編入体験談

2019年:九州大学工学部物質科学科応用化学コース推薦

自己紹介

名前:さえっき~
出身高専:高知高専 物質工学科
学科順位:2年次:3位 3年次:5位 4年次:2位
受験年:2019年
受験大学(受験科目):九州大学工学部物質科学工学科応用科学コース 推薦(TOEIC等スコア提出、口頭試問)
併願大学:高知高専専攻科
部活や資格:部活:高専では吹奏楽部(Horn)、編入後は未定 資格:危険物乙4、TOEICスコア520点
TwitterID:@BRSS_HRN_0716

なぜ編入をしようと思ったか

4年生の前期中間以前くらいまでは就職志望だったのですが、自分の興味のある分野について検索してたら大学の研究室HPにたどり着き、そこから大学編入を検討し始めました。で、(たまたま)前期の席次が1位で、九大の推薦がいけそうで、興味のある分野の研究室があったのでそこを第一志望とすることにしました。
また、そもそも研究したくて高専入ったので就職先が研究職の確率が高くなる大学・大学院に行きたいというのも本音です。

学年ごとの勉強内容

1 ~ 3年

特に対策はしていません。部活に明け暮れていました。

4年前期

今まで最高3位(1年学科混合クラス次、学科では4位)までしかとってなかったのに前期中間でいきなり1位とったのでビックリした。就職だったら○○、進学だったら九大と決める。対策としては九大一般の過去問かき集めたくらい。学生会で副会長を務めていたので受験対策は出来てない。席次のキープのみ考えていた。

4年後期

夏休みに行ったインターンシップや休み明けのインターンシップ報告会で就職するべきではないと悟り、大学編入に完全にシフトする。対策になる選択教科が英語と数学であったので両方履修。研修旅行先でDUO3.0や英訳の本を買うなどして徐々に対策を進める。数学も徹底演習や過去問特訓などをたまに解いたりする。この時2位になってちょっと焦る。学校であったTOEIC IP(1月末受験)で470点で急いで本格的に勉強を始める。1月入って1~3年次の物理や化学の復習を始める。

春休み

数学は教科書や選択教科でもらった演習プリントの問題で基礎を叩き込み過去問もボチボチ解いた。フーリエ変換や複素関数をちょこっと独学でやる。

化学は未習の高校化学の分野(主に高分子)を勉強した後、過去問解き始めた。

物理は黄色い本(基礎物理演習Ⅰ)やったり、過去問やったりした。

英語はTOEICの勉強をして3月初旬に受験。600はいったと思ったら520点でガックリ。過去問もボチボチやった。

5年

専攻科(がメイン)や大学編入対策の数学、化学の授業を履修。化学に関しては専攻科の問題だったが割と忘れてる部分が多いと感じ、有機、無機、物化は推薦の試験までに一通り復習した。

数学は、この授業以外で5年は数学がなかったので独学でベクトル解析をやった。物理は基礎的な知識を参考書等で復習した程度(過去問すらやってない)

九大推薦終了後

中間テストが3日後から始まり、中間テストが終わったと思えばその11日後に専攻科の試験と休む暇なくそれに応じた勉強をした。専攻科終わった後、久しぶりと言っていいほどやってなかった英語の勉強を再開するも、専攻科および九大が合格したため杞憂に終わる。

試験当日

試験内容

前日にホテルに泊まった。緊張で全然寝れなかった。睡眠時間2,3時間くらい?それでも起きたら通常通り頭は冴えていた。朝もしっかり食べて出発し、寝たりしたらダメなので、九大学研都市駅の近くのコンビニでレッドブル買って飲んだ。だいぶホテルを出るのが早かったのもあって1時間以上前に現地についたのでカフェでチキンカツカレーを食べた(あからさまなゲン担ぎである)。

集合時間の10分前には全員集合場所に集合していた(流石高専生)ので係の方の説明が始まった。物質科学工学科(以下物質と略す)は始めに係の人に案内されて控室で待たされた。受験生は例年より多い6人だった(例年と違い高知からも志願者が来たので無理もないが)。そこで他の受験生と話していたら全員同じコースだったので焦った。

1人あたり大体10分で終わってたので短いなと思ってたら順番が回ってきた。係の人に呼ばれて面接室に入ろうとしたが、なんと、係の人がドアをノックし開けて、どうぞという仕草をしたので戸惑った。おじぎはした(はず)。そして面接官にも椅子までどうぞという感じで言われたので失礼しますを言うタイミングを失い、椅子まで行って受験番号と名前を問われのでそこで第一声を発した。

面接

  • コースの志望動機→入りたい研究室があると答える
  • どこ?→藤ヶ谷研究室(CNTの研究)
  • 多くの大学でCNTの研究がされている中でなぜ、九大を選んだのか→CNTのナノバイオ用途への応用展開に興味を持ったから
  • CNTに興味を持ったきっかけ→3年次にある奨学金の応募書類を作成している際、「興味のある分野」について問われている所があり、教科書にあった炭素の同素体でフラーレンやCNTといった面白い構造をした物質を調べ始めたのがきっかけ
  • 卒研内容→略
  • 高知高専にはCNTの研究室はなかったのか?→ない
  • 受かったら入るか→入る
  • 将来の夢→修士終了後、研究職で省庁に入庁あるいは企業に就職
  • 博士取ってそのまま大学残ろうとは思わない?→働きながら博士は取ってこうと思うが残ることは考えてない
  • 省庁や企業にこだわる必要はあるのか?→ない
  • 自己PR→略
  • 高専になぜ入ったか→略
  • 口頭試問→なし

後輩に伝えたいこと

口頭試問、物質は過去もそして今回も無いようですが、今後志願者数が増えるならあるかもしれません。もしくはTOEIC等のスコアや席次を基にふるいにかけられるかもしれませんので用心しておくにこしたことはないと思います。私のように4年次途中から進学に切り替える(専攻科を受験するならまだしも旧帝クラスを受けるには通例では遅すぎるはず)のはあんまりいないと思うので、準備は万全にできるはずです。TOEICも十分行ってから受験してください。

もし、私のような境遇の方、前期のうちから準備は進めておいた方がいいです(善は急げといいますし)。

私と同じ境遇で後期に初めてこの投稿をご覧になってる方(九大以外を志望の方も)、推薦をガチで狙うしかないです(それか専攻科)。それなりにレベルが高い大学だとよっぽど要領良く長期休みに勉強しないと多分対策しきれないです。

オススメの参考書

数学

  • 徹底演習
  • 過去問特訓
  • 今までの教科書

化学(口頭試問対策含める)

  • マクマリー有機化学概説
  • 高2の時使った演習書
  • 無機・物化に関しては授業時の板書及び演習プリント

※どうしても参考書がいいという方は九大のシラバスを参考にしてはいかがでしょうか。

英語

  • DUO3.0
  • 3週間で攻略TOEIC L&Rテスト730点
  • 例解 和文英訳教本

※TOEICは身の丈に合った参考書をお選びください。

物理

  • 1、2年次に使用した演習書
  • 基礎物理学演習Ⅰ
  • 全教科共通 過去問”