編入体験談

2026年:金沢大学 融合学域 スマート創成科学類

自己紹介

名前:sir
出身高専:北陸のどこか高専 電子情報工学科
学科順位:3年次9位ぐらい 4年次29位ぐらい
受験年:2025
受験大学(受験科目):金沢大学 融合学域 スマート創成科学類
併願大学:富山大学 工学部工学科情報工学コース、福井大学 工学部電気電子情報工学科
部活や資格:帰宅部、TOEIC760点
study plusアカウント名:Sir 都道府県富山(NMIXXへウォンのアイコンです)

なぜ編入をしようと思ったか

単純にまだ働きたくなかった。今働いても高専で学んだ知識を活用できるぐらい社会に役立てるとは思わなかった。高専卒ではなく大卒を得た方がまわりからの反応も良いと思った。

学年ごとの勉強内容

1~3年

受験勉強は全くしていません。単位は落とさないように勉強していました。友達とテストで勝負していたので3年の順位が一番高いです。アルバイトに力を入れていました。

4年前期

まだ勉強は始めていません。TOEICは必要だと分かっていましたが、周りの人がほとんど始めていなかったので、焦りはなかった。一番初めは千葉大学の推薦を狙っていたが、席次上位10%に入るのは厳しいと感じ、完全に定期試験を単位取得最低限の勉強に切り替えた。
一応学校で強制的に受けたTOEICは400点。

4年後期

多分11月ぐらいから勉強を始めました。先輩の研究の中間発表の時に、編入についての情報をいろいろ仕入れたり、よくよく考えてみたら勉強を始めていないことに焦りを感じ、とりあえずTOEICの勉強を始めました。勉強方法は、友達がすでに700点越えをたたきだしていたので、その勉強方法を丸パクリしました。

まずリーディングの対策として、金フレと出る1000をしました。金フレは1日200単語を最低限とし、とにかく周回することを心掛けました。金フレに乗っている最後の方の単語はほとんど出題されないので、はじめの1000語をとにかくやりました。

出る1000は、問題が全部で1049問乗っているので、半月で1周するために、1050/15=70、つまり一日70問解くようにしました。最初は分からない単語が多すぎて、70問解き終わるのに2時間以上かかりました。ここが一番きついところです。1週目さえ終われば、2週目はわりとスムーズに行けます。最初は応用編のところの問題は難しすぎるので、3週目ぐらいから解くと良いと思います。また、最後に本番形式の30問の問題が10セットほど乗っていると思いますが、それも4週目ぐらいから解くので大丈夫です。

加えて、出る1000で意味が分からなかった問題をAnkiというサイトにすべてぶち込みました。このサイトは無料で利用でき、最適なタイミングで単語を復習できます。1週目終わりには、とてつもない単語数になっていると思うので、1日かけてその単語を終わらせるタイミングも必要です。TOEIC勉強で分からない単語はすべてAnkiに入れましょう。金フレに加えて自分専用の最強単語帳になります。

加えて、少し後からリスニングの対策として、シャドーイングを始めました。やることとしては、公式問題集のpart3,4の問題をひたすらやります。

これは自分なりのやり方です。まず、リーディングの勉強と並行して、1日のうちにpart3(3が終わったらpart4)の問題文を1問音源と同時タイミングで言えるようにします。オーバーラッピングですね。まずはスクリプトを見ながら同時読みして、最終的にスクリプトなしで同時読みできるようにしてください。最初は音源が速いと思うので、0.7倍などにしてがんばってみてください。そして、次の日の登校時間でシャドーイングします。私は車で学校まで通っていました。片道30分、往復1時間の通学時間をすべてシャドーイングに費やします。このぐらいしないとすぐにスコアは伸びません。もちろん音楽を聴きたくなる時もあります。ですが心を鬼にして無心でシャドーイングをしてください。慣れてくると無意識に単語が出てきます。このルーティーンを続けて、まずは公式問題集の2セット分を完璧にしてください。これだけでリスニング350点は確実に越えられます。

これらの基礎を身に付けた後、公式問題集を一度解いてみてください。かなり解けるようになっているはずです。時間は足りないと思いますが、落ち着いてよく読むことも大事です。この後は、先ほど述べた1日にすべきことを必ずこなしてから、ひたすら演習です。がんばって!

