編入体験談

2023年:琉球大学 工学部 工学科 電気システム工学コース

自己紹介

名前:オビチクキンノヒゲ
出身高専:熊本高専制御情報システム工学科
学科順位:3年次:20位台,4年次:36位
受験年:2023
受験大学(受験科目):琉球大学工学部工学科電気システム工学コース
併願大学:北海道大学(不合格),帯広畜産大学(合格)
部活や資格:TOEIC680点,吹奏楽部

なぜ編入をしようと思ったか

  • 興味のある研究室があった
  • 併願校と試験範囲が同じだった
  • 親が近くに住んでいるので通学できる

科目ごとの勉強方法

数学

併願校の受験対策と同時に行いました.ひたすら大日本図書の”大学編入のための数学問題集”を解いていました.難関校を除いてとりあえずB問題まで解けるようになれれば大丈夫だと思います.

募集要項に微分方程式と線形代数と明確に範囲が指定されていたので,この二つについて前日に重要な定義などの確認をしました.

物理

なし

化学

なし

英語

なし

専門科目

電気回路

併願していた北大(8月中旬に受験)が物理分野で毎年電気回路or電磁気を出題していたのですが,電気回路が出題されそうな気がしていたので(実際出た)5年の7月頃に教科書の問題を一通り解きました.他学科から”辞書”と形容されるかなりボリュームのある(しかも英語)教科書だったのでかなり力になったと思います.

ちなみに私は去年電気回路で追認定試験を受ける羽目になったのですが,初めての追認ということでビビりまくって一か月ほど一日およそ6時間電気回路の勉強をしていました.おかげで逆に電気回路が得意になるという怪奇現象が起こりました.
過去問を見たところ大丈夫そうだったので北大の受験が終わった後は特に何もしていません.

電磁気

元々得意ではありました.また,北大の試験に出題されなそうな予感がしていたのもあり(実際出なかった),6月ごろに教科書の演習問題を一通り解いたくらいで他は特に何もしていません.過去問を見てみると結構解けたのでこれでヨシとしました.
前日に比較的難しいと思った問題を解き直しました.

試験当日

試験内容

受験者数などは大学のHPを確認してみて下さい.情報系の学科の倍率がかなり高かったと思います.ボディシェアリングで有名な玉城先生がいらっしゃるからでしょうか.

数学,電気回路,電磁気の問題が一つの冊子になったものを配られました.大学のHPに掲載されている過去問では科目ごとにファイルが分かれていたので予想外でした.各科目から大門2個ずつ,計6つ出題されている中から4つを選んで90分で回答する方式です.

  1. 微分方程式
  2. 連立方程式(拡大係数行列を用いた掃き出し)
  3. RLC直列交流回路
  4. 二電源の交流回路(キルヒホッフや網目法を用いて電流を求める)
  5. 一直線上に置かれた三つの電荷に働く力,全体の静電エネルギー
  6. 球状コンデンサ

計算量と回答に要する時間が一番少なそうな1,3,4,6を解きました.見直しもしたので全問正解のはずです.上手く解けて嬉しかったです.

面接

まず最初に“そちらの椅子に荷物を置いてください”と言われたのですが,あろうことか元気な返事をしながら勝手に着席してしまいました.恥ずかしかったです.

  • 志望動機
  • ガクチカ
  • 大学院について
  • (↑に絡めながら)キャリアプランについて
  • 得意科目は何か
  • なにか資格は持っているか

得意科目について,弊学科で創造実験と呼ばれている自主的に組み込みシステムやロボットの開発を行うものを挙げたところ,使ったことのあるマイコンや使えるプログラミング言語の種類を事細かに質問されました.面接を受ける前に自分ができることをしっかり把握して纏めておく必要がありそうです.また,何かしら英語/工業/情報系の資格を持っているか質問されたのでTOEICや基本情報,電気工事士などを持っておいたほうがいいかもしれません.

先に受けた北大では質問→回答→深掘りという形式だったのでそれを想像していたのですが,基本的にはあまり深掘りされず一問一答のような形式で行われました.(前述した実験の事以外深掘りされなかった)そこに対応しきれず全く喋ることが出来なかったので体感かなりボロボロの状態で面接を終えました.
午前中とは打って変わり,これは落ちたなと思いブルーな気持ちになりました.

幸いにも合格はしていたので面接の出来はこれで良かったのかもしれません.

後輩に伝えたいこと

台風の季節に受験が行われるということで予備日が指定されていますが,前日から予備日の翌日まで泊まるとすると旅費がかなりかさむので注意するべきだと思います.

琉大は千原池によって南北に分断された自然豊かなキャンパスや他の国立大では味わえない温暖な気候,充実した留学制度など非常に特色のある大学だと思います.このように,研究以外の面でも学生生活における魅力を知っておくことは受験勉強のモチベーションを高く保つコツの一つなんじゃないかと思います.

ちなみに琉大は確約書提出後も,同封されている入学辞退届の提出が可能です.

オススメの参考書

特にありません.