編入に役立つ

編入希望高専生向け 物理を知って世を知ろう

はい!どうもZENPEN代表のもんもりです!

来る5月、梅雨時期シーズンは何かと家にこもりたくなります。編入生は5月病(新学期にやたら意識高くなりありえん数の履修をするものの、5月になるとふと我に帰り4月の自分を責め出すこと)真っ最中って感じですね。編入希望の高専生、勉強はどうですか?早いところで5月から編入試験が始まるので、最後のラストスパートってところですよね

ここでは僕自身が実際に行った物理学の勉強法や実際に使用した参考書を紹介します。少しでも編入試験の力になれば嬉しいです!

その前に…

お前誰?ってことなんで…

現在、僕は大学で物理工学を学んでいます。専門は量子光学というニッチな分野ですが…

今では物理大好きマンになりかけています。しかし,実は高専2年生ごろまでは物理なんてマジ呪文で、おじいちゃんの先生がひたすら黒板を書いていた印象しかないです笑 このように、正直多くの人は物理に対してはこのような印象だと思います。

「物理はめんどくさい」

そうです。面倒臭いです。力学,電磁気学,熱力学,流体力学…etc.しかし、ある時をきっかけに何となくですが、「あれ?物理学ってなんか面白くない?」みたいな感覚になりました。それはこの本を読んだ時でした。

宇宙は何でできているのか

””物質を作る最小単位の粒子である素粒子。誕生直後の宇宙は、素粒子が原子にならない状態でバラバラに飛び交う、高温高圧の火の玉だった。だから、素粒子の種類や素粒子に働く力の法則が分かれば宇宙の成り立ちが分かるし、逆に、宇宙の現象を観測することで素粒子の謎も明らかになる。本書は、素粒子物理学の基本中の基本をやさしくかみくだきながら、「宇宙はどう始まったのか」「私たちはなぜ存在するのか」「宇宙はこれからどうなるのか」という人類永遠の疑問に挑む、限りなく小さくて大きな物語。””

もう、これロマンっすよね???この本を読んでから、「量子」という世界に引き込まれていきました。何が言いたいかというと、別に宇宙じゃなくても物理を勉強するには、自分の趣味と結びつけて行った方が良いと思います。例えば、ゲームが好きなら、なぜボタン操作したら画面上の人が動くのか, とかバンドやってるなら、なぜ弦の太さによって音が変わるのか、とか

興味を持つことがまず第一です。

興味さえあれば別に才能なんて関係ないし、時間を忘れて集中できるものです。

実際に受験勉強で使った参考書紹介

僕も高専時代、物理は好きなだけで全くわからなかったです。

だから、まずは基礎からと思って、高校生向けの参考書を漁りました。その後に過去問を何度も解いて傾向を知り、分野ごとの参考書に手を出して行きました。下に実際に使った参考書をあげています。

*自分の使った参考書に関してはアドバイスできるのですが、その他にも良い参考書は必ずあると思うので、これが全てというわけではないです。使う人の理解度等に左右されるので、できれば一度図書館とかでぱらっと見て、良さそうだったら買う!ということをお勧めします!

力学

センター攻略漆原晃の物理1 (達人講座 センター攻略)(初級)

やはり物理の基礎は高校生向けの参考書が分かりやすいです。この参考書を手に取り、とりあえず3週しました。センター試験対策になっていますが、センター試験は基礎問題が多いので、まずこのような簡単な参考書でおさらいをすることがお勧めです。

最強の力学入門(初級)

慣性モーメントあたりを中心に2体問題などを復習するときに使いました。カラーで最初は取っ掛かりやすい&解答が丁寧だった印象があります。

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))(初級)

このシリーズは有名だと思いますが、自分的にはあまりおすすめではなかったです。もちろん編入学の一般的な試験範囲を抑えるという意味ではいいのですが、解説が不親切だった記憶がありました。

電磁気学

よくわかる電磁気学(中級)

高専ではマクスウェルの方程式は積分系のみだったので、この参考書を通じて微分系を学びました。またベクトルポテンシャルあたりの話もこちらに少し書いてあったので、筑波大学の物理を受験する人にはお勧めです。

新・物理入門問題演習 (駿台受験シリーズ)(上級)

旧帝大レベルの物理はこれを解けるレベルになっている必要があります。高校生用なので、所々微分系で書かれていないところがネックですが、良問が揃いに揃っており、特に電磁気分野は「そんな考え方をするのか」的な要素が多いので、解答を見て勉強をすることがオススメです。ただ熱力学の問題が少ないです。 

波動・熱力学

新・基礎 波動・光・熱学 (ライブラリ新・基礎物理学)(初級)

これは学校指定の教科書だったのもあり、復習に使いました。熱力学に関しては、概念や基礎が大切なので問題を解くより、教科書を読み込むことが重要です。 

なっとくする演習・熱力学 (なっとくシリーズ)(初級)

高専時代に熱力学関数を扱っていなかったので、こちらで補いました。受ける大学にもよりますが、熱力学の編入試験は基礎的な問題が出題されることが多いので、しっかり基礎を固めることをお勧めします。

振動と波 (基礎演習シリーズ)(上級)

波の参考書はなかなか少なく困っていましたが、こちらでスリット問題等を解きました。正直、一般的な物理の編入学試験の範囲外の問題も多いので、わざわざ買うというより図書館とかでちらっと見るくらいでした


またwebサイトになりますが、こちらもおすすめです。

EMANの物理学

こちらは、非常にわかりやすい文章でなぜその公式が導かれたのか なんていう本質情報が載っていることがあります。

最後に

編入を考えている高専生に向けて

今年受験の5年生は、過去問を中心にどの分野がよく出ているのかは絶対把握しておいてください。 また高専2、3年生の方は是非物理に興味を持つために、Newtonとか読んでみるのをお勧めします!何事も喰わず嫌いは勿体無いです。これを見て少しでも物理学って面白そうだな って思ってもらえれば幸いです。

編入で自らの道を切り開いてください!