そして、受けることのできる試験にすべて応募してください。私は1月終わり、2月中旬、3月初旬、3月中旬の4回申し込みました。試験に慣れることもそうですが、運でスコアが上振れる可能性もあります。たとえ運でも結果は変わりません。

ここまで偉そうに語っていますが、もっと前から勉強すればこんなに詰め込む必要はありません。あくまで時間がない人向けです。11月から勉強を始め、2月に受けたスコアが760点でした。約4か月で400→760にあげることが可能ということは分かってほしいです。

数学は、TOEICの勉強を終わってから始めると決めていたので、春休みが始まってから開始しました。まず定番の「編入数学徹底研究」を2周しました。1週目は分からないところが多いので、わんみんさんの解説をよく見ていました。また、私が受験する大学では複素関数やフーリエ変換などが出題されなさそうだったので、13章までを解きました。とはいっても、2周するのに100時間ほどかかった気がします。

3月の最後の週ぐらいから電磁気の勉強を始めました。まず、実はこの段階では神戸大学工学部志望だったので、物理の勉強も必要でした。のちに神戸大学はあきらめ、金沢大学理工学域を志望しますが、これも諦めます。理由は、試験までに電気回路も勉強する必要があり、間に合わないと感じたから。

一応途中からStudy plusの記録を記していたので記載しておきます。あくまで参考程度に。
1月80時間
2月125時間
3月213時間

5年前期

4月に入ってから数学と電磁気を並行して勉強しました。電磁気はマクスウェル以外の範囲はとりあえず教科書を2,3周した程度だったので、完成度はかなり低いです。しかし、受験校を考え直した結果、金沢大学の融合学域に決めました。決め手は受験教科が口頭試問(数学)、小論文、TOEICだったため。電気回路を勉強するか小論文を勉強するかで理工学域か融合学域の違いしかありません。電気回路を勉強するのが嫌になり100時間ほど勉強した電磁気の勉強を損切りし、小論文の勉強にシフトしました。

ここからは、ほとんど小論文の勉強をし、疲れたら数学をするというサイクルにしました。過去問を見てもらうと分かりますが、社会問題に対する解決策を学問を融合する視点から論じる問題です。今年も社会問題が出題されるだろうと仮定し、まずは今どんなことが起こっているかを調べました。ここから毎朝5時に起き、ニュースを見る生活をしました。新聞を読むより心理的ハードルが低く、かわいいアナウンサーも見れます。5時からやっているニュース番組はTHE TIMEしかなかったのでずっと見ていました。特におすすめのアナウンサーは吉村恵理子さんです。また、学校で社会情勢に関する本や、小論文の書き方の本を借りて読みました。

いったん情報を集めた後、過去問を解いて国語科の先生のところに採点してもらいに行きました。そこでぼこぼこにされました。ひどすぎると。今思い返すとかなりひどい文章だったと思います。そこからはchatgptに採点してもらったり再度先生に見せに行ったりして文章力を鍛えました。

4月128時間
5月108時間
6月47時間(途中から時間測るのめんどくさくなって記録してません)

試験当日

試験内容

スマート創成科学類は私が受ける前の年が編入募集初年度だったので、過去問は1年分しかありませんでした。口頭試問対策として、zennpenで受けた人に連絡を取り、過去問をもらいましたが今年は全く異なる問題が出題されました。
小論文はいずれHPに掲載されると思います。
詳しく知りたい方は私のstudy plusのアカウントにDMください。

面接

志望動機を聞かれた後、すぐに口頭試問に移りました。

後輩に伝えたいこと

かなり穴場の学部だと思います。
2年連続定員割れ、かつ今年は受験者を全員合格にしているため、実質Fランと言われてもおかしくありません。たくさん後輩欲しいのでぜひ受検してね^-^相談あったら全然聞きます。
理工学域行くなら融合学域の方が楽しそうだと思います。観光デザインの方には結構女の子いました。

オススメの参考書

編入数学徹底研究