編入体験談

2026年:熊本大学 工学部 土木建築学科 地域デザインプログラム

自己紹介

名前:にっけ
出身高専:兵庫県にある高専 都市工学科
学科順位:3年次:14位、4年次:11位
受験年:2025年7月
受験大学(受験科目):熊本大学工学部土木建築学科地域デザインプログラム
併願大学:徳島大学、豊橋技術科学大学
部活や資格:バトミントン部、TOEIC685点
TwitterID:@KETTb7814

なぜ編入をしようと思ったか

素直に大学に行ってみたかったから。
いろんな人と関わって人脈を広げたかったから。
もっと自分の興味のある分野を勉強したかったから。

学年ごとの勉強内容

1~3年

特に何もしていなかった。学校の席次を上げるためにテストやレポートを頑張っていたぐらいです。

4年前期

大学編入することを決めてまずどんな大学があるのか、編入試験はどんな科目が出るのかについて調べました。自分自身物理が苦手だったので物理が試験科目にある大学は候補から外しました。また、夏休みに大学編入説明会に参加し、そこで実際に編入した方と話し大学の決め方や勉強方法を知りました。

受験勉強に関してはまだ始めてなく、学校の席次を上げるため定期テストを頑張っていました。編入でTOEICが必要だったので夏休みに自分の実力を知るためにもTOEICを受けました。ほぼノー勉で受けたのでひどい点数でした。なのでこれを機にまずTOEICの勉強を始めました。

4年後期

先輩で熊本大学に進学した人がいたのでその人に過去問を譲ってもらったり、勉強方法を参考にしました。また編入体験談等も参考にしながらどんな参考書を使ったらいいかや出題傾向などの情報を集めました。

熊本大学はTOEICの提出はなかったですが他大学のために勉強していたので一応書いときます。

TOEICに関しては時間をかけたくなかったので短期間で目標スコアである700点を目指して勉強しました。何から勉強したらいいかわからなかったので体験談やネットで調べました。9月にabceedを契約して単語は金のフレーズで、文法は出る1000で、リスニングはひたすら聞きまくって勉強しました。出る1000は問題数が多くとても分かりやすいのでおすすめです。1日100問と自分でノルマを決めて3周はやりました。あとは公式問題集とTOEIC(R) L&R テスト究極の模試 600 問+を使って対策しました。1月に受けた試験で685点を取得し、TOEICの勉強は切り上げました。

数学に関しては年明けから対策をはじめました。編入数学徹底研究で志望校の出題範囲を重点的に取り組みました。一周目は忘れているところや分からなかったところが多かったのでその都度時間をかけて復習しました。春休みまではやるべき範囲の基礎的な問題はすべて網羅しました。基礎を固めて応用問題はそのあとに行いました。

専門科目に関してはもともと得意だったので春休みぐらいから復習しました。とはいってもそこまで時間はかけてなく、数学の勉強に注力しました。用語をまとめたりしたぐらいです。

5年前期

数学と専門科目の勉強を重点的に行いました。数学は徹底研究を2周か3周ほど終わらしたので大学編入のための数学問題集に取り組みました。数学は解法を定着させるためにも繰り返し問題を解くことを意識しました。数学は問題演習をたくさんして、様々な問題に慣れることが大事だと思います。専門科目も同時並行で進めていきました。自分は水理学が苦手だったので水理学に関しては時間をかけて復習しました。ある程度定着してきたら、過去問を解きました。過去問は5年分くらい集めて各年度2周しました。

熊本大学では出願時に自己申告書を提出する必要があります。私は6月から急いで自己申告書を書きました。面接で必要になってくるので何度も添削し時間がかかりました。なので自己申告書はなるべく早めに書くことをお勧めします。

面接試験に関しては7月に入ってから練習をしました。先生方にも協力していただいて練習を行いました。面接試験は初めてだったので自分の伝えたいことを伝える難しさを痛感しました。

試験当日

試験内容

試験の内容としては筆記試験と面接があります。(熊本大学の場合土木工学プログラムと地域デザインプログラムは同じ試験内容です。)
筆記試験は数学と専門科目があって、科目ごとに分かれているわけではなく、全てがまとまった試験が実施されます。以下に科目ごとの試験を記します。

構造力学

張り出し梁のせん断力図と曲げモーメント図を書く問題や支点のたわみ、支点のたわみを0にするための上向きの荷重を求める問題が出ました。計算量は多いが、そこまで苦戦することはなかったです。

水理学

穴埋め問題で計算問題はほとんど出ませんでした。開水路の流れの範囲の穴埋めと幅広長方形断面の断面積、潤辺、径深を文字で表す問題が出ました。ここは知識の問題なので知ってる知らないで差が出るなと感じました。

土質力学

一面せん断試験の問題が出ました。荷重と断面積から垂直応力やせん断応力を求める問題でした。この範囲は勉強不足だったので一番出来が悪かったです。まんべんなく対策しておくことをおすすめします!

数学

線形代数で行列の問題が出ました。基礎的な内容の問題だったので難なく解くことができました。

面接

持ち時間は一人10分くらいでした。面接は筆記試験の後に土木工学プログラムの受験者から始まったので待ち時間が結構ありました。聞かれた質問を覚えてる範囲で以下に書きます。

  1. 志望理由
  2. なぜ熊本大学を選んだのか
  3. 卒業後の進路はどう考えているか?
  4. 興味のある分野にどのような立場から携わりたいか?
  5. 長所や特技はあるか?
  6. 高専時代に頑張った課外活動は何か?

このようにめちゃくちゃ踏み込んだ質問とかはなかったのでそれなりに答えられるといいんじゃないかなと感じました。

後輩に伝えたいこと

筆記試験に関しては広く浅く対策しておくことをおすすめします。難易度もそこまで高くないので基礎基本を中心に勉強しておくと良いと思います。過去問を解くなりして傾向をつかんでおくのは大事だと思います。

面接は自己申告書に書いたことは答えられるようにしておくことや緊張してガチガチになりすぎないことが大事です。

私は一つ上の先輩で熊本大学に編入した人がいたのでその人にいろいろ情報をもらいました。編入試験はほんとに情報が少ないので先輩や体験談等を参考にして情報収集をすることをおすすめします。気になることがあればぜひ!

オススメの参考書

数学

編入数学徹底研究
大学編入のための数学問題集

構造力学

構造力学徹底演習(森北出版)

水理学

水理学(コロナ社)

土質力学

演習土質力学(森北出版)

英語

金フレ
出る1000
公式問題集
TOEIC(R) L&R テスト究極の模試 600 問+