編入体験談

2026年:九州大学 工学部 電気情報工学科

自己紹介

名前:りー
出身高専:○○高専 電気科
学科順位:3年次:1位 4年次:1位
受験年:2025
受験大学(受験科目):九州大学工学部 電気情報工学科
併願大学:大阪大学工学部 熊本大学工学部
部活や資格:基本情報技術者 TOEIC 890点 学会発表
Instagram:kakomon2025

学年ごとの勉強内容

1~3年

1,2年生の頃は定期テストで上位を取ることをとにかく意識していました。後は友達とゲームしたり、部活に取り組んだりと普通の生活をしていました。2年生の秋に友達と一緒に基本情報技術者試験の勉強をして、ここで基本情報技術者の資格を取ることができました。

3年生の4月から本格的に受験について考えるようになり、まずは志望校をある程度決めて、この時から定期テストの成績で推薦がどの大学でももらえそうだったので、定期テストはとにかく頑張り、残りの時間はどの大学にも必要なTOEICの勉強をずっとしていました。

3年の4月のTOEICで525点だったのですが、毎日最低でも3時間は英語の勉強を継続して、それを1年間と2か月ほど続けることで、4年の6月に890点を取ることができました。TOEICは継続力と集中力がとても大事だと思います。3年生は結局TOEICだけ勉強して、数学だったり専門は全くしていませんでした。3年のときからTOEICやっておくと後々すごく楽でした。

また、3年生の時に研究室に仮配属させていただいて学会発表までさせていただきました。これが推薦入試にはかなり効果的だったと思います。

4年前期

TOEICの勉強が終わり、部活と並行して、4年の夏休みから数学の徹底研究や過去問特訓を勉強していました。この夏休みに部活の全国高専大会があり、ほとんど勉強ができなかったのですが、見事に全国大会で優勝することができたので、これも推薦で一つの要素として書くことができました。4年の夏休み終了後に、4年の前期の成績が1位だったので、九州大学の推薦を狙いつつ、もし1位ではなかった時のために大阪大学工学部の一般の勉強を行っていました。大阪大学工学部はTOEICと成績の配点がかなり大きかったので、自分のように推薦を狙いつつ一般の勉強もするのが良いと思います。

4年後期

4年の後期からは定期テストで1位を取りながら、一般の勉強もしていたので、かなり大変でした。電気科なのでレポートなども多く、これも成績に関係するので全く手を抜かず、全部満点とるくらいの気持ちでレポートや定期テストに取り組んでいました。この時には徹底研究と過去問特訓、大学生の初等力学や電磁気学は一通り勉強が終わっており、4年の冬からは多くの大学の過去問に取り組んでいました。過去問についての詳細は最後に記載しておきます。結果的に、4年生は成績1位も取り、受験勉強もかなりできたので有意義な1年になったと思います。

4年の3月(春休み)に九州大学に研究室訪問をさせていただいて、自分のやりたい研究室がどのようなものかを実際に見てみました。

5年前期

ここからは僕の周りも受験勉強でピリピリしていたのですが、これまで自分はかなり勉強していたので、余裕をもって勉強を続けることができました。まずは九州大学の推薦のための面接練習を5年の前期中間テスト終わりから1か月ほどで対策をしました。過去の体験記や先輩の体験談から聞かれそうなことをWordに書いて、それをなんとなくですらすら言えるように練習していました。最終的にはWord12000文字くらい書いていたので、何を面接で聞かれても答えれるようにはなっていたと思います。

試験当日

試験内容

試験前日に九州大学の近くのホテルに泊まりました。定期テストの時も、緊張で眠りが浅いくらい勉強面で緊張していたのですが、九州に行くまでの疲れもあり、ホテルでは8時間くらい爆睡することができたので良かったです。

面接時間は例年通り10分で先生方が5人いて、1人の先生から大まかな質問を受けて、自分が話したことに何か聞きたいことがあれば周りの4人の先生が深掘りしてくるという形でした。周りの4人の先生方はずっとパソコンを見ていたのですが、多分調査書と推薦書を見ていたのだと思います。

面接

面接の内容を聞かれた順に書いていきます。


・受験番号と名前

・九州大学を志望している理由は?

・志望理由で話した先生の研究室訪問をした?

・研究室訪問した先生の研究室に配属されなかった場合どうするの?
→第2志望の研究室の先生のことを話した。

・ほんとに嫌な質問でごめんなんだけど、その第2志望の先生にも配属されなかったらどうする予定?
→3つの研究室について事前に調べていたので、残りの1つの研究室について話した

・併願校はどこかある?
→専攻科に進学して、大学院で九州大学に入る予定

・高専時代に頑張ったことは?
→3年生の頃に学会発表したことについて話した

・学会発表関連の研究で大変だったことはある?

・部活動の成績や実績を見て褒めてくださった後に、部活動についての少し深掘りの質問

・部活動の試合は出ていたの?

・将来はどうする予定か。大学院に行く予定は?

ここで一旦一通り終わり、最後に周りの4人の方で質問ある人が詳しく質問してくださった。

・志望している研究室(無線エネルギーハーヴェスティング)について、なんでこの無線エネルギーハーヴェスティングは小さい電力しか得られないのか?
→自分の知っている知識を話したら納得していただけました。

後輩に伝えたいこと

試験時間が10分というところや受験後に周りの電気情報工学科志望の人と話した感じからも、試験で聞かれたことがほとんど同じだったので、かなり推薦書と調査書の割合が大きいなと思いました。また、周りの受験生(電気情報工学科志望)は8割くらいが4年次の成績1位でした。

去年までは電気情報工学科は倍率3倍ほどあって少し怖かったのですが、今年は倍率が2倍もなかったので、その年の周りのレベルと運もかなり要素としてはあると思います。自分の実績や今までやってきた努力に自信をもって話すことが推薦(特に面接)では大事になってくると思うので、最後まであきらめずに頑張ってください!
聞きたいことがあればぜひいつでも聞いてください!

オススメの参考書

数学

徹底研究
過去問特訓
大学編入のための数学問題集

電磁気

基礎物理学演習
電磁気学演習
詳解電磁気学演習

電気回路

詳解電気回路(上・下)
例題と演習で学ぶ電気回路

力学

大学生の初等力学

TOEIC

公式問題集6,7,8,9,10(すべて3周以上)
精選模試5冊分(すべて3周以上)
金のフレーズ(50周くらい)
黒のフレーズ(20周くらい)
でる1000問(15周くらい)
その他模試が入っている本3冊(すべて3周以上)
1年間、毎日取り組み、これくらい勉強すれば800点後半は狙えると思います

過去問

以下の大学の過去問を解きboothに載せております。受験は参考書をするのも大事ですが、結局は多くの大学の過去問に取り組むことが一番実力がつき、合格への近道になると思います。是非参考にしてみてください。

掲載大学一覧

・大阪大学工学部(数学、電磁気、電気回路)
・大阪大学基礎工学部(数学)
・山梨大学工学部(電磁気・電気回路)
・熊本大学工学部(数学、電気回路)
・愛媛大学工学部(数学、電磁気学・電気回路)
・徳島大学理工学部(数学、電磁気学・電気回路)

以下がURLです。
https://hennyukakomon.booth.pm/