自己紹介
名前:りー
出身高専:○○高専 電気科
学科順位:1年:2位 2年:1位 3年:1位 4年:1位
受験年:2025
受験大学(受験科目):九州大学 工学部 電気情報工学科
併願大学:大阪大学 工学部 電子情報工学科, 熊本大学 工学部 情報電気工学科
部活や資格:基本情報技術者試験, TOEIC 890点
なぜ編入をしようと思ったか
低学年の頃から定期テストの勉強はかなり頑張っていたので、その成果を活かしたかったのでなるべく成績が関与される受験校に絞り勉強を始めました。
学年ごとの勉強内容
1~3年
1年生
1年生の頃はコロナウイルスの影響でオンライン授業が主流となっていて、ずっと家の近くで遊んでいたり、友達とゲームをしている日々を過ごしていました。定期テストの2週間前くらいから定期テストの勉強だけして、成績上位を取ることを目標にして頑張っていました。
2年生
2年生では少しだけ勉強のやる気があったので、基本情報技術者試験の勉強も始めました。友達も一緒にこの資格の勉強をしてくれていたので、切磋琢磨しながら勉強に集中できたので良かったです。結果として、2年生の11月に基本情報技術者の資格を合格することができました。定期テストも高専の先生の傾向がだんだん掴めてきたので、2年は1位で終えました。部活も1年の頃から週4~5日くらいであったのでこれもほぼ全部の練習や試合に参加して、勉強と部活でメリハリをつけて取り組むことができました。
3年生
3年生から編入への意識が強くなり、まずは志望校をある程度絞ってみました。そしてどの大学でもTOEICが必須だったのでまずはこの3年生でTOEICを850点以上取って、4年生で数学や専門を仕上げるという計画で進めようと思い、手始めに3年の4月にTOEICを受験してみました。結果は525点で公式問題集で解いた感じと同じようなスコアだったので予想通りの結果となりました。525点では旧帝大の受験には通用するわけないのでここからは毎日最低でも3時間、多い時には10時間ほど英語の勉強をしていました。
定期テストでは安定して1位を取り続けることができ、この時から、九州大学の推薦も少し考えるようになっていました。
また、3年生の時に先生にお願いして研究室に仮配属をさせていただき、1年間研究を行い、学会発表まですることができたので、推薦入試での大きなアピールポイントを作ることが良かったので、ほんとに貴重な経験ができました。
4年前期
4年の6月にTOEICを受験し、目標だった850点を越えて、890点を取ることができたので、TOEICの勉強は終え、一般試験の数学や専門の勉強を始めました。やはり1年間毎日英語の勉強をするとほんとに英語力は上がったので継続して勉強することが大事だと思います。
夏休みまで部活動を続け、夏の全国高専大会で優勝させていただいたので、ここでもまた貴重な体験をして、勉強と部活の良いターニングポイントとなったので良かったです。
4年後期
冬休みに入るまでに一般試験の数学、物理、専門(電磁気学、電気回路)のある程度基本的な勉強はできていたので、冬休みからはいろんな大学の過去問を解いていました。多くの大学の過去問の解答はboothにまとめたので、ぜひ見てみてください。
4年生の前期からなのですが、クラスの半分以上の人が成績上位を狙いに来ていて、今までの定期テストとは違った雰囲気が漂っていました。1問でもミスったら1位じゃなくなる状況だったので、毎回の定期テストの緊張感はもう2度と味わいたくないです。なんとかぎりぎりで1位を取ることができたので、本命を九州大学の推薦にして、九州大学に落ちた場合に熊本大学と大阪大学を受けるという感じで一般の勉強をしていました。
4年と5年の間の春休みで、九州大学の気になる研究室に訪問して、いろいろとお話を伺い、ここでやはり九州大学に行きたい思いがより一層強くなりました。
5年前期
ここからは周りも信じられないくらい勉強していたので、自分もそれに負けないように一般の勉強と推薦の面接練習をしていました。
推薦の勉強法は自分は面接自体の練習は先生2人くらいに面接練習をお願いして、あとは九州大学についてや行きたい研究室の論文などを少しみて、どんな研究をしているのかであったり、やりたい研究の深掘りをされたときに困らないように詳しく調べていました。最終的にはWord12000文字程度までまとめて、質問も50個くらい聞かれる質問を予測して友達と面接練習していました。友達が口頭試問もある大学を推薦で受ける予定だったので、口頭試問の練習も少しして、本番に備えていました。
試験当日
試験内容
試験前日と当日
試験前日にHOTEL AZ(福岡糸島店)に前泊しました。自分は定期テストの時にも緊張で睡眠不足になるくらい緊張する体質だったのですが、ホテルに行くまでの交通などでかなり疲れていたので緊張は一切なく、8時間くらい爆睡することができたので良かったです。面接だけでそんなに対策することもなかったのでホテルでは特に何もせず、好きなYoutubeとかを見て過ごしていました。
試験当日は12時過ぎくらいに集合だったので、朝はゆっくりして試験会場に向かいました。受験者が46人で、例年より少し多かったのですが、自分が受ける電気情報工学科は14人しかいなかったので、安心して試験に挑めました。
試験時間は1人10分間で、入退出も含めて10分なので、実際に話している時間は8 ~ 9分くらいでした。
1人の人が主にずっと質問をして、周りの4人はパソコン(調査書と推薦書?)を見ながら追加の質問をしてくるという形でした。
面接
Q 受験番号と名前を教えてください。
Q 九州大学を志望している理由を教えてください。
Q 志望理由で話した研究室以外に行きたい研究室はある?
