編入体験談

2022年:東京農工大学 工学部 生命工学科

自己紹介

名前:るん
出身高専:鈴鹿高専 生物応用化学科
学科順位:1年次:7位 2年次:5位 3年次:7位 4年次:5位
受験年:2021年(2022年度3年次編入)
受験大学(受験科目):東京農工大学 生命工学科 (推薦入試)
併願大学:京都工芸繊維大学 応用生物学課程 筑波大学 生物資源学類 鈴鹿高専 専攻科
部活や資格:吹奏楽部所属 TOEIC:590点
TwitterID:@Takeru140208

なぜ編入をしようと思ったか

研究者になりたかったので大学を出た方がいいと思ったため。

学年ごとの勉強内容

1~3年

入学当初から大学へ編入したいと考えていたのですが、ぼんやりと考えていただけで特に編入に向けて勉強したりだとかは行なっていませんでした。それよりも定期試験などで良い点が取れるように勉強していました。
TOEICに関しても特に勉強することなく3年の初めにIPを受けて、ぼろぼろだったのですが特に勉強することなく4年生に突入していきました。

4年前期

コロナの影響で時間がめっちゃあったにも関わらず、春休みの延長のような気持ちになってしまいダラダラと過ごしてしまいました。それでも勉強はしないと、という意識はあったので一日2時間ぐらいですが森北の2年と3年の高専の数学を時直したりしていました。

TOEICに関しては単語力が皆無だったので金のセンテンスを使って単語を覚えるようにしていましたが、金のセンテンス自体が難しい単語ばかりであまり捗らなかったです。

4年後期

10月

4年生になって初めてIPを受けたのですが275点ととんでもない点数を叩き出してしまいめっちゃ焦りました。そこからTOEICに関して猛勉強しました。
まずは単語帳を「金のセンテンス」から「金のフレーズ」にしました。
単語力が皆無だった僕でも金のフレーズはなんなく続けることができて、「最初からこっちにすればよかった〜」と後悔しました。

11月

もう一度IPを受けたところ金のフレーズだけで460点まであげることができました。正直結構嬉しかったです。
そこからは金のフレーズに加えて、公式問題集を買い2回ほど模擬試験をしました。あとは「でる1000問」って言うTex 加藤さんの本がpart5対策にいいと聞いたのでそれを一通りしました。

12月

再びIPを受け、560点まであげることができました。
それでも編入に使える点数は600以上が目安だと聞いていたので1月の公開テストで600を超えることができるよう「金フレ」と「でる1000」を繰り返していました。

1月

公開テストを初めて受けたのですが、IPのようにはいかず、540点しか取ることができませんでした。
先輩からは3月までにTOEICを終わらせないときついと聞いていたので、次の公開テストを最後にしようと思い猛勉強しました。しかし、学年末テストがあり思うようにTOEICの勉強はできなかったのが現状です。

ここぐらいから受験校を考え始め、農工大の推薦を第一志望にすることを決め、落ちたら学力は受けず他の大学を受けようと考えていました。

2月

学年末試験が終わり春休みになったので、ここから毎日7時間から10時間ぐらいはTOEICに費やしていました。

具体的には徹底的に公式問題集をやり込みました。1冊5周ぐらいはやったと思います。それを3冊やりました。
そして、2月28日に公開テストを受け、ものすごく手応えがあり嬉しかったです。

3月

TOEICが終わってからは生物系の学科に進みたいと思っていたので高校生物を1からやり直しました。
使った教材は「セミナー 生物+生物基礎」です。この問題集は教科書に則って基礎的な問題から応用問題まで幅広くカバーしており、さらに解説が充実しているため1から勉強するには持ってこいでした。春休みが終わるまで2周しました。

あとは参考書として「生物図録」と「第一学習者の生物の教科書」をメルカリで安く仕入れました。
セミナーにも章の初めに図を使って教科書っぽくまとめてあるのですが、それでは不十分なところもあり、そんな時には参考書として使っていました。

あと、専攻科の入試では数学も必要だったので「編入数学徹底研究」を同時に進めていました。これは春休み終わるまでに1周しました。

3月の終わり頃にTOEICの結果が返ってきたのですが、590点と惨敗でした。それで一気に落ち込んでしまい、しばらくやる気が出ませんでした。

5年前期

4月

5年生に上がってから再びTOEICを受けることも考えたのですが、その時間もなさそうだったのでTOEICは諦めて数学と生物を徹底的にやろうと思い勉強しました。
ここで農工大の推薦に落ちた場合の受験校を考え始め、数学と生物とTOEICだけいける鈴鹿高専 専攻科と筑波大学、京都工芸繊維大学にしました。

生物に関しては筑波の過去問をしたところわからないところが多かったので、教科書を全部ノートにまとめて理解しました。これであらかたの生物の問題は解けるようになりました。

