編入体験談

2020年:千葉大学工学部総合工学科電気電子工学コース

自己紹介

名前:T.K
出身高専:香川高専 電子システム工学科
学科順位:3年次:1位 4年次:1位
受験年:2019年
受験大学(受験科目):千葉大学工学部総合工学科電気電子工学コース
面接(+口頭試問)のみ
併願大学:大阪府立大学(合格) 岡山大学(合格)
部活や資格:硬式野球部 TOEIC775点
TwitterID:@tt_mzk68

なぜ編入をしようと思ったか

もう少し世の中を知ってから就職したいと思ったから
将来,転職を考えるときがあれば高専卒では若干不利かもしれないから

学年ごとの勉強内容

1~3年

入学時は進学とも就職とも決めていなかったが,1年生の終わりごろに(なんとなく)進学を決意する
進学を決意したものの特に勉強するわけでもなく,定期試験はその場しのぎの丸暗記で乗り越えていた
3年生の夏に高校野球を引退したことを機に申し訳程度にTOEICの単語帳を読み始める
1月にTOEICの問題集をやってみたところ300点台,大学編入の過去問を見てもさっぱり解けない,自分の学力の無さを初めて実感する(その場しのぎの丸暗記のツケ)
春休みからは真面目に勉強しようとここでようやくスイッチが入る

4年前期

とりあえずTOEICをなんとかしようと3~6月はひたすら英語だけを勉強した結果,775点まで伸びた(これ以降は受験終了までほとんど英語の勉強はしなくてすんだ)
定期試験中は受験勉強はできなかったので,前期はほとんど英語だけ勉強して終わった

夏休みにもともと得意だった数学に手を付け始めると同時に受験大学を決定する(千葉大学を軸として(TOEIC,)数学,電気回路,電磁気だけで受験できる大学)

4年後期

数学教員の教員室に放課後通いながら微分積分,線形代数を年内にそれなりに身に着けられた
(少しは本質的に理解できたことが後に専門科目を勉強する際に大いに役立った)
年明けからは電気回路と電磁気をひたすら勉強し,いろんな大学の過去問を解きまくった

5年前期

3月にZENPENの説明会に参加した
ひたすら電気回路と電磁気,たまに数学に取り組む(それぞれ教員に助けてもらいながら)
旧帝大の過去問でもある程度は解けるレベル(合格ラインではないと思うが)になった
千葉大が最初の受験だったが,受験2週間前になって急に緊張感が無くなり完全に旅行気分になる(実際,全く緊張せずに受験を終えて旅行気分で帰った)

試験当日

試験内容

口頭試問(ホワイトボード使用可)

  • 電荷qが真空中の半径aの球に一様に帯電しているときの内外の電界を求めよ
  • そのとき点電荷eを球内に置くとどのような運動をするか,その周期はいくらか
  • RLC直列回路のインピーダンス周波数特性の図示
  • RLC過渡回路の初期条件(各電圧,電流)はいくらか

丁寧に途中式を書いていたら「答えだけで良いです」と言われた

面接

  • 志望理由と卒研内容を簡単でいいので説明してください(深堀りはされなかった)
  • 学費の話は親としたか
  • 院進するのか
  • 博士課程まで行くのか

後輩に伝えたいこと

千葉大学は推薦入試一本勝負という特殊な編入試験のやり方で行われており,受験するならば自動的に第一志望ということになります
学校推薦は成績上位10%の必要がありますが,自己推薦でも受けられるので事実上は誰でも受験可能です
電気電子の倍率は前年は3.3倍だったが,自分のときは1.6倍でした
編入試験特有の受験者数,受験者レベルが年により偏るというのは仕方ないと思います

受験勉強についてですが,編入用の模試や参考書(数学は多少存在するが)なんてものは無く,塾も地方には基本的になく,自分もどうやって勉強すべきか悩みました
そんなとき本当に助けてもらったのがZENPENをはじめ大学編入経験者の方々でした
「編入試験は情報戦」と良く言われますが,これから編入を目指す皆さんも困ったときはそのような方々に助けを求めればいろいろな情報を提供してくれると思います

オススメの参考書

  • マセマ キャンパスゼミシリーズ(数学)
  • 電磁気学演習