→○○先生の研究室に配属できるように頑張ります。
Q 本当に嫌な質問で申し訳ないけど、今挙げてくれた先生以外に入りたい研究室(第3志望の研究室)ある?
→○○先生です。(第3志望の研究室まで考えていたので良かった)
Q 志望理由で話した研究室の研究室訪問はした?
Q 高専時代で頑張ったこと何かある?
→3年生の頃の学会発表について話しました。
Q 学会発表で大変だったことはある?
Q 3年生じゃなかなかできないと思うけど、どういう経緯で研究と学会発表したの?
Q 部活動についての調査書と推薦書の内容いくつかの質問
Q 部活動の試合は出ていたのか?
Q 将来、大学院などは考えているか?
Q 志望理由で話した研究室(無線エネルギーハーヴェスティング)について、なんで無線エネルギーハーヴェスティングは得られる電力が小さいのか電磁気学を学んでいる身からして考えて説明してみて。
後輩に伝えたいこと
自分が周りの受験生にどんな質問されたかを聞いたところ、他の受験生も全く同じ質問しかされていませんでした。また、試験時間が10分しかなかったことや、先生方の面接中の雰囲気的に面接の出来で結果が決まるわけでなく、事前に送った調査書や推薦書がかなり重要になってくると思います。
資格であったり課外活動がかなり大事になってくると思うので、日々の部活動や定期試験を本気で取り組み、様々なコンテストなどに積極的に取り組むことが推薦では合格に近づけると感じています。
オススメの参考書
数学
・編入数学徹底研究
・編入数学過去問特訓
・大学編入のための数学問題集
・高専の教科書
電磁気学
・基礎物理学演習
・電磁気学演習
・詳解電磁気学演習
電気回路
・詳解電気回路演習
・例題と演習で学ぶ電気回路
・例題と演習で学ぶ電気回路 続
物理
・基礎物理学演習
・大学生の初等力学
多くの大学の過去問
自分が解いて、丁寧に解答も作成した大学の過去問を以下に示します。
・豊橋技術科学大学 応用数学 (H20~H24,H27~H30)
・豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学課程 (H20~H24,H27~H30)
・大阪大学 工学部 数学 (H22~R6)
・大阪大学 工学部 電子情報工学科 専門科目(電磁気学、電気回路)
・大阪大学 基礎工学部 数学 (H22~R6)
・熊本大学 工学部 数学 (H20,R2~R6)
・熊本大学 工学部 情報電気工学科 電気回路(R2~R6)
・徳島大学 理工学部 数学 (H28,R2~R7)
・徳島大学 理工学部 電気電子システムコース(電磁気学、電気回路)
・山梨大学 工学部 電気電子工学コース (電磁気、電気回路)(H29~R7)
・愛媛大学 工学部 数学 (R5~R7)
・愛媛大学 工学部 電気電子工学コース(電磁気、電気回路)(R5~R8)
上記の過去問の解答があるURLを添付しておきます。
https://hennyukakomon.booth.pm
編入試験はどこの大学もほとんど解答がなく、自分自身も解答の作成にかなり苦労をしました。数学や専門の参考書や問題集を演習することも大事なのですが、実際に大学の過去問を演習するのが一番実力を身に付けることができると思います。過去問の解答は本当に受験を勝ち抜く上で重要だと思うので上記を是非確認してみてください。