数学に関しては徹底研究で専攻科の出題範囲をカバーできてないところ(複素数など)があったのでそこを高専の数学を使って対策していました。

この時ぐらいから農工大の面接対策として志望動機などを考えていました。あと、面接で英文を渡され、それを音読し全てその場で訳すと言うこともすると言うことを聞いたので、その対策として英語の先生の部屋に行き、英文の読み方のコツや発音などを見ていただきました。

5月

専攻科の受験が6月と受験校では最初にあることが分かりそれを見据え数学の勉強を中心にしていました。
演習をたくさんしたかったので「編入数学過去問演習」を買い、繰り返しやりました。ゴールデンウィークはほぼこれで潰れました。

生物に関しては忘れないように空いた時間に図録などを読むなどして過ごしていました。

面接対策としては志望動機を担任の先生に添削してもらったり、面接練習をしてもらったりしていました。あと、推薦書を卒研の先生や学科長にお願いして書いていただきました。

6月

初旬にテストがあり、テスト期間中に農工大の面接が平日にあったためテストを休んで東京に行き面接を受けました。
面接試験とテストが終わると農工大に落ちていたら怖いと思い、専攻科の数学などを勉強しようと思っていましたがなかなか身が入らず、だらだらしていました。

試験当日

試験内容

農工大は全学科共通でまず一次選考があります。
というのも推薦では1年から4年までの席次が上位20%以内でないと受験資格がないのでそこを見ているのだと思います。

過去の試験結果でも生命工学科では落ちている人がいなく、募集人数は4人なのに8人受験して8人とも合格しているみたいな年が多かったのであまり心配はしていませんでした。

一次選考の結果は志願書と同封した封筒で、後日郵送されました。
そしてその1週間後ぐらいに二次試験(面接)がありました。

この二次面接は学科によって筆記試験があったりと違うのでその学科にあった対策をしてください。ここでは生命工学科の場合の面接試験について書きます。

建物に入るとまず全学科の受験生が一つの講堂に集められます。
生命工学科では受験番号13番の人がいたにもかかわらず、8人しかいなかったので一次選考で足切りがあったと思われます。

その後、各学科それぞれの建物に案内されました。
生命工学科ではまず違う建物の4階の部屋に案内された後、受験番号の早い順に3階へと降りて1人づつ面接を受けるようでした。僕は受験番号が遅いほうだったのでそのままその部屋に残りました。そこでは先生もおらず受験生同士自由に話していました。

面接

面接試験で聞かれた質問は以下の通りです。

  • 受験番号と名前
  • どのようにして農工大を知ったか
  • 志望した理由について簡潔に(ここで行きたい研究室を言った)
  • 今言ったのとは違う研究室は知っているか
  • 卒研の内容について背景を含め簡潔に
  • 大学入学後はどうしたいか
  • 英語は得意か
  • 留学はしたいか
  • 自己紹介を英語で
  • 農工大に受かると他の大学に志願できなく なるがいいか
  • 中央線の沿線は家賃が高いけど大丈夫か

15分から20分ぐらいで、こんな感じの質問でした。結構和やかな雰囲気で途中で笑いも起きたりしました。

面接が終わった後そのまま下に降りて各自解散という流れでした。

後輩に伝えたいこと

見ての通り僕は順位もそんなに高くないですし、TOEICの点数も自慢できるほど高くないしむしろ低いです。
なぜ受かったかもよくわからないです。でもこんな順位でも受かることができました。なので農工大に行きたくて受験資格を一応満たしているのであれば一次選考に応募してみてもいいと思います。運が良ければ受かるかもしれないです!

あとから思ったのですがやはり勉強の初動が遅かったと思います。編入勉強したいけど何すればいいのか分からないって人はTOEICの単語を覚えてみてください。それだけでその後のTOEICが格段に楽になります。あとはなるべく早くTOEICを終わらせるようにしましょう。プレッシャーで押しつぶされそうになります。

このページは多分4年生ぐらいの人が見てると思うのですが、もし低学年の人が見ているのなら、学校の試験は日頃から頑張ってみてください。編入試験では順位を問われることは少ないですが、取っておいて損はないです!自分の幅を広げるためにも是非やってみてください。

以上で僕の体験記を終わります。
拙い文章ですが何か編入の際の参考になりましたら幸いです。
また何か質問などございましたら気軽にTwitterのDMください。答えれる限りなんでも答えます!

オススメの参考書

月別のところに詳しくは書いてあるのでその中から列挙してまとめておきます。

TOEIC対策

  • 金のフレーズ
  • でる1000問
  • 公式問題集

数学

  • 編入数学徹底研究
  • 編入数学過去問特訓
  • 森北出版 高専の数学

生物

  • セミナー 生物+生物基礎
  • 生物図録
  • 第一学習社 生物
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