編入体験談

2023年:東北大学 工学部 化学バイオ工学科

自己紹介

名前:toppo
出身高専:鶴岡高専 化学生物コース
学科順位:1年次:6位(学年) 2年次:1位 3~4年次:2位
受験年:2022
受験大学(受験科目):東北大学 工学部 化学バイオ工学科  数学 物理 化学 toeic 専門 面接
併願大学:北海道大学 工学部 応用化学(合格),長岡技科大 物質材料(合格)
部活や資格:柔道部 , toeic L475 R420 total895
TwitterID:@toppo318318

なぜ編入をしようと思ったか

電気化学と量子化学が面白いと思ったため、もっと勉強したいと思ったからです。
また、レベルの高いところにチャレンジしたいことも大きな要因でした。

学年ごとの勉強内容

1~3年

1年のときは何もしていませんでした。

2年のころ

イキって東大、東工大を目指して勉強を始めました。東北大は第三志望でした。

数学

青チャート 1A 2B 3 必要そうなところだけ
マセマ 微積分 線形代数

物理

物理のエッセンス 力学のみ
リードα 力学のみ

英語

ターゲット1900を少しずつやっていました

3年のころ

コロナで遠隔になったため自習に集中できました。

数学

編入数学徹底研究・過去問特訓
マセマ 複素関数 ベクトル解析
大学編入のための数学問題集

物理

リードα
演習 力学
物理のエッセンス 波動 電磁気
電磁気学演習
マセマ 電磁気学

英語

ターゲット1900を継続していました

化学

マクマリー有機化学概論(アミンまで)
アトキンス物理要論(授業に沿って)

このころから東工大・東大の過去問を解いていました
まわりに編入志望者がいなかっため独学にとても苦労した時期でした。

4年前期

部活動に力をいれていたため勉強に集中できませんでした。

数学

過去問、過去問特訓

物理

物理のエッセンス、良問の風

化学

有機化学演習 基本から大学院入試まで

この時期から英語がピンチすぎて東大・東工大を諦めようかなと考え始めました。

4年後期

まずはtoeicをやらなければと思い、英語に最も力を入れた時期でした。

夏休み明け~10月

数学

過去問

物理

大学生の初等力学、大学生の電磁気学、良問の風

10月~11月、1月~3月

英語

toeic対策(色々やりました)
11月 L415 R345 Total 760
1月  L475 R425 Total 895

895点と900点にあと一歩だったためもう少し頑張りたいと思い3月まで勉強しましたが、885点でだめでした。

もともと英語に苦手意識があったためこれ以上英語の勉強はきついと思ったので、東大・東工大をあきらめ、東北大を第一志望にしました。また滑り止めとして受験科目が近い長岡技科大と北大を受けることにしました。

5年前期

長岡技科大は特別な対策はいらないと思ったため、東北大・北大の対策を中心に行いました。

東北大・北大では共通科目に高校範囲の化学が出題されるため苦労しました。東北大では専門科目で「無機・物理化学」「有機化学」があるため最も力を入れました。東北大学の化学バイオ工学の編入情報が非常に少なくかなり苦労しました。

数学

過去問
青チャート2B( ベクトル、数列)
一対一対応の数学 B(ベクトル、数列)、Ⅲ微積分編

物理

過去問
大学生の初等力学、電磁気学
良問の風

化学

過去問
Do シリーズ
化学の標準問題集
化学重要問題集

専門

過去問
無機化学演習 基本から大学院入試まで
無機化学演習 大学院入試問題を中心に
演習で学ぶ化学熱力学 基本の理解から大学院入試まで
物理化学演習 大学院入試問題から学ぶ
有機化学演習 基本から大学院入試まで
大学院を目指す人のための有機化学演習
基礎有機化学演習
少しはやる気がある人のための自学自修用有機化学問題集

僕は大量の参考書をやりましたが本当に重要だと思ったもののみ何周もしました。
合格に必要なものは僕がやったものよりもっと少なくて済むと思います。本当で必要な参考書は「オススメの参考書」に書きます。

試験当日

試験内容

共通科目は他の方の体験談また、過去問請求を参考にしてください。
専門科目は「無機・物理化学」「有機化学」を選択しました。

無機・物理化学

水の結合角、VSEPR理論、エントロピー変化、クラウジウスクライペイロン式、過冷却について等でした

有機化学

アルケン・アルキンの反応、異性体の数、エナンチオマー、ブロモ化の反応機構、エステルのGrignard反応

試験後の感覚は
数学・・・8.5割
物理・・・9割
化学・・・6割
専門【無機・物理化学】・・・7.5割
専門【有機化学】・・・9.5割

今年の入試は共通化学の難易度非常に高く感じました。過去問では共通化学で8割きることはなかったのですが、今年は6割くらいしかいけなかったです。
一方で、物理と専門は非常に簡単でした。

面接

志望動機、高専サミットについて、入学後のやりたいこと、卒業研究についてを聞かれました。和やかな雰囲気だったので落ち着いて話すことができました。

後輩に伝えたいこと

東北大の化学バイオは他の学科と比べ専門関連科目があるため勉強するのが大変です。できれば4年くらいの時から専門の対策をした方がいいです。僕は対策し始めたのが遅すぎて受験前にかなりきつかったです。

また、TOEICは3年に700点以上取れればベストです。スコア600点で英語80点に換算されるらしいので700あればいい感じだと思います。過去に受かった先輩の話によると、点数開示で493/700点で合格した方がいたらしいので500/700点あれば大丈夫そうです。(化学バイオ工学科に限るかも)

もし何か質問があればtwitterに連絡してくれたら答えます。自分自身、東北大の化学バイオを受験する際に情報不足で困っていたので、合格者として情報提供できたらな考えています。また、北海道大学の応用化学コース、長岡技科大の物質材料についても答えられると思います。

オススメの参考書

数学

・編入数学過去問特訓
・編入のための数学問題集
・一対一対応の数学 B(ベクトル、数列)
・一対一対応の数学 Ⅲ 微積分編

物理

・物理のエッセンス 
・良問の風
・大学生の初等力学
・大学生の電磁気学
・様々な大学の過去問

共通化学

・化学の新標準演習
・福間の無機化学
・化学重要問題集(A問題のみ)

専門

・無機化学演習 大学院入試問題を中心に
・物理化学演習 大学院入試問題から学ぶ
・基礎有機化学演習(オレンジと白の表紙)
・有機化学演習 基本から大学院入試まで
・大学院をめざす人のための有機化学演習