編入体験談

2023年:東京都立大学 システムデザイン学部 航空宇宙システム工学科

自己紹介

名前:Hada
出身高専:呉工業高等専門学校 機械工学科
学科順位:3年次:4位 4年次:9位
受験年:2023年
受験大学(受験科目):東京都立大学 航空宇宙システム工学科
併願大学:名古屋大学 呉工業高等専門学校専攻科
部活や資格:ロボット制作部 機械設計技術者3級 TOEIC730点
TwitterID:@CAD_2449_hada

なぜ編入をしようと思ったか

高専に入ったのは将来航空宇宙系技術者になりたかったからでした。しかし調べが甘く高専では航空宇宙系についてほとんど学べなかったので大学に進学して勉強したいと思ったからです。

学年ごとの勉強内容

1~3年

まず、ロボコンをする部活に所属していた僕は学校生活のその大半をロボコンに捧げたため1~3年生はそれほど勉強できていません。でもロボコンは今までの人生で一番青春していた…

当時一年生の僕は航空宇宙系の技術者になるには大学に行くことが必須と知りまずは大学探しから始めました。といっても先輩の進路先をいろいろ見てこの大学良さそうと見ていただけですが。大学の雰囲気がどんな感じかは知っておこう思っていたので東京農工大学のオープンスクールは見に行きました。ちょっと想像と違ったのでやめました。他にも九州大学や室蘭工業大学、東京大学といった大学を調べました。結局3年生の終わりになっても大学は絞ることはできませんでした。

勉強についてですが、英語だけはどうしても苦手だったので2年生の終わりから勉強していました。2年生の春休みに取ったTOEICは390点でした。そこから3年生のTOEIC団体受験では440点ほど取り専攻科の受験基準は満たしたのでそれで一度TOEICを受けるのをやめました。

推薦をとるには順位が高くないといけないということで席次も気にしていました。が、高い順位を維持するのが難しく年々下がってはいました。

4年前期

先輩の受験がおわったので数学の参考書をもらいました。「編入数学徹底研究」と「編入数学過去問特訓」です。当時の僕は九州大学を受ける予定で動いていたので、物理と化学も参考書を買いました。物理は「大学生の初等力学」、「大学生の電磁気学」の2冊。化学は「化学の新研究」とその他先生からもらった問題集です。

また学生課で過去問を保管していることを知り、複数の大学の過去問のコピーをとりました(九州大学は5年分くらい)。

数学と物理はこれらの問題集を使って勉強していたのですが、僕はコツコツ頑張るということが苦手なので問題集の一番上から解くことはせず一、二問ずつとばしながらまずは一通り解けるようになるということを目標に頑張りました。
汚くてもいいのでノートをひたすら埋めていく方式で一冊埋まったら次のノートに二冊目と書くようにしてどれくらい自分がやったかが残るようにし、自信がつくようにしました。

化学に関しては問題を解く以前に忘れていることが多かったので暗記科目のように重要単語をひたすらメモする方向で勉強しました。またフォローアップドリルのような簡単な問題集で復習したりしました。旧帝大クラスになると大学の範囲の化学も勉強しなくてはならなくなりますが、僕自身が化学が得意ではなく授業内容もしっかり覚えられていなかったのでとれるところだけとってあとは数学と物理でカバーしようと決めました。

志望校についてです。
夏休みに名古屋大学で宇宙に関する短期集中講座がありそこに参加しました。その時の授業がおもしろくまた設備に関しても自分の学びたいことが学べそうだったのでその講座終了後すぐに第一志望を名古屋大学に決めました。こういった授業を受けるとどんな雰囲気化がつかめていいと思います。
また第二志望は東京都立大学に決めました。これはやってみたい研究の研究室があったことやカンサットのサークルやロボコンのサークルがあったことが理由です。

4年後期

後期も同様に勉強しました。勉強時間は前期も後期も平均一日5時間ぐらいだと思います。
後期からは英語の勉強に力を入れました。どちらの志望校も英語がTOEICによって決まるのでTOEIC対策をひたすらやっていました。

主にやったのは次の3つです。①過去問をひたすら解く。②分からない単語を少なくするために単語帳を覚える。③英会話でできるだけ毎日英語を話す、書く、読む。
これで10月ほどは580点、2月の試験では730点にのびました。旧帝受けるにはもう少し欲しいところでしたが次のテストで650に下がってしまったことに加え5年生の4月以降は英語以外を勉強したかったので730点を提出することにしました。

5年前期

5年生では何を血迷ったのか気づいたら6月頭までロボコンをしていました。しかもロボコンは徹夜で設計したりすることもあって全然勉強できていませんでした。6月8日に、さすがに勉強しないと絶対落ちるから受験終わるまで開発任せる、ということで勉強しました。そこからはご飯食べるときと寝る時以外は基本勉強するように頑張りました。平均12時間ぐらいでした。すごい人はもっとやっているかもしれないですが睡眠が少ないと記憶の定着がしないだろうと思い徹夜とかはしませんでした。勉強スタイルは特に変わってなくてひたすら問題を解いたり過去問を解いたりしました。

定期的に時間をはかりながら過去問を解き自分の実力を把握することは大事な気がしました。そこで分かった自分に足りないところを勉強して埋めていくことで解けない問題をなくすことが重要だと思います。

試験当日

試験内容

東京都立大学の試験内容は午前に数学一時間と午後に物理一時間でした。

面接

面接は着席後次の順番で質問されました。

  1. 受験番号
  2. 氏名
  3. 出身高専
  4. 志望理由
  5. 最近興味ある宇宙に関するニュース
  6. 併願校
  7. 将来の展望

後輩に伝えたいこと

受験勉強は早くから始めたらその分いつも通り頑張ればいいしその方が楽だと思います。でもいつ始めても間に合います。結局努力して自信をつけることが大事のような気もしたので、モチベーションをあげる何か(大学に行ってやりたいことを想像するなど)をしながら頑張ってください!

オススメの参考書

  • 編入数学過去問特訓
  • 大学生の初等力学
  • 大学生の電磁気