編入体験談

名古屋大学 工学部 物理工学科 量子エネルギー工学コース 2017

自己紹介

[名前]T.M
[出身高専 学科]明石工業高等専門学校 機械工学科
[学科順位]1年 4位 2年~3年 5~9位 4年 8位 5年 4位
[受験の年]2017年度(2018年度編入学)
[受験大学] 名古屋大学 工学部 物理工学科 量子エネルギー工学コース
[試験科目]英語 数学 物理 化学 専門(面接)
[併願]豊橋技術科学大学(合格) 九州大学(合格)
[部活や資格]空手道部 明石高専エコランプロジェクト TOEIC600

動機

4年生の時,岐阜にある核融合科学研究所にインターンシップにいって核融合に興味を持ったことがきっかけです.その核融合科学研究所は名古屋大学の研究所が基になっていたのでつながりが強く,名古屋大学に行けばコネとか手に入るかなと思って受験しました.九州大学受けたのは,そこが大きな核融合関係の実験装置を持っていたからです.豊橋は滑り止めです.

学年ごとの勉強内容

1~4年前期

受験勉強は全くしませんでした.これは周りがしていなかったので流されたのもあると思います.遊びと課外活動に時間を使って,定期試験は一夜漬けでやり過ごしていました.

4年後期

4年の12月の初めから本格的な勉強を始めました.とはいってもはじめは数学の徹底演習と英単語をちょくちょくって感じです.勉強時間は一日2時間程度でした.冬休みに本格的に始め,2月あたりに英語の勉強や化学の便覧を読み始めました.

春休み~5年4月

春休みは1日3時間をコンスタントに続けてました.逆にそれ以上はよっぽど気が乗らない限りしなかったです.春休みが終わると化学の問題集(大学受験の難しいの)や物理などを始めました.また,大学の範囲の化学も勉強始めました.このころは気合が入っており一日6時間はやってました.

5~6月

問題集を一通り終え,5月で燃え尽きました.1日1時間から3時間程度しかやらなくなりひたすら勉強しない自分に対して自己嫌悪に陥っていました.でも後から考えるといい気分転換になったのかなと思います.このころ気晴らしに量子力学とプラズマ力学の本をだらだら見ていました.

受験直前

受験までラスト一か月になった時から土日は実際の試験時間に沿って過去問をしていました.逆にそれ以外の時は過去問をせず答え合わせだけして終わってました.そのほかの勉強も確認程度でこのころは英単語やその他専門科目などの暗記科目をしていました.

受験当日

ホテルについてからはひたすら気分を落ち着かせることに集中してました.なかなか眠れなかったです.テレビとかみて気を紛らわせてからなんとか眠ったことを覚えています.

試験内容と勉強方法

数学

基本的に徹底研究と過去問特訓で済ましていました.1周目は普通に解いて,2周目は1周目で間違えたものだけを解き,3周目は2周目で間違えたものだけを…というように間違えた問題がなくなるまでしました.2周目以降は解く問題が劇的に減るので非常に効率がいいです.試験はおおむね過去問どおりです.

英語

英単語はシステム英単語の3章までと4章のさわりまでやりました.あと英作文はドラゴン英作文をひたすら周回しました.あと英語版ハリポタもちょっと読みました.でも長文読解は基本的に授業で配られたもののみです.試験はほぼ過去問どおりです.

化学

まずは高校レベルの(とはいっても十分大学の分野も入っている)分厚い便覧を読みました.ここでいろいろ面白いコラムとか化学反応の仕組みのイメージをつかめたと思います.あと,大学受験の難しい問題集の偶数だけやりました.友達から譲ってもらった大学の化学の教科書をよんで量子化学とかを勉強してました.試験では過去問を信用してはなりません.DNAの構造式をかけとか意味わからん問題ばかりありました.

物理

サイエンス社の力学演習と電磁気学演習の問題をひたすら解いてました.物理の森という問題集は高校程度の物理を思い出すにはいいのですがやっててとてもつまらんです.じぶんは4問ぐらい解いて飽きました.試験は過去問見てもわかると思いますが時間が少ないわりにだいぶ難しい問題があります.問題の糸口をつかめなければその問は何も書けないとかもあり得ます.気を付けましょう.

試験の出来

数学:ある問題で詰まって,動揺しケアレスミスがつながり,散々な出来でした.

英語:面接官曰く悪くはないがよくもなかったそうです.

物理:ほぼできた思います.

化学:7割から8割でしょうか.DNA構造式はお手上げでした.

面接

とにかく核融合の研究がしたいという熱意を見せました.インターンシップのこともわりと聞かれ課外活動も割とやっていたので説明しました.

専門の面接はいくつかの分野から核融合について知ってることを述べよという問題を選びました.そのころには若干核融合オタクになっていたので死ぬほど説明できたと思います.あと,自分が機械科であることを生かし,主流の研究からちょっと離れた周辺機器の研究をしたいですとも伝えました.

後輩に伝えたいこと

上で述べた通り試験はいまいちでしたが,ほぼ面接で乗り切ったと思います.やっぱり大学も欲しい人材というものがあると思うのでいかに自分が使えそうな人材ということを試験官に錯覚させることができれば勝ちだと思います(他学科はわかりません).

自分はやりたいことが明確に分かっていたのでその分有利になったのどと思います.また,3年とかで勉強始めるのは確実に中だれするし,覚えたことも確実に忘れるのでまったく意味ないと思います.勉強時間も10時間とかやれる人はいいですが自分の限界をちゃんと見極めて適度に時間を短くすることも大事です.今はつらいですが受験終わるとほんとに楽しいのでぜひ頑張ってください.

使用した参考書

  • 徹底研究
  • 過去問特訓
  • (サイエンス社)力学演習
  • (サイエンス社)電磁気学演習
  • 化学良問精選
  • 化学の新研究
  • システム英単語
  • ドラゴン英作文
  • 英語長文読解
12/26開催!高専生向けのキャリアイベント