルp1, p2, p3(=p1 – p2)が与えられて4つの小問を答えるというものでした。

  1. Aの行列式
  2. p1p2p3は固有ベクトルか、固有ベクトルなら固有値も求めよ
  3. 他の固有値も求めよ
  4. A^n * p3を求めよ

最初の2題を自信満々に解いて3もそのまま愚直に解こうとしたところ、先生からもっと簡単に解けない?と言われフリーズしました。受験で一番不合格を身近に感じた瞬間で血の気がひきました。

固まっていると、4から解いてもいいよと言われたのでお言葉に甘えて4を解きました。動揺していたので4を解くのにも少し時間がかかり解き終えたのと同タイミングで時間が終わりました。

今見返すと基本ができればちゃんと解ける問題でしたし、3も1で行列式を求めているという点で解法に気づくべきでした。

専門科目は何があったか曖昧なのですが、過去の体験談と変わっていた覚えはないので情報、力学、電気回路、電磁気学の4つから選択だと思います。

私は情報を選択しました。
ちゃんと虫食い算がでてきたので安心しました。
3*2の掛け算で半分より多いくらいが空欄になっていました。

解くこと自体はすんなり終わり、その後説明を求められました。
解いたことですっかり安心して、どの順で解いたか覚えていなかったのであまりきれいに説明できなかったです。

1回説明を間違えて、訂正をしたところ、説明を促した先生とまた別の先生が紙に何かを書いていらっしゃったのでやらかしたなーと思いました。
説明を少し省いたところを追加で質問され、そこを答えた後専門の口頭試問は終了しました。時間が余った様子でした。

面接

  • 志望動機
  • 卒業研究
  • 卒業研究と志望している研究室の研究の類似点
  • 学生時代力を入れたこと
  • 苦手なこと

主にこの5つについて質問されました。卒業研究については深く聞かれました。
先生方が話しやすい雰囲気を出してくださったので緊張せずに話せました。
これからしたい研究についても、どのように活用できるのか?など質問されました。

後輩に伝えたいこと

私の高専は一クラスの人数があまり多くないので、学科順位をパーセントに直した値は受験者の中でもきっと高いほうではなかったです。
それでも、口頭試問と面接でのミスが少なかったので合格できましたと思います。
問われる内容自体はあまり難しくないのでこつこつ勉強すれば受かります。

大学を決めたのが遅かったので、研究室訪問もオープンキャンパスも行けませんでしたがぜひ一度行ってみるといいのではないでしょうか。

オススメの参考書

メジャーなものを使っていました。

数学

  • 大学編入試験問題 数学/徹底演習
  • 編入数学徹底研究
  • 編入数学過去問特訓
  • 大学編入のための数学問題集
  • 編入の線形代数徹底研究

徹底研究と過去問特訓以外は線形代数中心に解きました。

物理

  • 基礎物理学演習1

専門科目の力学対策として使いました。

TOEIC

  • 新TOEICテスト文法問題でる1000問
  • TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ
  • TOEIC L&R TEST 5分間特急超集中リスニング
  • 公式問題集

情報

  • 学校の教科書
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