編入に役立つ

【東北大学編】編入試験の傾向と対策をまとめてみました!

はじめに

一般の試験と大きく異なり、情報が少ない編入試験にはどのように取り組んでいけばよいのでしょうか?

この記事では、東北大学編入試験の基本情報および傾向・対策やおすすめの併願大学など、合格に近づくための情報をまとめています。この記事を参考にすれば、充実した受験ライフを送れること間違いなしです。

※この記事は、「高専テクノゼミ」の提供でお送りします!

基本情報

キャンパス

仙台市内に4つのキャンパスを有しています。

片平キャンパス、川内キャンパス、青葉山キャンパス、星陵キャンパスがあります。基本的には2年間、川内北キャンパスで全学教育科目等の講義を受講することとなります。3年生以降は、工学部・理学部・薬学部・農学部の4学部が青葉山キャンパスに移動します。

学科

高専から東北大学への編入は工学部、理学部、経済学部の3学部で認められています。特に工学部には、機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、化学・バイオ工学科、材料科学総合学科、建築・社会環境 工学科の5つの学科があります。それぞれの学科に3~7つのコースがあり、全部で25個のコースが存在します。編入試験受験生は、希望学科を1学科のみ提出して受験します。

出題科目

数学、英語(TOEIC)、物理、化学 /(400点満点)

専門(筆頭or口頭試問)、在学中の成績、調査書及び面接 / (300点満点)

※共通科目の合計点(400 点満点)、専門関連科目と調査書等提出書類審査及び面接の合計点(300 点 満点)のいずれかが一定の水準以上に達しない場合、総合点にかかわらず不合格となります。

入試時期

8月末

試験の傾向と対策

毎年の出題範囲は、ほとんど変更がないため対策がしやすいことが特徴です。全体的に見ても問題の難易度はそれほど高くなく、各分野でしっかりと基礎を固めることが大切になります。

とくに微分・積分、行列、数列の範囲が頻出となっています。出題される問題はかなりパターン化されているので、しっかりと対策することで本番にも対応できると考えられます。

詳細範囲

過去5年分の問題(概要)と、過去問研究・過去問特訓の対応範囲です。

年度大問概要徹底研究過去問特訓
2017年大問1固有値,逆行列,行列のべき乗12章6章
大問2曲面と平面の交線,x-y平面への投影,接点,領域体積4章2章
大問3漸化式の基礎,数列の証明(数学的帰納法),単調数列の証明1章,5章,14章7章
2016年大問1等式の証明(底の変換公式),領域面積,重心の座標4章2章
大問2数列,数列の収束,ロピタルの定理5章,14章7章
大問3固有値,固有ベクトル,回転行列,変換行列,逆行列12章5章,6章 
2015年大問1等式の証明(オイラーの公式),不等式の証明,曲線の概形と全長,領域積分4章1章,2章
大問2領域体積,曲面,接平面,法線4章2章
大問3固有値,漸化式,等式・漸化式の証明5章,9章,10章6章,7章
2014年大問1関数の交点,増減表,グラフの概形,接線,領域面積4章1章,2章
大問2固有値,固有ベクトル,直線の平行ベクトル11章,12章5章,6章
大問3数列,数列の極限,数列の推定と数学的帰納法による証明5章,14章7章
2013年大問1増減表,関数の概形,領域面積4章1章,2章
大問2媒介変数表示,接線,領域面積,領域積分4章1章,2章
大問3行列の積,行列式,逆行列,固有値9章,10章,12章4章,6章

東北大学の対策では、徹底研究のレベルは完全にマスターしましょう。過去問特訓に関しては、A、B問題まで解ける状態を目指しましょう。微分・積分・数列・漸化式といった高校範囲も含む内容のしっかりとした基礎と応用力が求められます。

おすすめ参考書

『細野真宏の確率が本当によくわかる本』

離散確率についてはこの本一冊でおおよそ対策できます。数列や漸化式の解き方もこの一冊でマスターできるので、確率問題があまり出ない東北大学受験者にもお勧めの本です。問題数が多く様々なパターンが載っているため、完璧になるまで解きましょう。

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『マセマ』シリーズ

細かいところまで理解できる参考書となっており人気のシリーズです。一度教科書などで一通り勉強した後に使うことで効果が増大します。「演習」版の方は特に人気です。

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『ベクトル・行列・行列式 徹底演習』

線形代数の発展的な内容を含んだ演習書です。高専で扱う一般的な教科書・問題集よりも一歩立ち返って深い内容まで扱ったものですので、高レベルの大学を目指す方にはおすすめの一冊です。東北大学の線形代数は出題範囲が多様なため、しっかりとした理解が必要です。

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『TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1、2』

TOEICのリスニング対策に使える問題集です。TOEICを模したリスニングの問題を、2.5倍速→2倍速→1.5倍速→等倍→0.7倍で聞きながらマスターしていく形式です。

0.7倍のスピードで細かい音の特徴までを掴みながら変速に対応することで、段々と2.5倍が聞けるようになって来ます。2.5倍が聞けるようになるとTOEICテストが遅くて退屈になります。リスニングに伸び悩んだ際におすすめです。

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おすすめの併願大学

北海道大学

東北大学と同じく4科目の試験となっていることから併願大学としておすすめできます。受験の時期も東北大学の1週間ほど前であるため、練習として、または同じ第一希望として受験することもできます。

名古屋大学

同じく4科目の試験となっています。受験の時期は8月初旬と、約1か月前に行われるため、名古屋大学を受験した後に弱点の修正をすることも可能です。

さいごに

本記事では、東北大学の傾向と対策についてご紹介しました。

受験科目が4科目+口頭試問と、他の多くの大学と比べて多く、幅広い能力が求められます。早期から勉強・対策をすることが合格のカギとなります。
傾向・対策や参考書など、本記事で記載した内容を参考にしていただけたらと思います。

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